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リニューアルに関する7つの広報PR活動例とは?アプローチするメリットや成功させるポイントを解説

サービスの運営や会社運営をしていると必要になるのが、リニューアル。リニューアルをきっかけに、広報PR活動を通じて新しい生活者との出会いを演出したり、既存顧客との関係を深めることができます。リニューアルを効果的に広報PRするにはどんなことをすればいいのでしょうか。広報PR活動の施策や成功のポイントについてお伝えします。

リニューアル時に広報PR的アプローチをする3つのメリット

リニューアル実施のタイミングは、広報PR活動を行う絶好のチャンス。リニューアルを通じてキャンペーンなどのネタづくりができるのはもちろん、これまでの自社の歴史や存在意義、そしてこれからの方向性について伝えられる機会です。リニューアル時における広報PRアプローチを行う3つのメリットについて解説します。

1.自社やサービスのストーリーを伝えられる

リニューアル時の広報PR的アプローチによって、自社やサービスのストーリーを伝える機会を設けることができます。

リニューアルとは、自社のブランドや商品・サービスを時代や時流に合ったものに変更する行為です。リニューアル実施には必ず理由や背景があります。これまでに目指してきたもの、やってきたことは何なのか、リニューアルによって今後は何を目指すのか、について触れることができます。現在・過去・未来の視点から、自社やサービスのアイデンティティを伝える絶好の機会です。

2.特別なタッチポイントを作れる

リニューアルのタイミングで、生活者との間に特別なタッチポイントを作ることができます。例えば、リニューアル記念キャンペーン開催、限定グッズ販売、限定デザイン製作など、リニューアルによる「再出発」を印象付けるさまざまな訴求が可能です。

リニューアルを軸としたタッチポイントを作ることで、継続的に利用している顧客に対して日頃の感謝を伝えたり、過去に利用していたが現在は休眠してしまっている顧客を掘り起こしたりなど、さまざまな顧客に対してメッセージを伝えることができます。

3.新規の生活者と出会いを作れる

リニューアルに関する広報PRは、新たな生活者との出会いを作るチャンスです。リニューアルするということは、新たなニーズに応えられるようにするということ。広報PR活動によるメディア掲載やSNS活用など幅広い情報発信をすることで、生活者にこれまでのサービスでは満たせなかったニーズを満たせることを伝えられます。リニューアルは、多くの人に自社やサービスを認知してもらい、実際に利用してもらう機会を増やすチャンスなのです。

リニューアル時に行いたい7つの広報PR活動

リニューアル時には具体的にどのような広報PR活動を行えば良いのでしょうか。今回は7つの施策についてご紹介します。ご自身のリソースや伝えるべき内容でもっとも効果的だと思う方法を探してみてください。

広報PR活動

1.プレスリリース配信

もっともオーソドックスなのが、リニューアルに関するプレスリリース配信です。プレスリリースを活用すると、リニューアルの全体像や重要なポイントを簡潔に伝えることができます。

リニューアルのプレスリリースでは以下のような情報を掲載すると良いでしょう。

  • リニューアルの経緯
  • リニューアルによって変化したポイント
  • リニューアルを通じた今後の展望
  • リニューアルに関するキャンペーンやプレゼントなどの情報

プレスリリースには、自社からの視点での発信になりやすい傾向があります。リニューアルによって「生活者にどのようなメリットがあるのか」をわかりやすく伝えることを念頭において作成するのがおすすめです。

2.メディア発表会の開催

大規模リニューアルや社会的にインパクトがあるリニューアルを行う場合は、メディア発表会の開催を検討しましょう。

良い面を前面に押し出すのはもちろんですが、リニューアルによって大きな変化が起こるときは、これまで利用してくれていた顧客や生活者への影響も比例して大きくなります。その不安や懸念を払拭し、信頼関係を築くためには公式の場で説明することが大切。メディア発表会を検討するときには、提供する情報がメディアに対する視点だけになっていないことを確認しながら内容を考えることがポイントです。

3.キャンペーンの実施

リニューアルを記念したキャンペーンを実施すると、既存顧客はもちろん、まだサービスなどを利用したことがない生活者に対してもリニューアルを知ってもらう機会をつくることができます。

キャンペーンを企画するときには、必ずリニューアルした部分にフォーカスしましょう。あくまで、リニューアル部分に触れてもらうきっかけを作ることを目的として実施するのが望ましいです。アンケートなどによる効果測定も合わせて行いましょう。

4.限定デザインやメニューの提供

限定デザイン、限定グッズ、限定メニューなどの展開によって、リニューアルを広く知ってもらうための施策を行うことができます。キャンペーンと同様、リニューアルにフォーカスした内容にすることがポイントです。リニューアルした部分に注目が集まる体験を設計するようにしましょう。

5.リニューアルの背景を発信

リニューアルの背景をコンテンツとして展開することも増えてきています。テキスト・動画などを活用して自社の伝えたいことを中心に、自社内で編集し発信していくことが可能です。アプリやWebサービスであればエンジニアの開発秘話を展開したり、実際のプロジェクトメンバーの対談を行ったりなど、方法はさまざまです。

