銀行における新たな金融商品の取り扱い開始は、プレスリリースを配信するよい機会です。商品の特徴を周知でき、ターゲットとなる層に訴求することが可能です。
本記事では「金融商品取扱開始」のプレスリリース作成時に、必ず盛り込みたい内容や注意点などを、PR TIMES社員の監修のもと細かく解説。参考になるプレスリリース事例を含めてご紹介します。
ダウンロードファイルは、「解説付きWordのテンプレート」と「PR Editorのテンプレート」の2種類。活用方法については、「Wordファイルインポート機能とは?使い方とメリット・注意点」をご覧ください。
金融商品取扱開始のプレスリリースを配信する2つのメリット
新たな金融商品の取り扱い開始に関するプレスリリース配信にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは2つのメリットをご紹介します。
1.Webを起点に幅広い層にリーチし潜在層にアプローチできる
少子高齢化に伴う年金問題などの将来的な課題を背景に、若い世代にも投資に興味関心を持つ人が増えてきています。銀行窓口に出向くことなく、Webで手続きを完結できる商品も増えており、個人にとっても投資活動は身近なものになりつつあるでしょう。
こうした利用者層の拡大に加え、昨今のニューノーマルな生活様式も後押しし、Webを活用した情報収集がより盛んになっています。プレスリリースを通じて新たな商品の情報を発信することは、幅広い層へ情報を届けることを可能にし、これから投資活動をはじめようとする潜在層への訴求を実現します。
2.社会における自社の役割やベースにある理念を伝えることができる
「お金」という生活や社会から切り離せないものを取り扱う銀行は、自社の取り組みを通じてより良い社会を形成し、人々の豊かな生活を実現しようと努めています。新たな金融商品についての発表は、自社の掲げる理念や社会において果たすべき役割を改めて訴求することができます。
また、金融商品は社会的背景に伴うニーズを反映したものが多いため、新たな商品の開発・発表は、自社が社会情勢を鑑み需要に応える銀行であることの証です。積極的に発信することをおすすめします。
金融商品取扱開始のプレスリリースに必ず盛り込みたい内容4つのポイント
では、実際にプレスリリースを作成するときに欠かせない要素とは何でしょう。必ず掲載したい4つのポイントを解説します。
ポイント1.新商品を取り扱う背景を説明する
今回発表する商品の開発に至った背景についての説明を入れましょう。社会情勢やそれに伴うニーズなどを記載し、商品の必要性を訴求します。利用を検討している人にとっては、その商品の有効性を知ることは重要なポイントです。投資判断のひとつの基準にもなりますので、わかりやすく記載しましょう。
ポイント2.商品の特徴・概要を明記する
どういった商品なのかをわかりやすく説明します。商品特徴は文章で簡潔に説明し、商品概要は箇条書きで記載します。商品の詳細を説明したWebページがあればURLを明記し、そこへの導線を確保しましょう。
【概要の項目例】
- ファンド名称
- 商品分類
- 委託会社
- 申込単位
- 設定日
- 期間
- 手数料
- 信託報酬
- 主な投資リスク
- 詳細(URLなどを記載)
ポイント3.商品の仕組みがわかるような図があれば掲載する
商品の特徴などをわかりやすく表したビジュアルがある場合は掲載しましょう。特に初めて投資を検討している層などは、記載されているテキスト情報だけでは理解が難しい場合もあります。大まかに内容をつかめる図表などがあれば掲載し、より詳しい情報についてはWebの説明ページへ誘導するとよいでしょう。
ポイント4.金融商品の取り扱いに係る保有資格を明記する
金融商品は、取り扱える事業者が特定されるものです。利用者が安心して選択できるよう、自社が保有している関係省庁への登録商号や届け出番号、加入している団体などは明記するようにしましょう。
金融商品取扱開始のプレスリリース作成にあたり注意すること
新たな金融商品の発表をするにあたって、注意しなければならないこととは何でしょうか。ここではプレスリリースを作成する際に気をつけたいポイントを見ていきましょう。
誤解が生じるようなあいまいな表記をしない
特徴や概要などをきちんと明記します。それ以外の明確でないことについては、読み手を惑わせるような内容や表記に注意しましょう。特に投資対効果に関わることなど、個人の投資判断、活動や社会情勢などにより差異が生じるものについては、過度な期待をさせるような表現やあいまいな内容の記載は避けます。
投資は利用者の資産を増やすこともありますが、減らす可能性もあるものです。利用者が投資判断をするために必要十分な情報を提供することが重要です。
担当者推薦!プレスリリース配信事例4選
PR TIMESにて実際に配信されたプレスリリースの中から、参考にしたい配信事例をご紹介します。いずれもわかりやすく伝えるよう工夫された配信事例ばかりですので、ぜひ作成の際の参考にご覧ください。
事例1.LINE株式会社
- 商品の特徴とネット証券初の取り扱いであることをタイトル・サブタイトルで訴求
- 商品特徴がビジュアルでも表現されており、理解しやすい
- 提供開始の背景や商品特徴を項目化してわかりやすく記載
事例2.楽天証券株式会社
- ネット証券で初の取り扱いである旨をタイトルで訴求
- 取扱いの理由をリードでわかりやすく説明
- サービス概要を項目化し、わかりやすく簡潔に記載
参考:主要ネット証券初!楽天証券、「家族プログラム」の提供を開始
事例3.セゾン投信株式会社
- 初回募集の好状況がタイトルに記載されており、商品の注目度合いが伝わる
- 新商品取扱開始の目的や商品特徴の項目を設けてわかりやすく記載
- 代表者と開発に携わったマネージャーの顔とコメントが掲載されており、信頼感と安心感を与える
参考:「セゾン共創日本ファンド」新規設定のお知らせ~直販当初募集で13億5千万円
事例4.インベスコ・アセット・マネジメント株式会社
- 商品の特徴をタイトル・サブタイトルで訴求した上で、本文で簡潔に説明
- ビジュアルを効果的に活用しており、読み手が理解しやすい
参考:インベスコ・アセット・マネジメント株式会社「インベスコ 世界消費関連成長株ファンド」を設定
プレスリリース作成の基礎知識
プレスリリース作成にあたり大切なことは、行動した人の想いを込めることです。しかし、見せ方にも工夫は必要です。
どのようなプレスリリースにもあてはまる、プレスリリース作成の基礎知識をご紹介します。
POINT解説付き!テンプレートダウンロードはこちら
テンプレートを使ったインポート機能の詳細は、以下の記事をご覧ください。
さいごに
届けたい相手に、想いを届ける。そのための必須スキルのひとつとしてプレスリリース作成のスキルが挙げられます。
数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報が増えています。受け取る側にとっても正しい情報、自身が本当に知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっていると言えるでしょう。
届けたい相手である、メディアや生活者一人ひとりに自社の想いを届けることは、決して容易ではありません。情報を詳細かつ届けたい相手にとってわかりやすく、そして魅力が伝わるプレスリリースにすることが求められます。
ひとつでも多くの企業の想いをのせたプレスリリースが配信され、届けたい相手に想いを届けるためにお役立てしていただけると嬉しいです。
【関連リンク】
銀行の金融商品取扱開始のプレスリリースに関するQ&A
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