【トレンド徹底活用術 vol.27】お歳暮編:時流を捉えつつ大切な文化を継承しよう

自社の大切な一次情報となるプレスリリースは、より多くの人に届け、興味を持ってもらいたいですよね。そのためにも、時節やトレンド情報はうまく活用したいものです

自社のプロダクトやサービスなどの新規情報をそのまま発信するだけではなく、「なぜいまこの情報が有益なのか」を時節やトレンド情報を掛け合わせることによって、より注目度を上げ、メディア関係者の目にも留まりやすくなります。

さらに、メディアに取り上げてもらえると、生活者にも情報が届きやすくなるでしょう。

トレンド徹底活用術」では、PR TIMES編集部が、トレンドキーワードをプレスリリースへ落とし込む方法を考察。

本記事では「お歳暮」をピックアップして、特に重要なステップを解説します! ギフト商材の小売業や、ギフト用ではなくとも雑貨や食材の小売業の方も活用しやすいトレンドのため、ぜひ参考にしてみてください。

「お歳暮」をプレスリリースに活用する重要な3つのステップ

年の暮れが近づくとデパートなどをはじめ街中で「お歳暮」というワードを目にするようになり、多くの小売店がお歳暮に向けた商品を打ち出すなどお歳暮商戦が繰り広げられます。

ギフト用商品を取り扱うにあたって、自社でも「お歳暮」に関するプレスリリースを配信したいけれども、「お歳暮にぴったりな商品だと知ってもらうにはどうすればいいのだろう?」とプレスリリース作成にお悩みの広報担当者さんもいることでしょう。

そのような悩みにお答えすべく、「お歳暮」を活用したプレスリリースの作成について解説。基本となる全ステップは以下9つです。

本記事では特に重要な3つのステップを解説していきます。基本となる全9ステップについては以下の記事で解説しています。参考にしてみてください。

リリース作成イメージ01

重要STEP1.「お歳暮」の由来や現代における意味合いを調べる

まずは、「お歳暮」の由来や、現代ではどのように捉えられているのかを知るところから始めましょう。

由来を知る意味

「お歳暮」は認知度の高いワードであり、また日頃お世話になっているまわりの方々へ感謝の気持ちを添えてギフトを贈ることであることは恐らく多くの人が知っているでしょう。

しかし、古くからの習わしは地域によって風習が異なったり、当初より意味合いも変化していたりすることもあります。調べることで意外な側面を知ることも多いものです。

本来の意味や由来、新たな側面を見いだすことは、トレンドを活用した情報発信をする上で、土台となる基礎知識となります。この機会に改めて調べ直してみましょう。

お歳暮の由来とお中元とのちがい

お中元は中国由来の文化であるのに対し、お歳暮は「御霊祭」という日本古来の先祖を祀るための風習から生まれたと言われています。お供え物を贈られていたことから、現代のように一年の締めくくりに日頃お世話になった方に感謝を伝える贈り物をする行事へと変化し、定着しました。

「感謝を伝える」という点はお中元もお歳暮も同じですが、お中元は半年間の感謝を、お歳暮は一年間の感謝を伝える機会であることから、お歳暮のほうが重視される傾向にあります。

重要STEP2.古くからの慣習に変化はないか意識調査などから市場の声を収集

情報を届けるうえで、トレンドなど時流に沿った提案ができているかは重要なポイントです。意識調査や市場リサーチなどでお歳暮に関する市場の声を収集し、情報発信に役立てましょう。

古くからある習わしは時代の変化とともに意識する人が減少することもあります。現代でもギフトを贈るなどお歳暮を意識している生活者はどれくらいいるのか調べてみるとよいでしょう。

調査やワード検索から世論を把握することで、自社プロダクトやサービスのアピールポイントも見えてきます。

情報収集の方法

調査方法はインターネットで「お歳暮 意識調査」などと検索したキーワードを元に、意識調査の結果を確認するとよいでしょう。この時点ではプロダクトはあまり意識せず、幅広い調査結果をチェックすることが大切です。

また、InstagramなどSNSでのリサーチも有効です。Instagramでは「#お歳暮」のハッシュタグで14万強の投稿があります。これらからも、トレンド傾向や思わぬ需要が見つかることもあるでしょう。