リニューアル完了後にコンテンツを作ることもできますが、プロジェクトの進行段階からコンテンツ化を目指すこともできます。顧客を巻き込んだ「共創」プロジェクトなどは、事前に仕掛けをしておくことでコンテンツとして成立しやすくなります。

6.SNSで情報発信

SNSを活用した情報発信は、コストをかけずにすぐに始められる広報PR活動のひとつです。SNSには拡散しやすい性質がありますが、リアルタイムのためすぐに流れてしまいやすいという弱点もあります。SNSで情報発信を行う場合は、別のコンテンツを掛け合わせて投稿をするのがベストです。

7.ノベルティ配布

リニューアルを記念したノベルティ配布は、既存顧客に対して好意度を維持もしくは向上するために有効な施策です。リニューアルにおいては、使い勝手がよくなる部分が大きいのはもちろんですが、これまで利用してきてくれた人たちにとっては、少なからずサービス体験が変わることで迷惑をかけてしまう部分もあるでしょう。ノベルティ配布などの手段を使うと、何が改善されたのか・迷惑をかける部分は何なのかなど、配布時に顧客と直接コミュニケーションをとって伝えることができます。

リニューアル時の広報PR活動を成功させる5つのポイント

リニューアルに関する広報PR活動を成功に導くポイントは、誰に・何を・どのように伝えるか、を明確にすることです。リニューアルによって誰がどのような影響を受けるのかを整理し、それぞれに合わせたコミュニケーションをとりましょう。

今回は基本の5つのポイントをご紹介します。

ポイント

ポイント1.リニューアルを行うまでのストーリーを伝える

リニューアルを行うまでのストーリーを生活者に伝えることを意識しましょう。リニューアルは、サービスの改善のために行われるものです。しかし、リニューアルの範囲が大きくなれば既存顧客が受ける影響も大きくなります。リニューアルを実施するに至ったストーリーまで丁寧に伝えることで、生活者の理解を得られるようになるでしょう。

ポイント2.リニューアルの必要性と時代背景を伝える

リニューアルのストーリーを伝える上で大切なポイントはリニューアルの必要性と時代背景を伝えることです。今のサービスが時代にマッチしなくなってしまった、社会情勢の変化によって生活者の行動が変化した、などさまざまな背景とそれに伴う課題があったはず。どんな課題がリニューアル実施の出発点となったのかを伝えることが、生活者にリニューアルの必要性を理解してもらうためには必須です。

ポイント3.リニューアルの目的を伝える

リニューアルの目的を伝えることも大切なポイントです。リニューアルの目的は、端的にまとめてしまえば「現サービスの課題を解決するため」でしょう。しかし、これでは自社都合によるリニューアルという印象を与えてしまいます。

リニューアルは、生活者の抱える課題を解決するために行われるものです。自社都合の目的を伝えるのではなく、生活者にどのようになってほしいのか、日々の生活がどのように変わるのか、を生活者目線で伝えることが大切です。

ポイント4.リニューアルによる変更点とメリットを明らかにする

リニューアルによる変更点については、特に丁寧に伝えることを心がけてください。リニューアルと言っても影響範囲はさまざまです。操作性、利便性、価格など、ある部分をリニューアルしたことで、全体の顧客体験が変わってしまうこともあります。リニューアル部分だけではなく、それに伴ってどんなところが変わったのか、を伝えることが望ましいのです。

その際には、生活者にとってのメリットと合わせて伝えることも忘れないようにしましょう。この変更によって、生活者にどのような良い影響があるのかは必ずセットで伝えます。

ポイント5.既存顧客のフォローアップをする

リニューアルにおける広報PR活動でもっとも丁寧に考えたいのが、既存顧客へのフォローアップのコミュニケーションです。リニューアルによってもっとも大きな影響があるのは、これまでサービスを利用してくれていた既存顧客。望んでいたリニューアルであれば、抵抗なく受け入れられますが、使いにくさを感じていない部分を突然変更されるのはストレスがかかります。

上記のポイントを押さえたコミュニケーションをとることは大前提ですが、事前に通知をする、既存顧客に対するお知らせは特に変更部分とそのメリットを手厚く伝える、などフォローアップの方法を検討するようにしましょう。

リニューアルは自社を深く知ってもらうチャンス。適切な方法を検討しましょう

リニューアルに関する広報PR活動について解説してきました。リニューアルの実施に対して共感してもらうためには、変更があった、という事実を伝えるだけでなく、改めて自社のストーリーや思いを伝えることが大事です。

どんな方法や伝え方ならば生活者が共感してくれるのか、この記事で例示している具体的な活動やポイントを参考にして検討してみてくださいね。

リニューアル時の広報PR活動に関するQ&A

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この記事のライター

長瀬 みなみ

長瀬 みなみ

ITベンチャーにて広報PRを担当したのち、ヘルスケアベンチャーにて広報PR部門の立ち上げ、ブランド責任者として取締役就任。YouTubeチャンネル運営など、さまざまなメディアを活用した分ランディングや広報活動を行う。独立後は、広報PR・ブランディング・コミュニティ運営など幅広く活動している。これまでの経験から広報・ブランディングに関する戦略立案からプレスリリース執筆まで幅広くカバーしたコンテンツを作っています。

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