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ビジネスシーンでのお中元やお歳暮の基礎知識|時期や予算・マナーからおすすめの贈り物まで紹介

日本では古くから、贈り物をする習慣に「お中元」「お歳暮」があります。いずれもお世話になっている人への感謝の意味が込められていますが、贈る時期や金額に違いがあります。

この記事では、ビジネスシーンでのお中元やお歳暮に関する基礎知識やおすすめの贈り物を紹介します。

目次
  1. お中元・お歳暮とは?

  2. お中元やお歳暮は誰に送る?

  3. お中元やお歳暮を贈る時期

  4. お中元やお歳暮の予算

  5. お中元・お歳暮を送るときのマナー

  6. 2022年のお中元におすすめの贈り物

  7. 2022年のお歳暮におすすめの贈り物

  8. お中元・お歳暮を受け取ったときのマナー

  9. ビジネスシーンでお中元やお歳暮をいただいたときのお礼状の書き方

  10. お中元やお歳暮を贈って末永く良好な関係を築きましょう

  11. お中元・お歳暮に関するQ&A

お中元・お歳暮とは?

お中元とは、7月初旬からお盆くらいの時期に日頃の感謝と夏から先の健康を願って贈り物をする風習を指します。中国の旧暦「中元(7月15日)」と日本の盆礼(お盆)が結びついたことが起源とされており、現在のように品物を贈るようになったのは江戸時代以降であるといわれています。

お歳暮とは、お中元同様、日頃の感謝を込めて贈り物をする年末の風習を指します。起源は諸説ありますが、江戸時代に長屋の大家や取引先に対し日頃の感謝や今後の付き合いをお願いするために、店子や商人が贈り物をしたことが始まりといわれています。

いずれも相手への感謝や健康を願う意味合いを持ち、現在に受け継がれている日本の風習です。ビジネスにおけるお中元・お歳暮は、取引先へ挨拶回りができる機会でもあります。

お中元やお歳暮は誰に送る?

お中元やお歳暮を贈る相手に特に決まりはありません。一般的には「日頃お世話になっている人」に贈ることが多いでしょう。ビジネスシーンでいえば、主に取引先などが贈り先に挙げられます。付き合いのあるすべての取引先に贈る必要はなく、今後も深い付き合いがあるかどうかなどを基準にします。

ひとつ注意したいのは、政治家や公務員は利害関係者から金銭や物品などの贈与を受けることが禁止されているため、お中元やお歳暮を受け取ることができません。一部の民間企業でも贈答を禁止・廃止していることもあるため、事前に確認することを心がけましょう。

お中元やお歳暮を贈る時期

お中元やお歳暮を贈る時期は、地域によって異なります。贈り先企業がどの地域にあるのかも考慮して贈る時期を選定する必要があります。お中元は一般的に、関東では7月初旬〜15日まで、関西では7月中旬〜8月15日までが贈る時期とされています。お歳暮は関東では12月初旬〜31日まで、関西では12月13日〜31日までに贈るのが一般的といわれています。単純に「関東・関西」で分かれているわけではなく、各地方によってお中元やお歳暮の時期は細かく分かれているため、地域別の適切な時期を事前に調べておくといいかもしれません。

ビジネスの場合、最近ではお中元やお歳暮が一定の時期に集中しすぎて先方の迷惑にならないようにしたり、他社と差をつけたりといった理由から、それぞれの地域のお中元・お歳暮の時期の前月下旬あたりから贈るなど時期を早めるケースも増えているようです。

近年では、ハイブリッドワークが推進されていることから、お中元やお歳暮を贈っても受け取る人がオフィスに不在というケースも考えられます。そのような場合、先方に再配達手配の手間を取らせてしまったり、お中元やお歳暮を受け取るために出社してもらったり、かえって迷惑をかけてしまうことになります。お中元・お歳暮を贈る際は先方へ事前に確認する・置き配の手配をする・傷まないものを贈るなど配慮することが大切です。