自社で調査する方法

情報収集の方法として調査結果の確認も挙げましたが、他社が行った既存の調査だけでなく、自社で調査を行うことも非常に有効です。

顧客を対象に調査を実施することでコミュニケーションが活性化され、プロダクトやサービスに直接反映できる貴重な意見も得られる機会となります。

<調査項目の例>

  • 毎年お歳暮を贈っていますか
  • 誰にお歳暮を贈りますか
  • お歳暮の予算はいくらですか
  • 何月ごろからお歳暮のギフトを選び始めますか

恒例となる慣習は、気付かぬうちに世論とギャップが生じてしまうこともあります。毎年同じような提案をするのではなく、時流をキャッチすることが大切です。

調査方法はこちらの記事を参考にしてみてください。

また、自社で実施した場合は調査リリースとして積極的に発信していきましょう。貴重なデータとしてメディアで取り上げられるなどリレーション構築の機会にもなります。

重要STEP3.コロナ禍の影響がないか今年ならではの傾向や対策をチェック

毎年やってくるお歳暮シーズンですが、今年ならではの傾向がないかチェックしましょう。

チェックしたいポイントは主に以下が挙げられます。

  • ギフト市場の変化
  • コロナ禍による影響

重要STEP2では「お歳暮」に対する意識調査を挙げましたが、広くギフト市場はどのような傾向があるのか、また、コロナ禍による影響がないかなど市場の動向を読むことで、情報発信における有効な切り口なども見えてきます。

矢野経済研究所の「ギフト市場に関する調査を実施(2020年)」を調べてみると、コロナ禍によってギフトの贈呈機会が大幅に減少する一方で、対面が容易ではない情勢だからこそコミュニケーション手段としてカジュアルギフトは好調に推移しているようです。

また、コロナ禍以前からフォーマルギフトは縮小傾向であるものの、Googleトレンドで「お歳暮」の検索数の推移を調べてみると、2018年~2019年に比べて2020年は微増しています。

重要STEP2のように生活者のリアルな声を聞くとともに、広く市場の動向も把握しましょう。

情報収集の光景

重要STEPを踏まえた大切なポイント2つ

主に重要となるステップは上記3点です。それらを踏まえてプレスリリースを作成する際の大切なポイントが2つあります。基本ステップに沿って実行する際の参考にしてみてください。

大切なポイント1.誰に届けたい情報なのかペルソナを設定する

情報を届けたい相手の性別や年齢によってアピールポイントや表現方法は変化します。プレスリリースを作成する際は誰に一番伝えたいのか、ペルソナを設定しましょう。

ペルソナを設定する際、先述のように性別や年齢なども重要ですが、お歳暮は地域によって贈る最適な時期にちがいがあるため、地域設定もポイントになってきます。

一般的に地域ごとの最適な時期は以下のように言われています。

関東:12月1日~20日頃
沖縄:12月初旬~25日頃
それ以外の地域(北海道、東北、東海、関西、中国、九州):12月10日頃~20日頃

自社のお歳暮向け商品が地域限定のものであれば、その地域に合わせた最適な時期を把握しておく必要があります。オンライン通販など全国に配送可能な場合は贈り手が迷わないよう、商品情報とともに地域差の情報もあわせて発信すると親切でしょう。

大切なポイント2.調べた情報を自社プロダクトに落とし込んでポイントを箇条書きにする

プレスリリースを作成する際に、自社の商品がなぜおすすめなのかアピールできるよう、重要STEP2,3で調べ得た情報を自社商品に落とし込んで整理しておきましょう。

<プロダクトに落とし込む例>

  • 従来はお歳暮に不向きとされていた雑貨や焼き菓子などの場合
    • 近年ではフォーマルギフトではなくカジュアルギフトの市場が拡大している点を挙げてお歳暮の在り方をひろく提案
  • 若者のお歳暮離れの影響で売り上げが減少しているフォーマル向けギフト商材の場合
    • ギフト市場は微増傾向にあることやコロナ禍によるコミュニケーション機会としてお歳暮文化の再拡大を呼びかける

自社のプロダクトのどんな点が時流にマッチしているのか、もしくは市場規模は縮小傾向にあってもなぜ大切にしたい風習なのか、生活者の声や市場をキャッチしたうえで改めてアピールポイントを見直し、どう伝えていくべきか見直しましょう。

その際、無理やり関連付けてないか、他部署など第三者にもチェックしてもらうようにしましょう。

需要の変化を見極めて自社プロダクトをアピールしよう

古くからあるお歳暮文化も、ギフト市場の推移からも見られるように形を変えることもあるでしょう。「感謝の気持ちを伝える」というコミュニケーション機会であることを大切に継承しつつ、カジュアルギフトを提案するなど時代の変化に沿った情報発信も重要です。

すべてを市場の声に合わせるのではなく、自社プロダクトの良さはどこにあるのか、またどんな需要に応えられるのか、納得感をもって提案できるよう準備していきましょう。

<編集:愛澤 恵子>

お歳暮をプレスリリースに活用する基本の9ステップ

この記事のライター

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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