【トレンド徹底活用術 vol.28】忘新年会編:開催する意義が改めて伝わるよう情報を収集して整理しよう

自社で新たなプロダクトやサービスをリリースする際は、より多くの人に届けて興味を持ってもらうためにも、商品詳細や機能説明などの情報だけでなく、時節やトレンド情報もうまく活用したいですよね。

自社に関する新規情報だけでなく、時節やトレンド情報を掛け合わせることにより、「なぜいまこの発信が有益なのか」を伝えることで読み手にも納得感をプラスします。トレンドを扱うことによってメディア関係者の目にも留まりやすくなり、メディアに取り上げてもらえれば、さらに多くの生活者に届けることも可能です。

トレンド徹底活用術」では、PR TIMES編集部が、トレンドキーワードをプレスリリースに活用するための落とし込む方法を考察。

本記事では「忘新年会」をピックアップして、特に重要なステップを解説します!食品を扱う企業やオンラインコミュニケーションツールを運用する企業の方は活用しやすいトレンドのため、ぜひ参考にしてみてください。

「忘新年会」をプレスリリースに活用する重要な3つのステップ

会社の同僚や友人と一年の締めくくりに苦労を労い合う「忘年会」や、新たな一年の決起集会ともなる「新年会」など、年末年始は日々関わりある周囲と交流を楽しむ機会が多くあります。

そんな会合の機会に向けて、新たな食品メニューを展開したり、交流するためのオンラインサービスを開発したりする企業も多いでしょう。これらの新規情報をプレスリリースとして発信したいものの「コロナ禍によって考慮すべきポイントがあるのでは?」「毎年ある行事だからこそどうやって盛り上げたらいいの?」と悩む広報担当者さんもいるのではないでしょうか。

そのような悩みにお答えすべく、「忘新年会」を活用したプレスリリースの作成について解説。基本となる全ステップは以下の9つです。

本記事では、特に重要な3つのステップを解説していきます。基本となる全9ステップについては以下記事で解説しています。参考にしてみてください。

情報収集光景

重要STEP1.「忘新年会」の目的や意味を調べる

まずは、「忘新年会」が生まれた経緯や目的などを知るところから始めましょう。

由来を知る意味

それぞれどのような起源かを改めて調べると、なぜいま配信したいかなど、本来の目的も再確認できます。

自社のプロダクトやサービスのアピールポイントが再認識できたり、新たなフックを得られたりするなど、本来の意味や由来、新たな側面を見い出すことは、トレンドを活用した情報発信をするうえで、土台となる基礎知識となります

忘年会

忘年会の起源は、鎌倉時代に開催された「年忘れ」という会であると言われています。貴族が和歌や俳句を楽しむなど、厳かで優雅な会だったという点は、現代との大きな違いではないでしょうか。

現在の忘年会のように、庶民の間でお酒を酌み交わし、年忘れを意味した宴会として浸透したのは、江戸時代に入ってからのようです。さらに明治時代に入ると、現在のように職場での宴会として広まり、その理由はボーナスが支給されるようになったことが関係しているようです。

宴会の目的は「年忘れ」であり、一年の苦労を労ったり、憂さを晴らしたりすること。昔から気を緩めて楽しむことが特徴でなないでしょうか。

新年会

鎌倉時代からはじまった忘年会に対し、新年会のはじまりは江戸時代からと言われています。

江戸時代に忘年会となる宴会が庶民の間で浸透しはじめたころ、武士の間では年が明けてから主君へ忠誠を誓う風習があり、それが新年会の起源と言われています。

新年会の目的は「新しい年を迎えたことを祝う」ことで、新たな目標を掲げることで、新たに士気を高めることが特徴です。

忘年会と新年会のちがい

年末と年明けで時期が近く、また複数人が会するという似たような形式であることから「忘新年会」と一括りにされることもありますが、起源からもわかるように、ネクタイを緩めて楽しむ忘年会に対して、新年会はいわばネクタイを改めて締め直すことが目的となっています。

重要STEP2.今年ならではの傾向や対策をチェック

毎年訪れるシーズントレンドキーワードも、毎回同じ情報発信では十分とは言えません。年代によって変化する流行や、人々のキーワードに対する捉え方に変化がないかなど、今年ならではの傾向をチェックし、情報発信に活かしましょう。

特に今年は、コロナ禍における以下2点の変化や傾向をチェックしてみましょう。

  • 競合他社の動向
  • 市場の声

それぞれについて以下で解説します。

競合他社の動向

2020年のはじめ頃から新型コロナウイルスの感染は広まり、2021年9月現在でも、地域によっても差はありますが大人数が集まる会合や飲食店のアルコール提供などの自粛が求められています。その影響によって忘新年会の在り方も大きな変化を迎えました。

2021年から2022年にかけての年末年始は、新型コロナウイルスの感染がどれほど終息に向かっているのかまだまだ情勢がつかみにくいところもあります。コロナ禍で迎えた2020年から2021年にかけての年末年始はどのような忘新年会が行われていたのか、またどのように提案されていたのか、競合他社のプレスリリースなどをチェックしましょう。