お中元やお歳暮の予算

先に述べたように、お中元は感謝の意とともに夏以降の健康を願って贈るものです。一方、お歳暮は、その1年間お世話になった感謝の気持ちを伝える意味があるため、お中元よりも2〜3割ほど高めの品を贈るケースが多いようです。予算の相場は贈る相手や目的によって違いがあります。

お中元・お歳暮の両時期は取引先に出向くチャンスでもあるため、営業担当者が複数の取引先へ挨拶回りをする場合であれば、お返しを必要としない1,000〜1,500円の品物を直接手渡しするのでもよいでしょう。お世話になった取引先企業にお中元・お歳暮を贈る場合は、3,000〜5,000円程度、取引先企業の社長個人宛てなど特に親しい関係の方に贈る場合は5,000〜10,000円程度のものを選ぶのが一般的です。

お中元・お歳暮を送るときのマナー

ビジネスシーンにおけるお中元・お歳暮は、日頃お世話になっている取引先などに贈るものです。マナーを知らずに贈ってしまうと、先方に対し失礼にあたることも考えられます。ここではお中元やお歳暮を贈る際に気を付けるべきポイントを説明します。

お中元イメージ

1.贈る先を慎重に見極める

お中元やお歳暮は基本的には毎年贈るものです。付き合いのある取引先すべてに贈るとなれば、それだけコストがかかってしまいます。受け取る側もお返しを考えなければならないため、場合によっては迷惑になってしまうことも考えられます。

毎年のお付き合いはあまりないものの、その年は特にお世話になったため、どうしても感謝の意を伝えたいという場合は、表書きを「御中元」「御歳暮」ではなく「御礼」とし、その年だけ贈り物をするのも一案です。

なお、上述したように政治家や公務員のほか一部の企業では「お中元・お歳暮を受け取らない」と決めている場合もあります。いきなり贈るのではなく、先方がお中元やお歳暮を受け取れるかどうかも事前に確認しておくのがマナーです。

2.お中元・お歳暮を贈ることを突然やめない

先に述べたように、お中元やお歳暮は一度贈ったら毎年恒例にするのがマナーです。しかし、付き合いがなくなってしまったためにお中元やお歳暮を贈るのをやめることを検討するケースもあるかもしれません。そのような場合でも、突然贈るのをやめてしまうのは、失礼にあたるだけでなく相手に心配をかけてしまうことにもなりかねません。

どうしても贈ることをやめたい場合は、お歳暮だけを贈るようにし、その次は年賀状だけにするというように段階的にやめるか、お互いに贈り合うのをやめる提案をする、こちらから辞退を申し出るなどがよいでしょう。いずれにしても、何も言わずに一方的に贈るのをやめることは避けなければなりません。

3.のし(熨斗)は紅白蝶結びの水引をかける

お中元やお歳暮にはのしを付けるのがマナーです。のし紙の表書きは「御中元」「御歳暮」とし、水引はお中元・お歳暮いずれも紅白5本蝶結びを選びます。贈り主の表記は、水引の下部に記入します。万が一お中元・お歳暮の時期を過ぎてしまってから贈る場合は表書きを変える必要があります。

7月15日までをお中元の時期とする地域での7月16日以降は「暑中御見舞」「暑中御伺い」、立秋を過ぎたら「残暑御見舞」「残暑御伺い」とします。8月15日までをお中元の時期とする地域なら、8月16日以降は「残暑御見舞」「残暑御伺い」とします。お歳暮が過ぎた場合は「寒中御見舞」「寒中御伺い」などに変えて贈るとよいでしょう。

4.郵送する場合は送り状も用意する

本来お中元やお歳暮は、持参するものですが、贈り先が多かったり、遠方だったりした場合、直接渡すのは簡単ではありません。最近ではお中元やお歳暮を配送することも一般的になっているため、特に失礼にあたるわけではありません。ただし、品物だけを送ることは、先方への挨拶を省略しているのと同じことにあたり、マナー違反といえます。

