PR TIMESでは、プレスリリースに「タイトル」と「サブタイトル」を設定できます。プレスリリースの内容を明確にするために、「タイトル」はもちろん「サブタイトル」も重要な役割を担っています。
本記事では、「タイトル」と「サブタイトル」の違いや設定方法、「サブタイトル」を設定する効果などについてご紹介します。
「タイトル」「サブタイトル」の違い
そもそも、PR TIMESの「タイトル」と「サブタイトル」は、何が違うのでしょうか。
PR TIMESのトップページでは、サムネイル画像の左にタイトルのみが表示されます。トップページで見えるタイトルは、全角50文字前後です。
一方で、サブタイトルはプレスリリースをクリックした後に開く画面で見ることができます。全角100文字まで打ち込むことができますが、タイトルとのバランスを考えると、多すぎない50文字前後をおすすめします。
タイトルはプレスリリースのトップに大きく太文字で、サブタイトルはタイトルの下に小さく薄い色で表示されます。タイトルはトップページから流入するきっかけを作り、サブタイトルは情報を補足するものです。読み手にとって新しい情報をなるべく冒頭に書き、わかりやすく、客観的な情報を盛り込んだタイトルを心がけましょう。
タイトルは、5W2Hを端的に伝えるために用いるものです。
【5W2H】
- 「When(いつ)」
- 「Where(どこで)」
- 「Who(だれが)」
- 「What(なにを)」
- 「Why(なぜ)」
- 「How(どのように)」「How Much(いくらで)」
サブタイトルでは、タイトルの「What=取り組む内容」を軸に、書ききれなかった「Why=取り組みの理由」「How=どうやって取り組むのか」などを肉付けできます。すでに5W2Hを盛り込めていたら、取り組みのメリットや希少性、今後の展望に触れるのもおすすめです。また、本来ならタイトルに盛り込みたい要素をサブタイトルに入れるケースもあります。
基本的に、タイトルとサブタイトルはセットで読まれます。そのため、同じ内容を盛り込む必要はありません。タイトルとサブタイトルだけで、プレスリリースで伝えたい内容がほぼ伝わることが理想です。
「リリースタイトル」「サブタイトル」の設定方法
PR TIMESでプレスリリースを配信する際、「リリースタイトル」と「サブタイトル」はどうやって設定するのでしょうか。
「リリースタイトル」「サブタイトル」は、PR TIMESの「企業向け登録画面」>「プレスリリース新規登録」画面・編集画面より入力できます。下図の赤枠で囲まれた部分で、上から順に「リリースタイトル」「サブタイトル」の入力欄です。
文字数は、リリースタイトル、サブタイトルともに全角100文字まで。入力部分の右下に文字数カウントが表示されます。ここでリリースタイトルとしてつけたものは、以下のような場面で閲覧されます。
- PR TIMES上で掲載される時(ランキング、トップページ)
- メディア関係者向けにメール配信される時
- SNSシェアの時
リリースタイトルは、文字数制限いっぱいにつけないことを推奨しています。PC画面のトップページに表示されるのは約50文字、スマホ画面・SNSでは約30文字となるためです。リリースタイトルが短ければ、バランスを整えるためにサブタイトルもおのずとシンプルになります。冗長表現を避けて、わかりやすい言葉を選びましょう。
サブタイトルを設定する効果
サブタイトルはトップページからは見えませんが、タイトルとの相乗効果でプレスリリースを魅力的なものにします。タイトルとサブタイトルが組み合わさると、次の3つの効果が期待できます。
効果1.タイトルで伝えきれない内容が伝わる
まず1つ目の効果は、タイトルだけでは伝えきれない内容を、サブタイトルで補足できるという点です。
細かな内容をサブタイトルで補足するパターンはよくあります。例えば複数の場所で開催されるイベント。タイトルにすべての開催地と日程を入れると、トップページからは一部の都市が見えなくなってしまいます。そこで、まずは「6都市」と紹介し、サブタイトルで個別の都市名に触れています。
効果2.ひと目で全容が理解しやすくなる
2つ目の効果は、ひと目見たときにプレスリリースの内容を理解しやすくなる点です。ニュースを発表するプレスリリースのタイトルで必要なのは、正確な事実です。受け手によって解釈が異なる形容詞は避け、具体的な目的や数字、固有名詞を盛り込みましょう。以下の例では、業務提携の内容と目的がひと目でわかるように記載されており、短文ながらも内容が詰まったタイトルです。
ストーリーを伝えるためのプレスリリースは別ですが、ニュースを伝える場面では、サブタイトルは、インパクトよりも伝わりやすさ重視。欲張りすぎないことが大切です。すべての要素を入れようとすると長くなり、主意が伝わりにくくなってしまうためです。メディア関係者や生活者に正しく端的に情報を伝えるためにも、サブタイトルを有効活用しましょう。
効果3.プレスリリースの導入になる
3つ目の効果は、プレスリリースの導入として機能することです。いわゆる「読ませる」といわれるプレスリリースは、導入文が面白いものが多いです。以下のように、口語のセリフのような一節で、想いとコンセプトを語る方法もあります。
導入の流れを意識するパターンは、単純なニュースよりも、取り組みの背景やストーリーを伝えるプレスリリースに効果的です。こうした場合、客観的な事実のみでは無味乾燥な内容になってしまいますので、サブタイトルを導入として使用するのも良いでしょう。
プレスリリースのタイトル・サブタイトルは「読む」「読まない」の意思決定に深く関係しています。インパクトのある言葉を使っても冗長だったり、次のリード文との整合性がとれていなかったりすると、読み進めにくくなりますので、注意してください。
【事例】効果的なタイトル・サブタイトルはどうつける?
