
入梅
2月28日は「ビスケットの日」。今回は「ビスケットの日」の意味や由来を解説します。
また、「ビスケットの日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特にお菓子・スイーツ業界の方は、ぜひ参考にしてみてください。
2月28日は「ビスケットの日」です。全国ビスケット協会により1980年に制定されました。
日付は、日本でビスケットがつくられていたことがわかる最古の記録が1855年(安政2年)の2月28日付の書簡であることに由来しています。
この書簡は、当時長崎周辺で外国人向けにのみ製造されていたビスケットの保存性に着目した水戸藩の蘭医・柴田方庵が、オランダ人から学んだビスケットの製法についてまとめて水戸藩宛てに送ったものでした。
ビスケットの定義は、「小麦粉、砂糖、油脂、乳製品を主材料としていること」です。しばしば混同されるクッキーとは、クッキーが「糖分と脂肪分が40%以上」と定義されている点で異なります(クッキーもビスケットの一種です)。
日本人とのかかわりも深いビスケットの魅力をさらに普及させるため、全国ビスケット協会は毎年「ビスケットの日」に合わせてプレゼントキャンペーンなどを実施しています。
「ビスケットの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「ビスケットの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「ビスケットの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「ビスケットの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「ビスケットの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「ビスケットの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「ビスケットの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「ビスケットの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。
記念日に関した事例ではないものも、今後「ビスケットの日」を広報PRに活かすうえで参考になるでしょう。
日清シスコ株式会社は、販売するビスケット菓子「ココナッツサブレ」の誕生57周年を記念し、発売当時の「ココナッツサブレ」のデザインを元にした期間限定商品を発売しました。
パッケージには「ココナッツサブレ」の初代デザインを再現し、小分けの内袋には現在まで歴代のパッケージをプリントしています。
パッケージだけでなく、内袋のデザインも複数の種類を用意してランダムに封入。全種類を集めたいというファン心理を刺激するほか、SNSでの開封報告なども期待できる企画です。
参考:発売当時の 「ココナッツサブレ」 がよみがえる!昭和レトロな復刻パッケージ!「ココナッツサブレ 57周年誕生日パッケージ」 3品を6月中旬より順次発売
雑貨などの企画・販売を手がける株式会社フェリシモは、「手染めでこんがり焼き色を付けた本革ビスケット リール付きキークリップ」の販売を開始しました。
本物のビスケットのような色合いは、チャレンジド(障碍者)の方によって丁寧に仕上げられ、売上の一部は「CCPチャレンジド応援基金」として運用されます。
プレスリリースでは、キークリップの使用イメージに加えて製造過程についても画像を掲載。文章による丁寧な説明と合わせ、商品だけでなく同社の想いについても伝わる内容となっています。
参考:チャレンジドのていねいな革の手染めで、本物みたいにこんがり焼き色を付けた「本革ビスケット リール付きキークリップ」がフェリシモCCPから登場!
玩具の企画・販売を手がける株式会社メガハウスは、ビスケット菓子「たべっ子どうぶつ」を販売する株式会社ギンビスと共同開発した「たべっ子どうぶつ どきどきビスケットパズル」を発売しました。
本物のパッケージそっくりな本体にビスケットを模したピースをはめていくパズルで、遊び方や難易度を変えることもできます。
プレスリリースでは、冒頭に1分半の動画を挿入。「たべっ子どうぶつ」キャラクターの着ぐるみが実際にゲームをプレイし、ゲームの遊び方や世界観が直感的に伝わるよう工夫されています。
「ビスケットの日」は、ビスケットに注目が集まるきっかけとなる日です。
お菓子の製造・販売を手がける企業の方にとっては特に、「ビスケットの日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝えるよい機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「ビスケットの日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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