【トレンド徹底活用術 vol.12】父の日編:画像や調査結果で、お父さんの欲しい物をイメージさせやすく

「想いを込めたプレスリリースを、より多くの人に届けたい」と思うのは、全広報担当者の願いではないでしょうか。

より多くの人に興味を持ってもらえるプレスリリースを作成するためには、自社の新情報をまとめるだけでなく、時節やトレンド情報をうまく活用することがおすすめです。

時節やトレンド情報に自社の情報をかけ合わせることで、より注目度を上げ、メディア関係者だけでなく、生活者にも届く可能性が高まります。

「トレンド徹底活用術」では、PR TIMES編集部が、トレンドキーワードをプレスリリースへ落とし込む方法を考察。具体的なハウツーをステップに分解して解説します。

今回は「父の日」をピックアップ! 男性向けのライフスタイル商品を扱う企業の方は特に活用しやすいトレンドのため、ぜひ参考にしてみてください。

父の日をプレスリリースに活用する9ステップ

毎年6月第3日曜日は「父の日」。5月の「母の日」がお母さんへの感謝を示す日であるのと同様、家族からお父さんに感謝の想いを伝え、贈り物などを行う日です。6月は祝日もなく、時世を絡めて情報発信するためにも積極的に活用したいキーワードですね。

一方で、Googleトレンドの比較から見えるように「母の日」と比べると世間の関心も下回るなど少々地味な印象もあり、生活者の行動変容に繋げたいものの、「どのように自社と関連づけて発信すればいいんだろう?」と悩む方もいるのではないでしょうか。

地味な印象があるからこそ、商品がどうして贈り物にピッタリなのか、お父さんにプレゼントしたらどんな反応を返してくれるのか、想起しやすいようにプレスリリースで伝えることがポイントです。今回は、「父の日」を活用したプレスリリース配信に向けて具体的なステップを解説します。

父の日を活用してプレスリリースを配信する

STEP1.父の日の由来や現代における意味合いを調べる

まずは、父の日の由来や、現代における意味合いを知るところから始めましょう。

由来を知る意味

「父の日」という名前は知っていても、そもそもどうして生まれた記念日なのか、意味や由来を正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。

古くからの行事は由来に諸説あったり、時代の変化によって新たな親しまれ方になっているケースもあるなど、調べることで意外な側面を知ることも多いものです。地道なリサーチではありますが、本来の意味や由来、新たな側面を見出すことは、トレンドを活用した情報発信をする上で、土台となる基礎知識となります。

父の日の由来

父の日の起源として、20世紀初頭にアメリカ・ワシントン州のジョン・ブルース・トッド夫人が父の思いを受け継ぎ、母の日のように父にも感謝する日を制定しようと運動を展開したというエピソードがあります。アメリカでは現在、父の日にはバラを飾り、黄色いハンカチやスポーツシャツをプレゼントする習慣になっています。

日本では1980年代に「FDC 日本ファーザーズ・デイ委員会」が設立され、その風習が広がりました。お花やメッセージカードを贈り感謝の想いを伝えるケースもありますが、お父さん好みの嗜好品(お酒・ファッションアイテムなど)をプレゼントとして選ぶ人も多いかと思います。

また、毎年5月の第2日曜日は「母の日」であることもあって、ペアグッズを用意して父の日と母の日にそれぞれプレゼントを贈ることもあるでしょう。

参考:一般社団法人 日本記念日協会
   FDC 日本ファーザーズ・デイ委員会

STEP2.調査で父の日の傾向を探る

STEP1.では父の日の由来を記載しましたが、現代の市場ではどのように捉えられてるのかリアルな声を調べてみましょう。

調べ方はネット検索機能やSNSのワード検索が活用しやすいです。この時点では、自社プロダクトに関連するか否かはあまり気にせず、広く市場の傾向を掴む糸口としてパッと思いつくポピュラーなワードで検索していくのがおすすめです。

検索ワード例

・「父の日 プレゼント」
・「父の日 おすすめ」

あるいは、他企業が実施している父の日に関する調査を分析してみるのも良いでしょう。「父の日 調査」と検索すると情報が得られ、下記のように「お父さんはどんなプレゼントを望んでいるのか」「どんなSNS投稿が多いのか」といった情報を知ることができます。

<参考:他企業が発表した調査結果例>
【Olive Union 父の日に関する調査を実施】 6月21日(日)は父の日! 父親の半数以上がプレゼントをもらえていなかった!

