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新しい記念日に第一人者はどう動く?8月に使える「山の日」プレスリリース事例

2016年より施行され、8月唯一の国民の祝日となったのが、8月11日の「山の日」です。山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日として定められました。

以前は「登山」と聞くと小学生時代の遠足や年配者の趣味、もしくはプロの登山家という印象が強かったですが、2010年のユーキャン新語・流行語大賞のノミネート60語に「山ガール」が選ばれるなど、登山ブームが到来。その背景も後押ししてか「山の日」が制定されました。

山にまつわる業種業態は限られていますが、7月の「海の日」と連動させてアクティブな企画を立てたり、グルメ等で「山盛りフェア」を行ったりと、工夫して各社が広報トピックスとして活用しています

これからさらに注目度が高まるのではと予測される「山の日」に関連したプレスリリースの中からPR TIMES MAGAZINE編集部がピックアップ!2016年3月16日に配信された、株式会社昭文社ホールディングスさんのプレスリリースを紐解いていきます。

◆株式会社昭文社さんのプレスリリースはこちら

全面改訂を今年は8点実施、「山の日」施行でより山に親しめる地図を 『山と高原地図』2016年版 発売

本家本元らしい啓発で市場の盛り上がりに貢献。株式会社昭文社の「山の日」プレスリリース事例

株式会社昭文社の「山の日」プレスリリース事例01

地図や旅行情報を基にしたメディアの企画や制作、販売などを行う株式会社昭文社さんが登山シリーズの2016年版を発売したプレスリリースです。登山愛好家のなかでは定番シリーズのようで根強いファンも見られます。

「山の日」関連のプレスリリース自体がまだまだ少ない中、こちらのプレスリリースの魅力を紐解いたところ

  • 歴史ある企業ならではのメッセージ
  • 改訂ポイントをまとめて購買意欲を刺激
  • アプリサービスの説明にも工夫を

の3つのポイントが見えてきました。

GOODポイント1:歴史ある企業ならではのメッセージ

登山地図シリーズ『山と高原地図』は50年以上の歴史を持つ媒体。「山ガール」の台頭などで更なる盛り上がりが期待される登山ですが、同社は「安心・安全」が基本であること、これからも正確で見やすい登山地図を作り続けていくことを、リードと本文内にて繰り返し提唱しています。

株式会社昭文社の「山の日」プレスリリース事例02
リード文
株式会社昭文社の「山の日」プレスリリース事例03
冒頭部分

一部の愛好家やプロフェッショナルに親しまれてきたものが「記念日」制定によって大衆化することで、市場の盛り上がりが期待されます。一方で、背景や知識などの理解が浅いまま市場だけが拡大されることは、思わぬ事態が発生するリスクも伴います。その対象が自然となると危険性は更に増すことでしょう。

市場を盛り上げつつも一過性のブームとして終わらせず、注意喚起も行う。新たなブームや市場が誕生したときに、以前からそれを生業としていた企業はパイオニアとして何を語るべきかを考えさせられます。そしてその発した内容こそが、他社との差別化にもなるでしょう。

GOODポイント2:改訂ポイントをまとめて購買意欲を刺激

50年以上の歴史あるシリーズですが、アップデートを怠らない姿勢をプレスリリースにて表明。今回の2016年版でも全面改訂のポイントをまとめていました。

株式会社昭文社の「山の日」プレスリリース事例04

買い揃える根強いファンもいるからこそ、定期的にアップデートする媒体は差分を分かりやすく伝えることが大切です

SNSでの反響を見ても、「ここが改訂されてるなら買ってみよう」と事前に内容が把握できることによって購買へ繋がる効果があることが分かります。

改訂・改善箇所はテキストだけでは伝わりにくいもの。地図の一部を挿入することでどのように「使いやすく」「見やすい」のかも伝わり、より購買意欲の向上に繋がったことでしょう。

株式会社昭文社の「山の日」プレスリリース事例05
プレスリリース内の地図の一部

GOODポイント3:アプリサービスの説明にも工夫を

時代に合ったニーズに応えるべく地図アプリも開発。本文後半には2016年版リリース予定であることが告知されています。

プレスリリースは本文が長くなるにつれて離脱率があがります。アプリ版の告知や説明となると、テキスト量が増え、読み落とされてしまうケースも。そこでモックアップ画像を挿し込むことによってアイキャッチにもなり、構成にもメリハリがつきます。

株式会社昭文社の「山の日」プレスリリース事例06

注目すべきは注釈に込められたメッセージ。出版物との同時使用を推奨しています。アプリだけに頼ると山中でバッテリーが切れてしまう危険性もあるため、紙版の地図も併用しようというものです。

SNSでも併用した経験者の投稿がありました。「安心・安全」をモットーとするからこそ、便利なだけでなく、正しい使い方を普及させねばという使命感が伺えます。「山の日」制定によって登山人口が増えることを見越したリスクマネジメントとしても受け取れますね。

コロナ禍で注目の記念日をどう活かす?

国民の祝日として制定されたことをきかっけに、市場の盛り上がりも期待できる注目の記念日、「山の日」

さまざまな業種が工夫を凝らして記念日をトピックスとして活用する中で、今回ご紹介したプレスリリースは、本家本元ならではのアプローチや説得力も増すメッセージが込められていました

記念日制定によって市場が盛り上がることは喜ばしいこと。その中で、長年の経験と知識を持った企業・団体ならではの情報発信は非常に価値の高いものとなるはずです。

2020年は、コロナ禍によって富士山の閉鎖が決定するなど、登山事情も変化することでしょう。とはいえ、夏休み短縮が検討される状況下では、山の日を含めた8月の3連休は貴重なリフレッシュの機会です。創意工夫や自社ならではの経験と知識で「山の日」を盛り上げていきましょう。

<編集/岡 陽香>

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この記事のライター

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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