まずは、自社のプロダクトやサービスもコロナ禍による影響を加味しての提案を。そのうえで、競合他社はどのように情報発信していたのか参考にし、比較することで自社プロダクトならではの良さも再確認できます

市場の声

コロナ禍による生活者の心境の変化もキャッチすることが大切です。忘新年会のような他社との交流に対する意識や、2020年から2021年にかけて忘新年会を実施したのかといった点をヒアリングして、自社の情報発信のヒントを得ましょう。

他社が行った調査結果を確認したり、もしくは顧客を対象に自社で調査を実施する方法もあります。

<調査項目の例>

  • 昨年は忘新年会を実施しましたか
  • 昨年の忘新年会はどのようにして行いましたか(オンラインorオフライン)
  • 今年は実施する予定ですか
  • 実施するとしたらどのように行いますか(オンラインorオフライン)
  • 忘新年会を楽しみにしていますか
  • この一年、同僚や友人などと交流は取れましたか
  • 忘新年会ではどんなものを食べますか

自社で調査した場合は調査結果もプレスリリースにして発信しましょう。調査方法や調査リリースの書き方などは以下の記事も参考にしてみてください。

重要STEP3.調べた情報を自社プロダクトに落とし込んでアピールポイントを整理する

これまでの重要STEPで調べた情報を自社プロダクトに落とし込んで整理してみましょう。時流に合ったアピールポイントがあるのかを改めて見直すことで、プレスリリースもまとめやすくなります。

<アピールポイント整理の例>

  • 自社のプロダクトやサービスは忘年会向けなのか新年会向けなのか、それとも両方なのか
    • 忘年会と新年会で目的が異なるが自社のプロダクトはどんな機会にマッチしたものなのか
  • オンラインやオフラインなど開催方法の選択肢が増えたうえで、なぜ自社はこの提案をするのか
    • オンライン(オフライン)開催する人が〇〇%!など割合の多さや一定数人口がいることを示す
  • コロナ禍の影響もあるうえでなぜ忘新年会の提案をするのか
    • なぜこのプロダクトやサービスが生まれたのか、企画・開発した背景に立ち返って、想いも添えて提案する
  • コロナ禍の対策はどのようにとっているのか
    • オフライン開催への提案の場合は実際の感染対策はきちんと明記できているか
    • オンライン開催への提案の場合はオンラインによるメリットは何なのか

需要に沿った提案であることが伝わるよう、調査結果を用いながら訴求することも大切です。

また、コロナ禍で交流が減ったからこそ忘新年会を開催する価値も変わってきています。なぜ自社はこのプロダクトやサービスを企画したのか、なぜ忘新年会の開催に向けて提案したいのか、その意図や目的を伝えることこそが大切なタイミングでしょう

意図や背景はプレスリリースに記載するだけでなく、PR TIMES STORYでもぜひ発信していきましょう。

些細だけれど大切なポイント2つ

主に重要となるステップは上記3点です。プレスリリースをより多くの人に届け、また訴求力を高めるためには上記以外にも大切なポイントがあります。基本ステップに沿って実行する際の参考にしてみてください。

大切なポイント1.ペルソナ設定

忘新年会は同僚同士で開催することもあれば、友人同士、親族など様々なケースがあります。自社のプロダクトはどんな人に向けて企画されたのか、ペルソナを設定しましょう。最も情報を届けたい人が誰なのかによって、画像素材など表現方法も異なります。

<ペルソナ設定に向けて確認したい点>

  • 年齢層(成人、未成年)
  • 関係性(同僚、友人、親族)
  • アルコールの有無
  • 開催方法(オンライン、オフライン)

大切なポイント2.プレスリリースで使用する画像素材にこだわる

重要STEPでも見直したように、近年の忘新年会の事情は変化しています。コロナ禍による開催に対して不安を抱く利用者も少なくないことから、安心感を与えられるかも大切なポイントです。

自社プロダクトのメリットを伝える際にテキストだけではなく、視覚でも伝えられるよう画像素材にはこだわりましょう。

<画像素材の例>
●オフライン開催の場合、感染対策がとられていることが伝わるようなイメージ画像
●オンライン開催の場合、オンラインでもスムーズに交流がとれるようなモデルを使用したイメージ画像

従来用意していたようなプロダクトの魅力を伝えるための画像だけでなく、安心して開催できるよう上記のようなイメージ画像も追加して用意しましょう。

アピールポイントとともに企画意図も伝えよう

普段の生活でも自粛生活が求められ、周りの人々との交流機会はどうしても減ってしまいます。そんなときこそコミュニケーションを取れる機会は大切にしたいものです。

忘新年会の開催を見送るケースもあるなか、自社ではなぜ忘新年会に向けたプロダクトを提案するのか、企画した意図や背景にはきっと温かなメッセージが込められていることでしょう。その想いを伝えることも、情報発信における大切なポイントです。

利用者も安心して開催できるよう、感染対策などもしっかりと明記して情勢に沿った情報発信をしましょう。そのうえで、上記のような意図も伝わるようなメッセージ性あるプレスリリースを作成していきましょう。

<編集:愛澤 恵子>

忘新年会をプレスリリースに活用する基本の9ステップ

この記事のライター

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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