お中元やお歳暮を配送する場合は、贈ったことを伝える送り状も用意する必要があります。送り状は品物に添えるか、品物が先方に届く前に送るかのいずれかです。贈り物がフルーツなどの生ものの場合は、到着日を記載しておくと相手にとって親切です。

5.どちらか一方を贈る場合はお歳暮を贈る

お中元・お歳暮は本来ならどちらも贈ることが望ましいとされていますが、どちらも贈らなければならないという決まりはありません。予算の都合や先方の事情なども考慮した結果、一方だけを贈ることにした場合はお歳暮だけを贈るようにします。上述したように、半年間のお礼の意味を持つお中元よりも、一年通してのお礼の意味を持つお歳暮を贈るほうがよいとされるからです。

6.相手が喪中の場合はのし紙や時期に配慮する

基本的に企業自体に喪中はありませんが、取引先の社長や役員が亡くなった場合、お中元やお歳暮を贈ってもよいかどうか悩むケースもあるかもしれません。お中元やお歳暮は、「お礼や健康祈願」の意味を持つ贈り物です。お祝いとは異なるため、たとえ取引先の社長や役員が亡くなった場合でも贈ることは問題ないとされています。

ただし亡くなってから四十九日以内の忌中を避けて贈る・のし紙には白無地の奉書紙と黒白の水引を使用するなどの配慮は必要です。忌中を避けたことでお中元やお歳暮を贈る時期が過ぎてしまう場合は、先に述べたように表書きを変えて贈るようにしましょう。

2022年のお中元におすすめの贈り物

お中元のシーズンは7〜8月です。暑い時期であるため、涼しさを感じられるものや傷みにくいものがよいでしょう。また取引先のオフィスに贈る場合は、社内で分けることができるよう、個別に包装された菓子類などが適しています。

部署内で分け合ってもらえる「ジュレやスイーツ」の限定セット

株式会社ロイズコンフェクトは夏の贈り物に最適な、厳選された果肉を使用した限定ジュレのセットや、ジュレと焼き菓子やチョコレート菓子を組み合わせた詰め合わせを、ロイズ直営店・ロイズ通信販売にて期間・数量限定で販売。みずみずしくさわやかで、夏を感じられるフルーツジュレや、バラエティに富んだお菓子をカラフルに詰め合わせたセットです。贈り先の人たちで分け合ってもらうのにも適しています。

参考:【ロイズ】夏の贈り物に。フルーツのおいしさあふれるジュレや、スイーツとの特別な詰め合わせを2022年6月1日より期間・数量限定で販売開始。

冷蔵庫がなくても涼を感じてもらえる「涼菓子」のセット

株式会社榮太樓總本鋪は、オンラインストアにて「夏の贈り物 お中元2022年」を公開。人気のあんみつや水ようかんなど、夏に喜ばれる江戸涼菓詰め合わせを期間限定・送料無料で販売しています。お中元では冷蔵庫で冷やして楽しめるものを贈るのが適していますが、取引先によっては社内に冷蔵庫を設置していない場合もあります。あんみつや水ようかんは冷やさなくても食べることができるうえ、夏らしさを感じられるため、喜ばれるギフトのひとつといえます。

参考:「榮太樓總本鋪のお中元」大切な方へ日頃の感謝の気持ちを込めて、老舗和菓子の夏ギフト。

定番でも特別感のある「ビール」の限定ギフトセット

アサヒビール株式会社は、お中元のシーズンに向け、ビール、飲料、洋酒、ワインなどのギフトセットを発売。オーソドックスな「アサヒスーパードライ」の缶ビールセットのほか、国産原料100%の「アサヒスーパードライ ジャパンスペシャル」のセット、東北6県限定で販売しているプレミアムビール「花鳥風月」をギフトセットとしてのみ全国販売しました。ビールはお中元の定番商品のひとつですが、特別感や限定感のあるギフトセットを選ぶと相手に喜ばれるのではないでしょうか。

