プレスリリースは配信後に効果を検証することが重要です。どのようなメディアから反響があったかを知ることで、発表内容が社会からどのように捉えられたかを把握でき、自社の取り組みや広報PR活動を改善していけるようになります。
プレスリリースの反響を知るためのツールが「クリッピング」。
本記事では、PR TIMESのユーザーが利用できる「Webクリッピング」機能について、活用するメリットや料金をご紹介します。
クリッピングとは?
「クリッピング」とは、新聞や雑誌の記事を切り抜いて保管することを指す言葉。プレスリリースに限らず、記者発表会やイベントなど、広報PR活動全般においてクリッピングによる効果測定は重要な指標となります。
クリッピングの意味ややり方についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
PR TIMESが提供する「Webクリッピング」機能とは?
PR TIMESのユーザーは、管理画面から「Webクリッピング」機能を有料で利用することができます。
「Webクリッピング」は、ユーザーが指定したキーワードを含むWeb記事の一覧を確認することができる機能です。調査対象のWebメディアはニュースサイト、ポータルサイト、キュレーションサイト、動画サイトなど約3,000媒体超。
PR TIMESの提供する「Webクリッピング」には「クリップ調査」と「過去記事検索」の2つのサービスがあります。「クリップ調査」はクリップ登録以降(未来)の記事を収集し、過去の記事は収集できない仕様です。「過去記事検索」は、過去の記事を遡って調査することが可能です。
「クリップ調査」で一覧として取得できるのは、キーワードを指定した時点以降に公開された記事です。
ひとつのクリップにつき最大5個のキーワードを指定でき、キーワードをひとつでも含んでいるWeb記事の数・タイトル・メディア名・URL・種類(転載かオリジナル記事か)などをチェックすることができます。
※Web記事の内容は表示されません。内容を確認するには、各記事のURLへアクセスする必要があります
「クリップ調査」は、下記のような場合に活用することができます。
- 特定のプレスリリースやイベントがどれぐらい記事として取り上げてもらえたか知りたい
→ プレスリリースやイベントの内容が特定できるキーワードを設定します。
例:「〇〇株式会社 ××県 (店名) 新店舗」「〇〇株式会社 ××県 (店名) オープン」 - 自社や自社の製品・サービスがメディアで取り上げられている文脈の傾向を知りたい
→ 社名や製品名・サービス名でキーワードを設定します。
例:「〇〇株式会社」「〇〇株式会社 (製品名・サービス名)」
※社名や製品名・サービス名が一般的な単語である場合など、関連性の低い内容の記事がクリップされてしまうことがあります。その際は「除外キーワード」を設定し記事をフィルタリングできます。
なお、除外キーワードを使用する際は、除外キーワードのほうが通常のキーワードより優先されてしまう点に注意が必要です。
例:「家事代行」というキーワードを含むWeb記事をクリップしたい場合に「掃除」を除外キーワードに設定すると、「家事代行」というキーワードを含んだ記事に「掃除」という除外キーワードも含まれていた場合にその記事も除外されてしまう
- 競合他社やベンチマーク企業のメディア掲載数や記事の内容を把握しておきたい
→ 競合他社やベンチマーク企業の社名、製品名・サービス名でキーワードを設定します。
このように、「クリップ調査」を活用することで、メディア掲載という指標を通じて自社の広報PR活動を評価することができます。
効果を可視化することで広報PR活動の改善につなげられるだけでなく、社内に広報PRの役割や意義を伝えられるでしょう。
PR TIMESで確認できる「提携オンラインメディア」との違いは?
「Webクリッピング」機能を使わなくても、「分析データ」>「提携オンラインメディア」からプレスリリースが転載されたメディアの一覧を確認することができます。
プレスリリースの転載先メディアを確認する方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
「転載先メディア」と「Webクリッピング」の違いは、「転載先メディア」が「プレスリリースとタイトルが完全に一致しているWeb記事」を取得し、URLを表示するという機能であるのに対し、「Webクリッピング」は「ユーザーが設定した任意のキーワードを含むWeb記事」を取得し、URLを表示する機能であるという点です。
そのため、「転載先メディア」では、プレスリリースの配信後にタイトルを変更した場合や、転載先のメディアで部分的にタイトルが変更された場合などには取得対象から外れてしまい、表示されません。
「Webクリッピング」では、プレスリリースの原文転載だけでなく、プレスリリースをもとに執筆されたオリジナル記事も取得対象となるため、掲載状況をより正確かつ包括的に把握できます。
PR TIMESの「Webクリッピング」の料金は?
