今やFacebookは、企業広報にとっても欠かせないツールとなり、さまざまな企業でプロモーションや広告のために活用されています。しかし、Facebookを有効に活用するには、事業戦略に合わせて目標を設定し、日々管理・改善を行なっていく必要があります。
では、具体的にはどのようにして効果測定を行なっていけばいいのでしょうか。本記事では、効果測定の方法や、知っておきたいKPIなどについてまとめてご紹介します。
Facebookの効果測定の方法は?
Facebookは継続して運用していくもの。また、よりよく活用するためにも効果測定は必須です。では、効果測定は具体的にどのように行なえばよいのでしょうか。
まずはKGI(ゴール)を設定する
まずは、Facebookを運用することで達成したいゴールを設定し、そのゴールを数値化したKGIを決めます。
例えば、「20代女性の自社認知度を前年度から20%向上させる」「自社商品の売上を前年度比で20%向上させる」というものがKGIにあたります。
KGIが達成できるKPI(目標値)を設定する
KGIが設定できたら、KPIを設定します。KPIとは、KGIを要素分解した指標で、KPIがすべて達成できればKGIも達成できることになります。
運用業務において日々追いかけるのはKPIに設定した数値になるので、目的を元に正確に数値に落とし込んでいく必要があります。KPIは複数設定するものですが、あまりに多すぎると見る数字が多くなりすぎるため、優先度をつけましょう。
Facebookの効果測定に使われることが多い5つのKPI例
では、実際にFacebookの効果測定を行う際には、どのような値をKPIとして使えばいいのでしょうか。ここではFacebookの効果測定に使われることが多い5つのKPIをご紹介します。
1.投稿のリーチ数
投稿のリーチ数とは、投稿を閲覧したユーザー数を示す数値です。リーチ数が高いほど、たくさんの人に投稿を見てもらえていることになります。
また、リーチ数をファン数で割ることで、リーチ率を出すこともできます。
2.ページへの「いいね!」数
ページに「いいね!」をしたユーザーの数(ファン数)です。投稿に対する「いいね!」とページに対する「いいね!」は異なり、企業ページに直接「いいね!」をすると、ユーザーは同時にページをフォローすることになります。ページへの「いいね!」の数が増えるだけ、ページを見てくれる人が増えるのです。
3.エンゲージメント数
投稿に対して「いいね!」やコメントなど、何らかのアクションを実行したユーザーの合計数と、アクションタイプ別の内訳の数値です。また、エンゲージメント数をリーチ数で割るとエンゲージメント率を出すことができます。エンゲージメントは、ユーザーのページに対する好感度を表す指標として解釈します。
4.サイトへの流入数
流入数とは、ユーザーが広告や投稿についているリンクを通してどれだけサイトに誘導されたのかを表す指標です。
自社サイトへのアクセス数の増加を目的としていたり、広告の効果測定をする上では重要になる指標で、エンゲージメントから分析します。
5.ユーザーの属性
性別、年齢など、どんな属性のユーザーが集まっているのか、ターゲットとしているユーザーを本当に集められているのかをチェックするために有効な指標です。当初想定していたユーザーの属性と、実際に集まっているユーザー属性が異なる場合は、投稿内容の変更を検討しましょう。
Facebookの効果測定をするデータはどこで確認できるの?
Facebookには、Facebookインサイトというページの管理者が確認できるFacebookページの分析機能が備わっています。Facebookインサイトは、Facebookページのカバー画像の上にあるメニューの「その他」の中にある「インサイト」をクリックすると表示されます。
Facebookインサイトを表示すると概要が表示され、指定した期間のFacebookページのパフォーマンスや直近の投稿の反応を確認、エンゲージメントなどが確認できます。また、競合ページとして他社のページを指定しておけば、指定したページのパフォーマンスと比較することも可能です。
Facebookの効果測定をするときの注意点
最後に、Facebookの効果測定をする上で、注意しておきたいポイントを3つご紹介します。
1.自社にあったKPIを設定する
まず1つは、自社にあったKPIを設定するということです。
KPIを設定する上で最も重要なのは、目的の達成にしっかりと紐づけられる指標を設定することです。例えば、認知を拡大したいのであればリーチ数やページいいね!数、サイトへのアクセス数を増やしたいのであれば流入数がKPIになります。これらのKPI項目を確認することで、現在の運用が適切かどうかが判断できます。
2.絶対数と「率」は分けて考える
2つ目は、「絶対数」と「率(割合)」で表される評価指標は、分けて考えること。
例えば、リーチ率が50%を目標としており、それを達成している場合。一見高い数値を獲得しているので良いように思えますが、もともとフォロワーが10人しかいなければ、届けられている人数も少なくなってしまいます。そのため、リーチ率だけを見る、フォロワー数だけを見る、という見方をするのではなく、絶対数と率は明確に分けた上で考える必要があります。
3.長期的な視点で考える
3つ目は、短期で効果を出すことを狙うのではなく、長期的な視点で考えるということです。
Facebookに限らず、SNSの運用は1度話題になることで大きく数値が跳ね上がったり、月ごとの変動も大きくなる側面があります。そのため、前月の数値だけと比べるような見方では、正しい全体像が把握できません。効果測定をするのであれば、半年以上の長期的なスパンで傾向や推移状況を見ていく必要があります。
例えば、「5月に全体的に数値が一気に伸びているが、6月には下がってしまっている」というケース。しかし、長期的に見てみれば、毎月の数値と比べて5月だけ高い数値をマークしているだけで、6月が悪かったわけではないということがあります。この場合は、なぜ5月の数値が高くなり、6月に落ち着いてしまったのか、という見方で検証をする必要があります。
細かい部分の改善をする場合には、短期的な数値も役立ちますが、全体の方向性を決める上では長期的な視点を持つことが大切になってくるのです。
広報活動の指標になるKPIを自社の目的にあわせて設定しよう
本記事では、効果測定の方法や、知っておきたいKPIなどについてまとめてご紹介しました。
Facebookの運用において効果測定を行うのであれば、自社の目的に合わせたKPIの設定が重要です。KPIは目的によって変わるので、目的を見極めながら、設定しましょう。
Facebookの効果測定に関するQ&A
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