参考:2022年アサヒビール中元ギフトセット フルリニューアルした「スーパードライ」に加え「花鳥風月」「アサヒ生ビール」「ビアリー」のギフトセット発売を通じて、お客さまの選択肢を拡大

法人専用ギフトサービスによる差別化可能な「ギフトセット」

アディッドバリュー株式会社が運営する法人専用ギフト総合サービス「okurimono -おくりもの-」では、取引先へのお中元や自社の従業員をねぎらうためのお中元プチギフトなどを扱っています。同サービスでは、自社のロゴシールで簡単に他社との差別化が図れるロゴシール付き商品や、「個包装・大容量・日持ち」が特徴のおかき詰め合わせなど、ビジネスにおけるお中元に最適な商品を多数販売しています。早期に注文することでお得に購入できる早割サービスもあるので、コストカットにもつなげられそうです。

参考:法人様専用ギフト総合サービス「okurimono -おくりもの-」 法人様向けに【お中元特集2022】早割キャンペーン開始!

高品質の「今治タオル」を格調高い木箱に詰めたギフトセット

スタイレム瀧定大阪株式会社は、高品質な今治タオルを、格調高い木箱に詰めたタオルブランド「今治謹製」を販売しています。職人が丹精込めて作り上げた伝統ある今治タオルは、日頃お世話になっている取引先の社長や役員へのお中元に適しているのではないでしょうか。包装紙やのしを贈る相手に合わせて選べるほか、表書き、名入れ、内のし、外のしにも対応しています。お中元だけでなく、お歳暮や慶事・弔事など幅広いシーンで活用できそうです。

参考:伝統と品質を木箱に納めて贈る、記憶に残るタオルブランド【今治謹製(いまばりきんせい)】2022年お中元早割キャンペーン

2022年のお歳暮におすすめの贈り物

お歳暮はその年の締めくくりとなるシーズンに贈ります。お中元同様に、取引先オフィスに贈るのであれば、社内で分け合える品物を選ぶとよいでしょう。取引先の社長や役員に個別で贈る場合は、縁起物などをモチーフにした商品を選んでもよいかもしれません。

お歳暮イメージ

相手にカタログの中から選んでもらう「オフィスギフト」

株式会社ウェブギフトが運営する「WebGift」では、ビジネスシーンで使うことができるWebカタログギフトサービス「オフィスギフト」を提供しています。3,000~120,000円の予算に合わせたカタログプランを選ぶだけで簡単に贈ることができ、贈られた側は、流行家電やオフィス用品、ブランド品、大人数で楽しめる飲食類など幅広いジャンルの商品から、自社で使いたい品物を選ぶことができます。相手が今必要なもの・本当に欲しいものを贈ることができるため、他社とお歳暮の品物が重複し、使わないものを贈って迷惑をかけてしまうことがありません。

参考:【累計販売数 10,000件突破】ビジネスシーンでの贈り物に!開店・移転のお祝いや、お祝いのお返しで活用できるWebカタログギフト「オフィスギフト」

「産地直送」の食材を届けるサービスを活用した一風変わったお歳暮

株式会社ビビッドガーデンが運営する国内産直ECサイト「食べチョク」は、全国3,900軒以上の生産者とのネットワークを活かし、産地・食材・生産者のこだわりやストーリーなどを組み合わせたほかにはない特別なギフトを提案する「食べチョク for Business」を展開しています。販促や従業員の福利厚生に活用できる同サービスでは、取引先へのお中元やお歳暮としても利用できる「法人向けギフト」も用意しています。産地直送の食材を直接届ける「リアル」、クーポンを発行して好きな商品と引き換えられる「デジタル」の2つのプランがあるため、取引先の規模や相手の状況に合わせて贈ることができそうです。