サブタイトルを効果的に活用している例として、以下の3つのパターンをご紹介します。
例1.数字を盛り込んで具体的に説明
1つ目は、前述の効果1「タイトルで伝えきれない内容が伝わる」と効果2「ひと目で全容が理解しやすくなる」の2点に関連した事例です。
こちらは和歌山グルメのネットショップ「チキンナカタ」を運営する有限会社nakatxのプレスリリース。サブタイトルまで目を通せば、おおよその発表内容が把握できます。以下のように、5W2Hの要素を説明しています。
- 「When(いつ)」→2月22日の「スーパー猫の日」に
- 「What(なにを)」→猫専用こたつ付きみかんの予約受付を始める
- 「Why(なぜ)」→猫好きからの人気がある、保護猫活動の支援金になる
- 「How Much(いくらで)」→累計5500箱が売れており、昨年度は約16万円が寄付された(=2%なら、800万円以上は集まったと想定できる)
数字を主軸に、製品の目的やどのくらい人気があるのかを説明しました。ユニークな取り組みだからこそ抽象的な説明で終わらせずに、実績を示す数字で説明するとわかりやすくなります。
参考:ネコ好きに愛されて累計5,500箱突破!日本初の猫専用こたつ付きみかん『猫と、こたつと、思い出みかん』2月22日の「スーパー猫の日」に本年度の予約受付スタート
例2.印象的なフレーズで心を動かす
2つ目は、印象的なキャッチフレーズで読者の心を動かすことを狙った、チャリティ企画のプレスリリースです。続きが読みたくなる、導入としても機能するタイトルとなっています。
プレスリリースを発表したのは、株式会社池部楽器店。環境マンガ家の本田亮さんとコラボレーションし、ウクライナの食糧支援活動につながるチャリティ企画を発信しました。活動そのものを体現したメッセージ「楽器は強い。武器よりもずっと。」をカギカッコで冒頭に置いているのが印象的です。
こちらは、前述の効果3「プレスリリースの導入になる」の好例です。サブタイトルで「募金箱」「国連WFP」など、チャリティーの内容を具体化するフレーズを盛り込んでおり「How(どのように)」も伝わりやすくなっています。
参考:「楽器は強い。武器よりもずっと。」環境マンガ家 本田亮さんのイラストをイケシブで緊急展示!池部楽器店では全店でウクライナ緊急支援チャリティ企画を開始いたしました。
例3.ハッシュタグを活用して「Why」も伝える
3つ目は、5W2Hを盛り込みつつ、ハッシュタグを活用して背景も伝えるプレスリリースです。タイトルとサブタイトルを合わせてわずか68文字ですが、要点とメッセージが余すところなく含まれています。
公益財団法人・筑波メディカルセンターのプレスリリースは、7月1日から、緩和ケア病棟内で茨城県産ヒノキを用いた家族控室が利用できることを発表しました。短いタイトルとサブタイトルで、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の5W1Hに触れています。
トレンドやポリシーを発信する時に使われるハッシュタグは、情報量の多い記号です。ハッシュタグを活用することで、さりげなく取り組みの背景(Why)を紹介している点が秀逸です。
参考:#病院にアートを|茨城県産ヒノキに囲まれた家族控室が、 緩和ケア病棟内に誕生
サブタイトルを活用して効果的な情報発信を
本記事では、プレスリリースにおけるタイトルとサブタイトルの違いや、設定することの効果、効果的なタイトルをつけるためのポイントについてご紹介しました。
PR TIMESでは、サブタイトルの設定は必須項目ではありません。また、プレスリリースの内容によってはサブタイトルが必要ない場合もあります。
しかし、場合によってはサブタイトルをつけることで、タイトルに入りきらなかった大事な情報を届けることや、共感や興味を生みやすくすることができ、伝わり方が大きく変わる可能性があります。
ぜひ、サブタイトルを活用することで、効果的な情報発信となるプレスリリースの作成を目指してみてくださいね。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
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