より多くの人に興味を持ってもらうプレスリリースを作成するためには、自社の情報に時節やトレンド情報をかけ合わせるのがおすすめです。より注目度が上がり、メディア関係者だけでなく、生活者にも届く可能性が高まるでしょう。
本記事では「お中元」をピックアップ。雑貨や食品を扱っているメーカー・小売業、あるいはECサイトを運営している企業の方は特に活用しやすいトレンドです。ぜひ記事を参考に、自社のプレスリリース作成にお役立てください。
「お中元」をプレスリリースに活用するSTEP
夏が近づくにつれてメディアを多くにぎわす話題のひとつとしてお中元商戦が挙げられ、各企業から毎年変わり種の「お中元」などを発表し、自社商品やサービスを展開しています。
近年ではオフィスワークとリモートワークを併用する人も増えており、ネットショッピングで商品を選び、「お中元」を贈るという需要も高まっています。
お中元商戦などにおいて、自社の商品・サービスを認知してもらうにはどうしたらよいかと悩まれている広報PR担当者も少なくないのではないでしょうか。
そのような悩みにお答えすべく、「お中元」に関するプレスリリースの作成から配信方法をご紹介。
基本の8ステップは以下です。なかでも、「お中元」のプレスリリース配信に特に役立つポイントを事例とともに解説していきます。
基本となるステップについてはこちらの記事をご確認ください。
画像素材にこだわる
「お中元」はギフトとして贈るため、商品画像のみならず贈った際の梱包イメージや商品のイメージ写真などが重要になってきます。
また、素材を多く用意することで、メディア関係者も記事の執筆や報道する際に選択肢が広がるため、プレスリリースの本文に利用しなくても素材として提供できるように準備をしましょう。
メディアの使いやすさを考慮した画像は、
- 白背景や切り抜きされた商品単体
- 関連するシリーズもの
- パッケージ有/無
- ニュース性が伝わる画像
などがあります。
上記を踏まえて、画像素材の参考となる事例を紹介します。
<参考>
【期間限定】今年のお中元は一心たん助の仙台牛タンで!「お中元」牛タン尽くしセット『焼肉専用米2合』無料プレゼント!を販売開始
北九州のソウルフード「資さんうどん」は、自社通販サイト「資さんストア」にて、「夏のお中元」特集を展開中!日頃の感謝の気持ちを込めて
【お中元ギフト】箕面ビールで日々の感謝を! 大阪府箕面市のふるさと納税に期間限定で新登場、2024年7月4日(木)受付開始
情報収集して傾向をチェック
小売業界に特化した商品・顧客分析ソリューション、パッケージシステムなどを開発・提供するデータコム株式会社は、令和のお中元事情について、20~50代にアンケート調査を実施しました。調査によると、お中元やサマーギフトなどを贈らない人が70%を超え、35%以上が「贈りたい相手がいない」と回答。
近年の贈答習慣の変化やサマーギフトの普及を知ることで、生活者に寄り添った自社商品・サービスの広報PRの方法が見つかるかもしれません。
参考:夏のギフト、約7割が贈らないと回答。「贈りたい相手がいない」、「贈る文化が無い」、働く世代ではギフト文化が希薄に!?
<情報収集方法の例>
1.他企業が発表した調査結果
2.検索キーワード(普段使っている検索エンジンを活用)
そのほかにも先述のようなプレスリリースの調査結果のみならず、Googleトレンドなどを活用した検索ボリュームで高い時期を確認したり、SNSでのハッシュタグ検索を活用してみてはいかがでしょうか?
Googleトレンドで「お中元」と調べると5月中旬から検索数も上昇しており、この時期から情報を集める人がいることが分かります。「お中元」にまつわる検索が高まる時期に合わせて、メディアも記事を発信するので、スケジュールを逆算し、プレスリリースの配信タイミングを検討していきましょう。
参考までに、「お中元」と同様に秋のイベント「お歳暮」は10月から検索数が上昇しているので、すでに次の動きとして取り掛かる準備をしてもよいかもしれません。
PR TIMESで検索すると、どのくらいの時期から「お中元」に関するプレスリリースが配信されるのかがわかります。
さまざまな調査・分析を行い、自社から発信するプレスリリースが世の中の声とマッチしているかを改めて確認し、プレスリリースに反映をしましょう。
ペルソナをイメージ
プレスリリースを作成する際は、もっとも情報を届けたい相手をイメージしたうえでペルソナを設定することが重要です。ペルソナによって、アピールポイントや表現方法は変化します。
例えばお中元離れが進んでいるといわれる若年層に向けて提案したい場合は、「お中元」の持つ意味合いや大切さなど基本的な要素を改めて丁寧に伝えてみることも重要です。また、自社が配送サービスに力を入れている場合は、全国配送が可能なことや翌日配送が可能なエリアなど、利便性をアピールするのもよいでしょう。
生活者のニーズを踏まえつつ、どのような人に商品・サービスを手に取ってもらいたいか想像しながらプレスリリースに落とし込みましょう。
なお、「お中元」は地域によって贈る時期に違いがあります。性別や年齢、家族構成、普段の生活スタイルなどに加え、住んでいる地域もペルソナを設定するポイントになってきます。地域限定で「お中元」向け商品を展開する場合は、その地域に合わせた最適な時期を把握し、プレスリリースに商品情報とともに地域差の情報も合わせて発信するとよいでしょう。
由来を調べる
「お中元」はショッピングモールや百貨店などで夏の時期によく耳にはするものの、そもそも何を目的とした習わしなのか、意味や由来を正しく理解できてない場合もあるのではないでしょうか。
古くからの慣習は由来に諸説あったり、地域によって風習が異なったりするなど、調べることで意外な側面を知ることも多いものです。
地道なリサーチではありますが、本来の意味や由来、新たな側面を見いだすことは、トレンドを活用した情報発信をするうえで、土台となる基礎知識となります。
お中元の由来
「お中元」の起源は中国の習慣です。中国に三元というお祝い事をする習慣があり、上元、中元、下元と分かれているうちの中にあたるものが、「7月15日のお中元」として日本にも伝わりました。
先祖を祀り供養するという習わしがあったことがきっかけですが、お盆の文化と相まって半年間の無事を確かめ合い、お祝いし合うというのは日本の独特の文化です。
調べた情報を箇条書きで整理
これまでに調べた情報の中から、自社のプロダクトやサービスの魅力を発信するうえで活用できそうなものを箇条書きで整理しましょう。自社商品やサービスのアピールポイントとトレンドがなぜ合致しているのか、言語化しておくことが大切です。
ここで重要なのは無理やり関連づけないことです。情報を落とし込んだ文脈を客観的に見ても「なるほど」と思えるか、社内のほかのメンバーにも協力してもらいながら確認してみてください。
さまざまな角度から情報収集を実施し、生活者のニーズにマッチした「お中元」を提案しよう
「お中元」は古くからある日本の慣習です。しかし、時代が進むにつれ「お中元」を贈る人は減っています。そのような中、自社の商品・サービスをより多くの人に利用してもらうためには、現代における「お中元」の捉えられ方などを知ることも大切です。
情報収集の方法に決まりはありません。本記事で紹介した情報の調べ方を参考に、さまざまな角度から生活者の動向を調べてみましょう。集めた情報を整理し、ペルソナにマッチしたプレスリリースを配信することが重要となります。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
お中元のプレスリリースの書き方に関するQ&A
PR TIMESのご利用を希望される方は、以下より企業登録申請をお願いいたします。登録申請方法と料金プランをあわせてご確認ください。
PR TIMESの企業登録申請をするPR TIMESをご利用希望の方はこちら企業登録申請をする