参考:法人向けサービス『食べチョク for Business』をリリース。従業員の自宅に産直食材を届ける福利厚生などが人気。

お歳暮や年賀に使える干支を模した縁起の良い「最中」の詰め合わせ

1805年江戸時代に創業し、長い歴史を持つ関東風くず餅屋の株式会社船橋屋では、毎年干支を模した最中を販売しています。厳選された国内産のもち米を使用した最中に、北海道産の大納言小豆を詰めた年末年始限定の商品です。干支は縁起物として、お歳暮や年賀の贈り物として活用できます。各年の干支をかたどった最中は、見た目も可愛く、年末年始の帰省の手土産としても喜ばれるのではないでしょうか。

参考:毎年大好評!2022年の干支「寅(とら)」を模った干支最中を販売いたします。

セミオーダーデザインの「除菌スプレー」ギフトでオリジナリティを演出

株式会社大雅は公式オンラインショップBASE店限定で、名入れ対応のセミオーダーデザインオリジナル除菌スプレーを販売。セミオーダー注文で名入れと日付入れができるカード型のミニボトル入り除菌スプレーは、生活者だけでなく企業の贈答品としても活用できるそう。用途に合わせたのし紙の種類も用意し、ビジネスシーンでもオリジナリティのあるギフトとして活用することができます。お歳暮の時期である12月は風邪やインフルエンザが流行する時期でもあることから、オフィスでも活用できる除菌スプレーをお歳暮として贈ると喜ばれるかもしれません。

参考:結婚式などのお祝い事の贈り物に!名入れができるセミオーダーデザイン除菌スプレーの受付を開始

忙しくてギフトを選ぶ時間がない人は「コンシェルジュ」を活用

株式会社TANOMOUでは、贈り物をする用途、贈る相手、予算や届けたい日などの要望をヒアリングし、スイーツやお酒をメインとする幅広い分野のプレゼンターが贈り物選びの提案、商品の購入、発送までを代行するサービス「TANOMOW」を展開しています。予算内で何を選べばよいかわからない・忙しくてなかなかお歳暮を選ぶ時間を取れないという人は利用するのもよいでしょう。こうしたサービスは、お歳暮だけでなくお中元などさまざまなシーンで活用できます。

参考:プレゼント選びのプロが購入から発送まで代行するギフトコンシェルジュサービスTANOMOW(タノモウ)サービス拡大のご案内

お中元・お歳暮を受け取ったときのマナー

お中元・お歳暮は贈るだけでなく、受け取る場合もあるでしょう。贈る際のマナーがあると同様に、受け取る際にもマナーはあります。マナーを知らないと、相手に失礼であるだけでなく、後々の信頼関係にも響いてしまうかもしれません。お礼の方法やお返しの品を贈る場合、どのようなことに気を付けるべきでしょうか。ここでは、お中元やお歳暮を受け取ったときに守るべきマナーについて説明します。

1.すぐにお礼をする

お中元やお歳暮を受け取ったら、こちらも必ず何か品物を贈らなければならないという決まりはありません。しかし、品物を贈らなくてもよいということは「お礼をしなくてもよい」ということではありません。お中元やお歳暮を受け取ったら、できるだけ早くお礼を伝えるようにしましょう。取引先に対しては、お礼状を書くのがマナーです。お礼状の書き方は下記を参照してみてください。

2.お返しを贈る場合は時期や内容を配慮する

取引先からお中元やお歳暮を受け取った場合、贈り物でお返しすることを検討することもあるでしょう。そのような場合は、時期をずらして「残暑御見舞」「残暑御伺い」「寒中御見舞」「寒中御伺い」などの名目で贈ります。このときに、もらったものと同じ贈り物を選んだり、相手より高価なものを選んだりするのは失礼にあたります。お返しを贈る際は、時期や贈り物の内容に配慮し、相手に負担をかけない気遣いが大切です。

ビジネスシーンでお中元やお歳暮をいただいたときのお礼状の書き方

お礼状を送りたいけど、どのように書けばよいのかわからないという人もいるかもしれません。お礼状はあくまで「感謝の気持ちを伝える」ことが前提です。明確にこのように書かなければならないという決まりがあるわけではありませんが、書き方の流れを知っておくと相手に失礼のないお礼状を書くことができるでしょう。お礼状を書く際は、次の文例を参考にしてみてください。

