【トレンド徹底活用術 vol.29】インフルエンザ編:情勢の変化を汲んで誰が必要としている情報なのか見直そう

想いを込めたプレスリリースをより多くの人に興味を持ってもらうためにも、自社の新情報をまとめるだけでなく、時節やトレンド情報はうまく活用したいですよね。

自社の情報に時節やトレンド情報をかけ合わせることで、より注目度を上げることができるでしょう。メディア関係者だけでなく、生活者にも情報が広く届く可能性が高まります。

トレンド徹底活用術」では、PR TIMES編集部が、トレンドキーワードをプレスリリースへ落とし込む方法を考察。

本記事では「インフルエンザ」をピックアップして、重要なステップを解説します!家庭用医薬品や風邪予防グッズなどを取り扱う企業の方は特に活用しやすいトレンドのため、ぜひ参考にしてみてください。

インフルエンザをプレスリリースに活用する重要な3つのステップ

冬の寒い季節に流行するインフルエンザ。昨年から今年にかけては、どんな予防対策をとったらいいのか、新型コロナウイルスの感染対策とはなにが違うのか、感染した場合はどうしたらいいのかなど、生活者も不安や迷いが生じたことでしょう。

インフルエンザ対策や予防グッズを販売する企業にとっても「どのように情報を届けたら生活者に届くのか」「どんなタイミングで情報を発信したら効果的なのか」など、プレスリリース作成において悩む点もあるでしょう。

そのような悩みにお応えすべく、「インフルエンザ」を活用したプレスリリースの作成について解説。基本となる全ステップは以下9つです。

トレンド徹底活用術基本の9ステップ

本記事では特に重要な3つのステップをご紹介。基本となる全9ステップについては、以下の記事で解説しています。参考にしてみてください。

重要STEP1.インフルエンザに関する基本知識を調べる

まずは、インフルエンザとは何か、風邪との違いなど基本となる知識を理解しましょう。

医薬品を扱う企業の場合は、専門的な知識をすでに心得ていることも多いでしょう。マスクやティッシュなど身近な消耗品を扱う企業は、インフルエンザが流行る時期に需要が高くなることも。改めて正確な情報を学ぶことで、情報を正しく発信しやすくなります。

インフルエンザとは

インフルエンザウイルスによる感染症のことをいいます。高熱や倦怠感などが特徴で、風邪よりも症状が重い傾向にあります。また寒い季節に流行するなど季節性があり、2019年のPR TIMESでは、インフルエンザに関連するプレスリリースの年間配信件数最多は12月となっていました。

ビジネスに関するプレスリリース

重要STEP2.情報収集して今年ならではの傾向や対策をチェック

インフルエンザは気温が下がる冬を中心に毎年流行しますが、果たして年ごとの変化はあるのでしょうか。今年ならではの傾向はないのか調べることが重要です。

年次ごとの変化

基本的にはインフルエンザの疾患者は冬に集中しますが、その年によって流行する時期にも若干の変化があります。

厚生労働省では毎年9月~4月にかけてインフルエンザの発生状況を発表しています。このような情報を基に調査をして、どんな情報を添えたら訴求力が高まるのか、生活者にどのように伝えたらいいのか、などを検討していきましょう。

<調査を踏まえて発信したい情報例>

  • いつごろからインフルエンザ予防が必要なのか
  • 昨年は何月ごろからインフルエンザが猛威を振るっていたのか
  • (自社の情報発信が9月以降であれば)現在はどのような状況なのか

今年ならではの傾向を捉えることで「既に流行しているから注意しよう」なのか「今のうちに予防しよう」なのか、生活者に呼びかける内容も変わってくるでしょう。

生活者の意識の変化

年次の変化とあわせて着目したいのが、生活者の意識の変化です。

インターネットの検索数の推移を表す「Googleトレンド」で調べてみると、2019年は以下の通りとなります。

寒さが厳しくなる1月下旬に検索数のピークを迎えていることから、恐らくインフルエンザが流行り出した時期と比例していることが予想されます。

対して2020年の検索推移は以下の通りです。

検索数が冬に集中してた2019年と比較すると、2020年は増減が激しく目立ったピークがありません。

またこの2年間を通してみると、2020年は検索数が分散されていることも影響してか、2019年のピークに比べると検索数が減少していることも一目瞭然です。

2020年の検索数が分散されてピークがなくなった背景には、恐らく新型コロナウイルス感染拡大が影響しているのではないでしょうか。さまざまなメディアで「インフルエンザ×新型コロナウイルス」の要素を含む切り口で取り上げられています。

<インフルエンザ×新型コロナウイルスを含むニュース例>

新型肺炎の裏で「インフルエンザ感染」が減少? そこから見える感染予防の共通点(FNNプライムオンライン)
インフルエンザ ワクチン「高齢者などから順に接種を」厚労省(NHK)

