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【トレンド徹底活用術 vol.31】成人式編:当事者の気持ちに寄り添った情報発信がポイント

想いを込めたプレスリリースをより多くの人に興味を持ってもらうためにも、自社の新情報をまとめるだけでなく、時節やトレンド情報はうまく活用したいですよね。

自社の情報に時節やトレンド情報をかけ合わせることで、より注目度を上げ、メディア関係者だけでなく生活者にも届く可能性が高まります。

トレンド徹底活用術」では、PR TIMES編集部がトレンドキーワードをプレスリリースへ落とし込む方法を考察。

本記事では「成人式」をピックアップして、重要なステップを解説します!振袖のレンタル企業や着付け・ヘアメイクを行う美容院、写真撮影のフォトスタジオなどの企業の方は特に活用しやすいトレンドのため、ぜひ参考にしてみてください。

成人式をプレスリリースに活用する重要な3つのステップ

毎年1月第2月曜日は「成人の日」で国民の祝日となっています。

各企業では成人の日に関する情報より、全国各地で開催される「成人式」についてのプレスリリースのほうが多く配信されています。「Googleトレンド」で比較してみても「成人の日」よりも「成人式」のほうに世間の関心は集中しているようです。

成人式に関連するプロダクトやサービスを展開する企業は、12月から1月の情報発信に向けて準備を進めているころでしょう。しかし「コロナ禍の影響もあって例年通りの情報発信でいいの?」「事実情報の記述以外にポイントはある?」とプレスリリース作成にお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そのような悩みにお答えすべく、「成人式」を活用したプレスリリースの作成について解説。基本となる全ステップは以下9つです。

基本のトレンド徹底活用術

本記事では特に重要な3つのステップを解説していきます。基本となる全9ステップについては以下の記事で解説しています。参考にしてみてください。

重要STEP1.成人式の由来や現代における意味合いを調べる

まずは、成人式が開催されるようになった由来や、現代における意味合いを知るところから始めましょう。

会議の様子

由来を知る意味

成人式はそもそも何を目的とした行事なのか、意味や由来を正しく理解してこそ効果的な情報発信ができるでしょう。

改めて調べることによって意外な側面を知ったり、地域によって風習が異なっているなど新たな一面が得られたりすることも。また、時代の変化によって受け取られ方や親しまれ方が変化しているケースも少なくありません。

地道なリサーチではありますが、本来の意味や由来、新たな側面を見いだすことは、トレンドを活用した情報発信をする上で、土台となる基礎知識となります。

成人式とは

「成人の日」の祝日は1948年1月15日に制定され、2000年からはハッピーマンデー制度によって1月の第2月曜日と曜日固定になりました。

成人式のはじまりは、第二次世界大戦後に戦争を経験した青年たちに希望をもたらすために埼玉県で開催された「青年祭」だと言われています。それが全国に伝わり、現在のような「成人式」に至ったようです。

日本における成人の年齢

日本には古来から成人を祝う通過儀礼がありましたが、時代によって対象となる年齢には差がありました。また、国によっても成年年齢は異なり、日本では明治9年以降、成年年齢は20歳に。

そして2022年より、成年年齢が18歳に引き下げられることが決定しました。

参考:民法の一部を改正する法律(成年年齢関係)について(法務省)

重要STEP2.コロナ禍で開催される?対象年齢や式典の名称は?今年ならではの傾向や対策をチェック!

全国各地で開催される成人式は毎年ニュースでも取り上げられています。しかし例年通りの情報発信では不十分なことも。今年、情報発信する際にはどんな点に気を付けたらいいのか傾向や対策を解説します。

コロナ禍で開催される?

2020年はじめごろから感染が拡大した新型コロナウイルスの影響によって、2021年は多くの地域で成人式の開催が中止となりました。成人式開催の有無によって成人を迎える生活者の行動も大きく変わります。

成人式に関わる情報発信をする場合は、開催されるか否かについても十分に調べ、情勢が変化した場合も想定しておく必要があります。

また、開催の有無だけでなく、成人を迎える当事者の意識を把握することも重要です。こちらのプレスリリースのように、当事者は参加したいのか、意識調査の結果を確認したり、自社で調査を実施することも有効です。

成年年齢の引き下げ

成年年齢が2022年4月から18歳に引き下げられることが決定しました。しかし今まで20歳と定められていた法律や規制のすべてが18歳に引き下げられるわけではありません。そのことから、成人式の対象となる年齢がいくつなのかはまだ定められていないようです。また、「成人式」という名称も変更になる可能性も浮上しています。

参考:民法(成年年齢関係)改正 Q&A(法務省)

<参考記事>

福島市、成人式は20歳を維持 式の名称は変更へ(福島民友新聞)

「18歳成人式に反対」 請願を採択 市長は変更しない考え 伊賀市議会(伊賀タウン情報ユー)