頭語/結語
お礼状の冒頭には頭語を書きます。頭語とは「こんにちは」などの挨拶の意味を持つものです。本文の最後には必ず結語を書かなければなりません。結語は「さようなら」にあたるものです。頭語と結語は対で使う決まりがあります。相手によって頭語と結語を選ぶ必要があります。取引先へ送るお礼状であれば、丁寧な手紙を出す場合に使われる「謹啓・謹言」「恭啓・敬白」「謹呈・謹白」などのセットを使用するとよいでしょう。

時候の挨拶
本文のはじめには季節に合わせた挨拶を書きます。時候の挨拶はお礼状を送るタイミングによって変わります。同じ月の中でも、初旬・中旬・下旬で使える挨拶文が変化するため注意が必要です。お中元シーズンであれば7月は「大暑の候、盛夏の候、猛暑の候」、8月は「晩夏の候、立秋の候、残暑の候」、お歳暮シーズンなら「孟冬の候、歳末の候、師走の候」などの季語の後に「ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」といった挨拶文を続けます。

お礼と感謝の言葉
次に、お中元やお歳暮をもらったことに対するお礼と、日頃の感謝を伝えます。「このたびはご丁寧に結構な品をご恵贈賜りありがとうございました」などのお礼と併せ、「弊社のほうこそ大変お世話になっておりますのに、このようにお気遣いいただき恐縮に存じます」といった一文があってもよいかもしれません。

贈り物に対する感想
必須ではありませんが、もらった品物に対する感想を添えると感謝の気持ちがより相手に伝わりやすくなります。例えば贈り物が食品であれば、「さっそく賞味いたしました」「社内全員で美味しくいただきました」などの一言があるとよいでしょう。

健康息災を願う言葉
締めくくる前に、これからの健康や息災など相手を気遣う一文を書きます。これは「結びの挨拶」ともいいます。こちらもお礼状を贈るタイミングによって、文章を書き分ける必要があります。お中元の時期であれば、7月なら「炎暑の折から」、8月なら「暑さ厳しき折」、お歳暮の時期なら「今年も残り僅かとはなりましたが」「歳末ご多忙の折」などの後に「ご自愛くださいませ」や「皆様方のご無事息災を心よりお祈りいたします」と健康や息災を願います。「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」というように、取引先のこれからの発展や活躍を祈る一文にするのも一案です。

日付や差出人
結語の後に、日付と差出人名を記載します。日付はお礼状を書いた日にちを書きます。月日だけでも問題はありませんが、ビジネスシーンにおけるお礼状の場合は、年月日を書くようにしたほうがよいでしょう。このとき、西暦ではなく和暦で書くことが一般的とされています。差出人名は自分の名前をフルネームで書きます。ビジネスにおけるお礼状では、会社名を記載するのも忘れないようにしましょう。なお、パソコンを使用してお礼状を書く場合でも、日付や差出人だけは手書きにしたほうがよいとされています。

お中元やお歳暮を贈って末永く良好な関係を築きましょう

お中元やお歳暮は、日頃お世話になっている企業や、今後も付き合いを続けていく相手に対して贈るものです。お中元やお歳暮の意味、贈る際・受け取る際のマナーを知り、きちんと対応することで、相手の信頼が得られ末永く良好な関係を築くことができるでしょう。相手のことを考えながら最適なギフトを選び、日頃の感謝や健康、企業の発展を祈る気持ちを伝えましょう。

お中元・お歳暮に関するQ&A

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この記事のライター

椙本しのぶ

椙本しのぶ

マーケティング・人事・不動産の記事を書くフリーライターとして活動した後、新しい分野にチャレンジしたいと考え、2022年PR TIMESへジョイン。日々の学びを活かした役立つ記事を提供したいと思っています。プライベートでは現役・引退競走馬の支援活動をしています。

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