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継続調査ならではの情報が武器に。8月に使える「お盆」プレスリリース事例

日本には古くから「お盆」期間に先祖の精霊を迎え供養する風習があります。夏祭りで盆踊りを踊ったり、帰省して親族が揃ったりと、この時期ならではの行事もたくさんありますよね。

お盆シーズンはコンシューマー向けに事業を展開する企業にとっては大きなチャンス!イベントやフェア、久し振りに集まった親族に向けた商品展開や機会提唱など各業種で様々なお盆商戦が行われます。

そんな「お盆」に関連したプレスリリースの中からPR TIMES MAGAZINE編集部がピックアップ!2019年8月7日に配信された、株式会社あおぞら銀行さんのプレスリリースを紐解いていきます。

◆株式会社あおぞら銀行さんのプレスリリースはこちら

「Brilliant60s=輝ける60代」 2,000人に聞いた「シニアのリアル調査」結果より「お盆玉」認知度41.5%と初の40%突破!新時代の孫消費事情

経年変化は社会の貴重な情報源!株式会社あおぞら銀行の「お盆」プレスリリース事例

株式会社あおぞら銀行_お盆_プレスリリース事例01

株式会社あおぞら銀行さんでは、日本の60代を中心とするアクティブなシニア層の資産運用コンサルティングに注力しています。そのうえで、コアとなる全国のシニア層を対象にした「シニアのリアル調査」を実施しています。

お盆シーズンでは帰省についてや過ごし方など、お盆にまつわる調査は様々な企業で行われていますが、そんななかこちらのプレスリリースの魅力を紐解いたところ

  • 継続することで得る付加価値
  • 見やすさを意識したグラフ
  • ポイントを端的に伝える構成

の3つのポイントが見えてきました。

GOODポイント1:継続することで付加価値を得る

タイトルにも入り、調査項目の目玉とも言える「お盆玉」。そもそもお盆玉とは、お正月に子供や孫にお小遣いをあげるお年玉のお盆バージョンで、お盆の時期にあげるお小遣いのこと。子供や孫が帰省したタイミングで渡すのが一般的です。

同社が2014年から行っている「シニアのリアル調査」では、2016年から「お盆玉」に関する調査項目を増設。お盆玉に関する調査を開始した2016年に比べ、2017年ではテレビやニュースメディアで取り上げられるなど、認知度が高まっていきました

認知度の浅い時期から継続して調査することで、「お盆玉に関する調査内容ならこの企業に聞こう」とメディア関係者内で情報源として印象が付き、プレスリリース経由でのメディア露出にも繋がりやすくなります独自の情報資産は、市場活性化に向けた貴重な武器となるでしょう。

生活者が興味を持ちそうな項目を調査題材に選ぶことも重要ですが、文化として発展していきそうなものを掘り起こし、継続的に調査することが実を結んだ、「継続は力なり」を体現化した事例ですね。

株式会社あおぞら銀行_お盆_プレスリリース事例02
同社の「お盆玉」に関する調査リリース

GOODポイント2:見やすさを意識したグラフ

調査リリースは、調査概要、調査結果サマリ、調査結果の詳細、と情報量が多くなりやすいもの。同社のプレスリリースも決してコンパクトにまとまっているわけではありません。ただ、グラフがシンプルで、文字や数値の書式が大きめなので、大変見やすくなっています。

プレスリリースはスマートフォンで閲覧されることも増えてきたため、文字を含んだ画像は縮小化しても読みやすいよう配慮しなければなりません

株式会社あおぞら銀行_お盆_プレスリリース事例03
スマートフォンからの閲覧画面

男女比など数種類のグラフをひとつの図に載せる際、使用色やグラフの形などのバリエーションを最小限に留めた「引き算」とのバランスもお見事です。

GOODポイント3:ポイントを端的に伝える構成

同社はアクティブな高齢者世代を「Brilliant60s」と独自に名付け、ポジティブな人生をおくるサポートをすることに注力しています。この表記をタイトルに盛り込み、オリジナリティと浸透率の向上を図っています。

リード文では、ネーミングの説明に加えて、この調査を2014年から毎年実施し、6周年を迎えた最新の結果であると簡潔に説明。読み手にも単発調査でないことが伝わりやすくなります。メディア関係者にとっても「前年と比較して記事化しよう」など企画を組むヒントとなってるのではないでしょうか。

株式会社あおぞら銀行_お盆_プレスリリース事例04

伝える内容が多くなりやすい調査リリースですが、工夫してポイントを的確に発信しています。本文の冒頭では調査結果をサマリにして発表。次いで調査の詳細、各項目の結果が記載されています。

株式会社あおぞら銀行_お盆_プレスリリース事例05
調査結果概要の一部

概要でも「お盆玉」の説明や、「初めて4割を超えた」「逆の結果となった」など継続しておこなっている調査だからこそ見えた変化に触れ、調査の見所を分かりやすく示していました。

実際に概要にまとめたポイントが記事として取り扱われるなど、日々多くのプレスリリースに目を通して情報収集を行っているメディア関係者にとっても、情報の有益性が伝わりやすく読み手に親切な構成と言えるでしょう。

コロナ禍のお盆事情を伝える調査リリースは重宝されるかも

今回は調査結果をまとめたプレスリリースをご紹介しました。ユニークな調査で話題を生んだり、継続的に調査を続けた変化をニュースにしたりと、調査手法や伝える視点は様々です。とくに今回の調査リリースは、調査項目の見直しを図っている企業にとって参考になったのではないでしょうか。

コロナ禍の今年は「お盆玉」のみならず、お盆に関する様々な事象に影響が出ることが予想されるため、今年ならではの貴重なデータが得られるかもしれません。この時期だからこそ、市場動向を掴む手掛かりとなる調査リリースは、需要が高まることでしょう。

<編集/岡 陽香>

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この記事のライター

大森 美野

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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