従来はインフルエンザの予防・対策を考える生活者や実際にインフルエンザにかかった生活者が、特定の時期に注目していたのに対し、新型コロナウイルスの感染拡大によって多くの生活者からさまざまなタイミングで注目を得ることとなったのでしょう。

このように、生活者の関心が変化していくことはあらかじめ把握しておく必要があります。

調査を含めた情報収集

需要に沿った情報発信をするためには、生活者の意識がどのように変化しているのかを考え、情報を収集しましょう。リアルな声を把握するには意識調査結果などが有効です。他社で行われている発表を確認するだけでなく、自社でアンケート調査を実施しても良いでしょう。

<調査項目例>

  • インフルエンザへの予防や対策を行っているか
  • インフルエンザへの予防や対策はいつごろから行っている、もしくは行う予定か
  • コロナ禍によってインフルエンザへの意識の変化はあるか

調査結果はプレスリリースに引用したり、調査結果を単独でプレスリリース配信したりすることも大切です。

重要STEP3.どういった人にも有益な情報となるか、視野を広げたペルソナ設定

プレスリリース作成では、誰に届けたいのかというペルソナ設定も重要になってきます。対象者によって要点の届け方や画像の見せ方も変わってくるので、改めて誰に届けたいのか、どんな人がこの情報を必要としているのかを整理して設定しましょう。

プレスリリースをメールで送る方法とポイント・注意点

ときには思わぬ生活者にも需要があることも。自社のプロダクト・サービスを明確に必要としている生活者だけでなく、どういった人にも有益か、視野を広げることで情報発信の表現や届け方など細部に工夫できる点が見つかります

インフルエンザに関する情報を発信する場合、ペルソナ設定として改めて見直したいのは主に以下です。

<誰に届けたいのかペルソナ設定の例>

  • インフルエンザ予防を目的とした人に向けた情報なのか
  • インフルエンザにかかった人に向けた情報なのか
  • 風邪やコロナなど、インフルエンザ以外を意識した人にもインフルエンザ予防を啓蒙するための情報なのか
  • インフルエンザを意識してない人にも啓蒙したい情報なのか

新型コロナウイルスのワクチン接種に関するこちらの報道ではインフルエンザの予防接種についても触れられています。このように新型コロナウイルスとの掛け合わせでインフルエンザに関する情報発信は今後も増えるでしょう。

潜在層などステークホルダーの拡大が見込めるのか、改めてペルソナを見直しましょう。

些細だけれど大切なポイント2つ

主に重要となるステップは上記3点です。しかしそれ以外にもプレスリリースを作成するうえで大切なポイントがあります。基本ステップに沿って実行する際の参考にしてみてください。

大切なポイント1.ポイントを箇条書きにする

重要STEPで解説の通り、インフルエンザにおける意識には変化が見受けられます。そのため、自社プロダクトやサービスの優れた特徴をまとめるだけでなく、この情勢下におけるメリットがなんなのかについても的確に伝わるようにポイントを整理していきましょう。

例えば、コロナ禍によってマスク装着が定着した昨今ではインフルエンザ患者が減少したという説もあるなどプラスの効果ももたらしています。そのうえでインフルエンザ予防にはどうしたらいいのか、どんな対策が必要なのか、など情勢を踏まえた訴求ポイントを挙げていきましょう。

また、開発の背景に立ち返ることでプロダクトやサービスの特徴やアピールポイントも見直せます。他部署を含め開発の経緯を社内から共有してもらうことも大切です。

大切なポイント2.訴求力を高められるプレスリリースを作成する

大切なポイント1で整理したようにアピールポイントを訴求力を高めて発信するためには、プレスリリースの制作段階で工夫が必要です。

<プレスリリース制作段階で工夫したいポイント例>

  • 調査結果を引用
  • 製品特徴や使用方法の図解

どうやったら生活者に伝わりやすくなるか、受け手の視点に立って理解浸透を促す表現や工夫が重要です。

また、薬品など専門知識を要するプロダクトやサービスの場合は、メディアにとってもためになるような情報を添えられると良いでしょう。

生活者の意識や情勢の変化を汲んで需要に沿った情報を届けよう

毎年流行するインフルエンザでも、例年と同じ情報、同じタイミングでプレスリリース配信でいい、ということにはなりません。新型コロナウイルスにおける感染対策をとった生活が浸透している現在では、インフルエンザにはどうしたらいいのか、新たな視点をもつ必要があります。

自社のプロダクトやサービスの効能や特性を伝えるだけではなく、生活者に安心も同時に与えられるような情報発信にニーズが高まることでしょう。

<編集:愛澤 恵子>

トレンド徹底活用術インフルエンザ

この記事のライター

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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