#母の日 #父の日 Instagram投稿を比較。時間別のピークは#母の日が3倍に及ぶも合計は約1,000件差と動向に明確な違い。母の日はカーネーションなどの花、父の日はアルコールもギフトにセレクト。

ちなみに下記調査によると、約7割の方が父の日のギフト選びに悩みがあるとのこと。悩みの上位には「毎年同じものになってしまう」「気に入ってもらえるかわからない」などが見られます。

事前にこういった悩みがあることを理解した上でプレスリリースの作成に取り掛かることができると、より受け手のどんな感情を呼び起こしたいかがイメージしやすいのではないでしょうか。

<参考:父の日ギフトに関する調査結果>
「父の日ギフトを選ぶ時の悩みはありますか?」父の日に関するアンケート調査(父の日.jp 調べ)

STEP3.今年ならではの傾向と対策をチェック

長きにわたって続いている父の日ですが、今年ならではの視点がないかをチェックすることも必要です。

コロナ禍でお父さんとなかなか会えないなど、家族の繋がりをより大切にするようになった方も少なくないでしょう。そんな方に届くようにメッセージ性を工夫するのもポイントですね。

また、父の日は母の日と対の関係にある記念日と捉えることができます。母の日の傾向や施策をリサーチし、それを踏まえて父の日について考えてみるのも面白いのではないでしょうか。

<参考:「母の日」市場規模の傾向>

一般社団法人日本記念日協会 記念日文化研究所:2019年の「母の日」の推計市場規模は前年比約3%増の約1205億円。

今年ならではの傾向を調査

STEP4.プレスリリースに使用する画像にこだわる

製品の魅力がより伝わるようにプレスリリースで使用する画像にこだわることも大切です。近年では、プレゼントを受け取ったお父さん・プレゼントを届ける家族がSNSでプレゼント画像を投稿することもあるなど、ビジュアルがプレゼントを決める大きな要因になることもあります。

<魅力を伝えるための画像素材の例>

・商品の世界観を投影した作り込んだ画像
・商品単体だけでなく小物や背景で演出
・利用シーンが想起できるイメージ画像
・人物込みでプレゼントのイメージが膨らむシーンを撮影

プレスリリースでは「映え」だけでなく、メディアにとっても使いやすい画像かどうかも重要なポイントです。画像は〇枚以上掲載する、など媒体によって画像の使用ルールを設けていることもあるので種類豊富に用意しましょう。

<メディアの使いやすさも考慮した豊富な画像例>

・シリーズ化した複数の商品を並べた画像
・白背景ですっきりとした商品単体画像
・テキスト抜きの画像

画像作成については以下の記事も参考にしてみてください。

<参考:PR TIMES MAGAZINEノウハウ記事>
プレスリリースに画像は必要?広報が教えるおすすめの画質・サイズ・枚数

【プレスリリース用の画像編集】メディア掲載にも対応できる画像を作る5つのテクニック

STEP5.プレスリリースに盛り込むポイントを整理する

ステップごとに調べた情報で、自社のプロダクトやサービスの魅力を発信するうえで活用できそうなものをピックアップしてみましょう。自社の売り込みとトレンドがなぜ合致しているのか、言語化しておくことが大切です。

ここで大切なのは無理やり関連づけないこと。第三者になったつもりで、落とし込んだ文脈を客観的に見ても「なるほど!」と思えるか、社内の他のメンバーにも協力してもらいながら確認することが重要です。

例えばお酒を取り扱う企業が、父の日のプレゼント需要を見据えて情報発信を行うとしたら、以下のように世論と自社製品のポイントを並べるのはいかがでしょうか。

<例>

  • 調査の結果、お父さんが父の日にもらって嬉しいプレゼントは●●●
    • ●●●に関する商品、△△△を発売します。
      お洒落なビジュアルが特徴で、父の日のプレゼントにぴったりです。

お母さんやお子さんの中には、お父さんがどんなプレゼントを欲しがっているかイメージしづらい方もいるでしょう。調査結果や画像を用いて「こういう製品なら喜んでくれそう」と想起できるような表現が大切なポイントです。

他にも、よりプレゼントに最適だということを伝えるためにも、コロナ禍での父の日であることを踏まえた上で、下記のようなメッセージを添えることも検討して良いでしょう。

<例>

  • 配送料無料で、離れたところにいる家族にも感謝を届けることができます
  • 今年はお家でお父さんに感謝を伝えませんか?
  • リモートワーク中のお父さんも、これで仕事がはかどります
  • お父さん世代では、最近~~~が流行っています
  • 毎年父の日が近くなると、平時の●倍お問い合わせが増えています
プレスリリースに盛り込むポイントを整理している