「Webクリッピング」のうち、「クリップ調査」の基本料金は、月額5,000円(税抜)です。定額制のため、取得した記事数などにかかわらず最大5つの収集キーワード(=1クリップ)を設定することができます。
過去12ヵ月間の記事を遡って調査できる、
「過去記事検索」は月額20,000円(税別)で1ヵ月からご利用いただけます。
それぞれ1ヵ月ごとの契約(※自動更新も設定可能)となるため、「特定のイベントの反響だけを調べたい」「使い勝手を確認したい」という場合も、手軽に試してみることができます。
詳細は下記の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
PR TIMESの「Webクリッピング」を利用する3つのメリット
さまざまなクリッピングサービスがあるなか、PR TIMESの「Webクリッピング」を利用するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。大きく3つのメリットについてご紹介します。
メリット1.低価格で掲載レポートまで確認できる
1つ目のメリットは、月額5,000円(税抜)という低価格で、Web記事を取得するキーワードを最大5つ設定でき、レポートも確認できることです。
Googleアラートなどの無料サービスの中にも、指定するキーワードを含むWeb記事が公開されたら通知をしてくれるものがあります。一方で、月別・メディア別の内訳や広告換算額をレポートにまとめてくれる機能はなく、広報PRの効果測定を行うにはやや物足りないと感じる方が多いのではないでしょうか。
また、月額数万円~数十万円の費用がかかるクリッピングサービスを使えば、Web記事だけでなくTV番組や新聞・雑誌などの掲載情報も調べることができます。ただ、広報PR活動を始めたばかりだという企業や、TV番組や新聞・雑誌への掲載がまだ少ないという企業にとっては、まだそこまでクリッピングに予算を投下できない場合もあるでしょう。
PR TIMESの「Webクリッピング」は、クリッピング結果のレポートまで含めて低価格で利用でき、コストパフォーマンスに優れた機能だといえます。
メリット2.新規アカウント開設不要で手軽に開始できる
2つ目のメリットは、PR TIMESのユーザーであれば、管理画面からそのままクリップを作成するだけで利用が開始できることです。
PR TIMESの管理画面にログイン後、左メニューより「Webクリッピング」を選択。
画面下部の「初回の無料クリップを作成する」または「有料クリップを作成する」を選択します。
その後、クリップ名やキーワードを選択するだけで、その時点からWeb記事の収集が開始されます。
メリット3.コミュニケーションツール連携で掲載状況を素早く共有できる
3つ目のメリットは、「Webクリッピング」をSlackやchatworkなどのコミュニケーションツールと連携することで、自社や製品・サービスに関するパブリシティの状況をチーム全員と素早く共有できる点です。「Webクリッピング」はSlackやchatworkといったコミュニケーションツールと無料で連携させることができます。
プッシュ通知を活用して事前に設定したキーワードを含む記事をリアルタイムに通知できるため、いちいちPR TIMESの管理画面を確認しにいかなくとも、コミュニケーションツールを閲覧できるメンバーであれば即座に自社の掲載状況を確認することができます。万が一ネガティブな報道が出てしまった場合にも迅速にキャッチアップし、初期対応を行うことが可能です。
「Webクリッピング」を活用して効果を測定し、改善につなげよう
広報PR活動の成果を測定する指標として、自社に関する記事の掲載状況を把握することは非常に重要です。
PR TIMESの「Webクリッピング」機能は、PR TIMESのユーザーであれば登録不要で月額5千円から自社のメディア掲載状況を確認することができます。
プレスリリースの原文転載だけでなく、プレスリリースをもとに書かれたオリジナル記事や広告換算値も含めて自社の掲載状況を詳細に把握したいという方は、ぜひ「Webクリッピング」の利用を検討してみてください。
自社の取り組みに対するメディアの反響を一つひとつ確認し、さらに効果的な広報PR活動へつなげていきましょう。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
PR TIMESで配信したプレスリリースの記事掲載の確認に関するQ&A
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