YouTubeの効果測定の方法は?広報が確認したい5つのKPI

YouTubeユーザーは、今や世界の月間アクティブユーザー20億人、日本国内でも6,200万人を超える規模を誇っています。YouTubeは、趣味として動画を投稿する場としてだけでなく、ビジネスとしての活用も当たり前になってきました。企業でもYouTubeチャンネルを持つところも増えてきています。

本記事では、広報担当者としてYouTubeを運用する場合、どのようにして効果測定を行うのか、KPIとして確認したい指標などについてまとめてご紹介します。

(アイキャッチ:Jirapong Manustrong / Shutterstock.com)

YouTubeの効果測定の方法は?運用前に検討するべきこと

YouTube効果測定を行う際は、KGI・KPIを定めましょう。ここではまず、運用前に検討すべき項目についてご紹介します。

まずはKGIを設定する

KGIとは、Key Goal Indicatorの略で、達成したい目標を指します。KGIは、数値で確認できる目標である必要があります。

YouTubeの場合には、認知・検討・行動のいずれかが設定される場合が多いです。認知とは、商品やサービスの存在を知ってもらうこと。検討とは、商品やサービスの価値を伝えることで購買検討につなげること。行動は、購入や問い合わせのような具体的なアクションにつなげることを指します。

KGIが達成できるKPIを設定する

KPIとは、重要業績評価指標という意味で、KGIを達成するための要素を分解し、数値化した指標です。

YouTubeの効果測定に使われるKPIはさまざまなものがありますが、やみくもに全てをチェックしていては、結果的に何が良くて何がよくなかったのかが見えにくくなってしまいます。そのため、KPIは複数設定して良いのですが、目的に適したものから優先度を付けて確認するようにしましょう

KPIを設定するイメージ写真

YouTubeの効果測定に使われることが多い5つのKPI例

次に、YouTubeの効果測定に使われることが多い5つのKPIをご紹介します。紹介したものを全てチェックしなければならない訳ではなく、設定したKGIに合わせて選びます。

1.視聴回数

視聴回数は、どれだけ動画が視聴されてたかを把握する、最もわかりやすい指標の1つ。認知獲得や新規ターゲットへのリーチを目的にしているのであれば、KPIとして見ておきたい項目になるでしょう。

2.再生時間

動画の再生時間を表す指標で、どの時点でユーザーが離脱したのかを分析するために役立ちます。もし、動画全体の時間に対して、再生時間が短い場合には、動画の内容を改善する必要があります。

再生時間とは、アナリティクスの「動画の分析情報」内にある「視聴者維持率」にあたる部分です。

3.ブランド関心度

アンケートによる測定によって、ブランド認知度やブランド関心度を測る、「ブランドリフト」という機能がYouTubeには備わっています。

ブランドリフトでは、ユーザーを自社の広告に接触したグループと接触していないグループに分けます。ブランド認知や購買意欲の高さを、接触したグループと接触していないグループで比較することで、ブランド広告の効果を測定します。KGIに認知や検討を設定している場合には、注視したい項目です。

4.チャンネル登録者数

チャンネル登録者数は、チャンネルの動画を継続的に視聴したいユーザーの数を表した指標で、関心度の高さと比例しています。チャンネル登録者は、登録していないユーザーに比べて2倍多く動画を見るというデータも、YouTubeが公式から発信している「クリエイターアカデミー」で公開されています。

5.高評価

YouTubeには、動画それぞれに高評価もしくは低評価の評価をつけることができる機能が備わっています。高評価数が多ければ、動画やチャンネルを気に入ってくれている人がいるということで、視聴者との信頼関係を表しているとも言えるでしょう。

パソコンの操作イメージ写真

YouTubeの効果測定はどこで確認できるの?

YouTubeの効果測定は、無料で利用できるYouTubeアナリティクスというツールを使うと簡単に行えます。YouTubeアナリティクスでは、先ほどKPIであげたものだけではなく、もっと細かな情報を得られます。

例えば、視聴者の年齢や性別、地域、動画のどの部分を再生しどの部分でやめたのか、チャンネル登録のきっかけになった動画などもわかります。

もし、動画を再生してすぐに視聴者が離脱しているというのであれば、導入部分に視聴者を惹きつける工夫が必要なのかもしれません。ただ数値だけをみるのではなく、視聴者について知るということも、動画戦略においては重要になるポイントなのです

YouTubeアナリティクスは、YouTubeの画面内にあるユーザーアイコンをクリックし、「YouTube Studio」より左メニュー「アナリティクス」から利用できるので、まだ確認していないという場合には、一度見てみましょう。

YouTube Studio画面説明

YouTubeの効果測定をするときの注意点

最後に、YouTubeで効果測定をする際に気をつけたい3つのポイントについてご紹介します。

1.自社の目的に合わせたKPIを立てる

まず1つは、自社の目的に合わせてKPIを設定するということです。

例えば、「ブランド認知度」の向上を目的として掲げているにも関わらず、高評価数だけをKPIとして注視してしまっていては、正しい運用はできません。視聴回数や、チャンネル登録者数も合わせて測定する必要があります。効果測定を実施する際には、ついわかりやすい指標を追いかけてしまいがちですが、なにを目標にYouTubeを開設しているのかを明確にして、ブレないように注意しましょう。

2.通常の投稿だけでなく広告も出稿する際はKPIを変更する

2つ目は、通常の動画投稿だけではなく、広告として出稿する場合にはKPIを変更する必要があるということです。

YouTubeでは、通常の投稿だけでなく、広告を出稿することもできます。しかし、ここで注意しなければならないのは、通常投稿する動画と広告の動画とでは尺や目的が全く異なるという点です。そのため、設定するKPIも異なります。

YouTube広告で設定できるKPIとしては、例えば、ユニーク視聴者数やクリック率、コンバージョン率などが挙げられるでしょう。どのような目的で出稿しているかによっても設定すべきKPIは異なります。

携帯を操作するイメージ写真

3.他社との比較ばかりしすぎない

そして最後に3つ目は、他社と比較しすぎないようにすることです。

ついつい業界や競合他社との比較はしてしまいがちなものですが、他社と比較することは、効果を判断するための最適な手段とは言えません。というのも、Youtubeには予算や動画の尺、有名人の起用の有無などの変数が存在し、完全に同一条件で比較することはできないためです。

効果測定をする際には、あくまでも自社の基準を設定した上で、改善を行なっていくようにしましょう。比較する際にも、自社の前回からの比較やA/Bテストを実施するなどしながら、最適化していくことが望ましいです。

自社の広報活動に必要な要素をKPIとしよう

本記事では、広報担当者としてYouTubeを運用する場合、どのようにして効果測定を行うのか、KPIとして確認したい指標などについてまとめてご紹介しました。

YouTubeにおける効果測定の場合、1つの動画施策の結果だけを見ていても、なかなか多くの情報は得られません。続けていく中で改善、A/Bテストを繰り返す中で、どんどん見えてくるものがあるでしょう。

YouTubeを活用した広報活動を実施していく際には、明確な目標を定め、それに見合った必要な要素をKPIとして運用していきたいですね。

この記事のライター

PR TIMES MAGAZINE編集部

日本最大級のプレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営すること12年。営業、カスタマーサクセス、パートナー事業に携わるメンバーが在籍しています。広報PR担当者さまからのお問い合わせやご相談の経験を活かし、広報PR担当者さまの気づきや行動につなげられる記事を執筆しています。

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