STEP6.プレスリリースの本文を作成する

ポイントを整理したらプレスリリースの作成を開始しましょう。

世論を反映した情報発信は読み手の理解や共感も得やすくなります。ポイントに調査結果などが関係するときは、プレスリリースにも調査結果を引用しましょう。その際、他社が行った調査結果を用いる場合は許諾を得るなど注意も必要です。

基本的な構成の作り方などは以下の記事を参考にしてみてください。

<参考:PR TIMES MAGAZINEノウハウ記事>
プレスリリースの基本構成は?構成の作り方・入れるべき要素・注意するポイントを紹介

トラブル防止!広報担当者として知っておきたい「著作権」の9つのこと

STEP7.細かな配信設定を活用して、情報を求めている人へ確実に届ける

プレスリリースが完成したら、配信の設定を行いましょう。

多くのメディアは5月から6月上旬にかけて「父の日」に関する記事を公開します。自社の情報が父の日に関連しているものだと見つけてもらいやすいよう、PR TIMESから配信する場合は「父の日」のキーワード登録を行うことも忘れずに。キーワード登録以外にも様々な配信設定が可能なので、届けたい人をイメージして設定しましょう。(参考※1)

参考:キーワード「父の日」にてPR TIMES上で検索した結果はこちら

また、どんなにトレンドキーワードと関連付けていても新規情報がないとプレスリリースにはなりません。PR TIMESで配信する際は掲載基準を満たしているかも要チェックです。(参考※2)

<参考:PR TIMES MAGAZINEノウハウ記事>
※1
【PR TIMESノウハウ】キーワードの表示先と設定するときの5つのポイント

【PR TIMESノウハウ】プレスリリース配信のための入稿方法は?基本の7ステップを紹介

※2
【PR TIMESノウハウ】PR TIMESの掲載基準は?掲載基準に満たない業種・業態・画像

STEP8.プレスリリースを配信する

設定まで完了したら実際にプレスリリースを配信しましょう。

適切な配信タイミングはプロダクトやサービスによって様々です。多くのメディアはトレンドキーワードの2カ月前あたりから情報収集を開始するので、時節キーワードを活用する際の目安にしてみてください。先に述べたGoogleトレンドで市場の関心が高まる時期を調べてみても参考になります。

一方で、ペアグッズを用意して父の日と母の日にそれぞれプレゼントを贈るといった需要を狙う場合は、母の日に合わせて少し早めに情報発信するのも良いでしょう。

PR TIMESでのプレスリリース配信は、即時配信と予約配信があります。配信時期や予約方法については以下の記事も参考にしてみてください。

STEP9.プレスリリース配信以外のツールでも情報を発信する

プレスリリースは配信したら終わり、ではありません。配信ツールを活用した場合は自社の公式HPにも掲載したり、SNSでリリースページのURLをシェアするなど、より多くの人の目に留まるよう、自発的に発信を行いましょう。

またリリース配信時だけでなく、駆け込み需要を見込んで記念日直前にも再びSNSでシェアするなどの情報発信もお忘れなく。

プレスリリース配信後の活用方法については以下記事も参考にしてみてください。

画像や調査結果で、お父さんの欲しい物をイメージさせやすく

多くの方がお父さんへ日頃の感謝を伝える父の日。お花やメッセージカードだけでなく、お酒やファッションアイテムなど、父親世代が喜ぶアイテムに注目が集まるタイミングでもあります。

とはいえ、どんなプレゼントをお父さんが望んでいるのか、誰でも分かるわけではありません。画像や調査結果などを用いつつ、「これをプレゼントしたらこんな反応をしてくれるだろう」「お父さん世代はこれが好きなんだ」と、喜んでくれることが想起しやすいプレスリリースを発信できれば、受け手の行動変容にも繋がりやすいのではないでしょうか。

父の日をきっかけに、よりよい情報発信を目指していきましょう。

<編集:大森 美野>

父の日をプレスリリースに活用する9ステップ

この記事のライター

村上 伊周

2018年、株式会社PR TIMESへ入社。アカウントプランナー・PRプランナーとして企業のPR活動に携わる一方で、各地の日本酒酒造のPR活動を支援するプログラムや、コロナ禍で厳しい状態にある事業者をPRの力でサポートする「4 MEETS プロジェクト」など、複数のプロジェクトにも参画し、幅広い事業者の情報発信を支援しています。

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