成年年齢の引き下げが実施されるのは2022年4月のため、2022年1月の「成人の日」及び「成人式」には影響はありませんが、すでにこのようなニュースが出ていることから、生活者も混乱しかねない状態です。関連情報の発信においてもこの点を考慮する必要があるでしょう。

検索キーワード
検索キーワードより成人式の年齢に注目が集まっている様子

また式典の名称が変更される場合は、情報を探している生活者も検索する際の表記揺れが発生する可能性があります。この点も留意しましょう。

国や自治体の動向をチェックし、事実を正確に伝えること、また自社の商品やサービスは誰を対象としているのか、これらをきちんと伝えましょう。そしてこれらの変動はメディアの関心も高まることから、ニュースの切り口になる可能性もあります。生活者やメディアの関心事に沿った情報発信も大切です。

重要STEP3.気持ちに寄り添った発信ができるか、プレスリリースを作成する

ワクチン接種率の上昇などコロナ禍の収束に向かっているものの、数カ月先の情勢は読めない部分も多くあります。2021年に成人式が中止になった地域もあるように、2021年度に成人を迎える(2022年の成人式の対象となる)参加者や関係者がどんな希望を抱き、どんな不安を抱えているのか、届けたい相手の想いに寄り添うことが大切です。

そこで、プレスリリースに商品やサービスの事実情報以外にも記載したい点は以下なども挙げられるでしょう。

<ファクト以外にも伝えたい例>

  • 成人式が中止になった際の対応
  • 感染対策
    • 着付け、フォト撮影など対面となるサービスの場合
  • 成人式に対する考え
    • コロナ禍の開催に賛否両論ある式典に対する自社の想い

<ファクト以外にも伝えたプレスリリース例>

成人式が延期・中止になったとしても、”成人記念”はなくしちゃいけない|三景スタジオ・写真工房ぱれっとから新提案

新型コロナウイルス感染症の影響拡大に伴う横浜市成人式オンライン開催発表に基づく、写真スタジオ「愛写館」の対応について

従来の成人の日に関するニュースは、全国各地で開催される成人式のなかでも暴動が起こる様子などネガティブな報道も多くありました。しかしコロナ禍で話題を呼んだ成人の日に関するニュースには以下の記事のようなものがありました。

参考:「また来年ね」なんてないから。コロナ禍の成人式、京都きもの友禅のコピーが話題に(AdverTimes)

コロナ禍による混乱によって、心温まる側面が取り上げられやすくなった背景もあるのではないでしょうか。従来通りのプロダクトやサービスにフォーカスを当てた情報発信だけでなく、当事者に寄り添ったエッセンスをプラスしてみましょう。

些細だけれど大切なポイント2つ

主に重要となるステップは上記3点です。しかしそれ以外にも些細だけれど大切なポイントがあります。基本ステップに沿って実行する際の参考にしてみてください。

パソコン操作の様子

大切なポイント1.プレスリリース配信以外のツールでも発信しよう

昨今ではプレスリリースはメディアだけでなく生活者も直接目にする機会が増えています。しかしそれ以外のツールでも情報発信することも大切です。

成人の日に関する情報を届けたいメインとなるステークホルダーは20歳を迎える10代後半の世代でしょう。TikTokやInstagramなど届けたい世代にマッチしたSNSも活用しましょう。

大切なポイント2.メッセージを添えた画像素材の用意

大切なポイント1のように、プレスリリース配信ではなくSNSを中心に情報を届ける際、画像を軸に拡散されるケースも多くあります。

重要STEP3で紹介したAdverTimesに掲載された事例のように画像にメッセージを含めることで、届けたい大切な想いが広がりやすくなります。メッセージ付きの画像を目にしたことをきっかけにプレスリリースにも目を通してもらえることもあるでしょう。画像を導線にする工夫も有効です。

あわせて商品やサービスに関する画像は、テキスト有無の両パターンを用意するといいでしょう。画像素材は種類が豊富にあるとメディアも利用しやすくなります。

当事者の気持ちに寄り添った情報発信を

従来の成人式に関するプレスリリースでは、振袖や袴などビジュアル面を打ち出す傾向がありましたが、昨今では式典に対する見直しやコロナ禍によって開催が危ぶまれる可能性もあります。

生涯で二度とない記念すべき機会を迎える当事者に最も伝えたいことはなにか、自社のアピールではなくステークホルダーの不安や悩みを解消できるような対策や想いを届けることに注力してみてはいかがでしょう。

人の心を揺さぶる発信のため、常に受け取りての視点を持つことを心掛けましょう。

<編集:愛澤 恵子>

トレンド徹底活用術「成人式」

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この記事のライター

大森 美野

2015年にPR TIMES入社。主にPR活動レポート作成をしていましたが、もっとお客様の声が聞きたくて2019年よりカスタマーリレーションズ本部に異動。情報を欲していた広報担当時代を思い出しながら、PR TIMES MAGAZINEではたくさんのアレコレを届けていきたいと思います。石橋は叩きすぎて壊すタイプ。でもたまにスキップで渡っちゃいます。

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