より多くの人に興味を持ってもらえるプレスリリースを作成するためには、自社の新情報をまとめるだけでなく、時節やトレンド情報をうまく活用することがおすすめです。
時節やトレンド情報に自社の情報をかけ合わせることで、より注目度を上げ、メディア関係者だけでなく、生活者にも届く可能性が高まります。
本記事では「父の日」をピックアップ。アパレル業界をはじめ、生活雑貨などを扱う企業、さまざまな業界で活用しやすいトレンドです。プレスリリースで自社の最新情報を発信する際に、特に重要なポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「父の日」をプレスリリースに活用するSTEP
6月第3日曜日は「父の日」。5月の「母の日」がお母さんへの感謝を示す日であるのと同様、家族からお父さんに感謝の想いを伝え、贈り物などを行う日です。6月は祝日もなく、時世を絡めて情報発信するためにも積極的に活用したいキーワードです。
基本の8ステップは以下です。中でも、「父の日」のプレスリリース配信に特に役立つポイントを事例とともに解説していきます。
基本となるステップについてはこちらの記事をご確認ください。
画像素材にこだわる
製品の魅力がより伝わるようにプレスリリースで使用する画像にこだわりましょう。近年では、プレゼントを受け取ったお父さん・プレゼントを届ける家族がSNSでプレゼント画像を投稿することもあるなど、ビジュアルがプレゼントの決め手となることがあります。
画像にこだわることで、商品やサービスを利用するイメージが膨らみ、生活者の目に留まりやすくなります。また、地域性や限定性など、ニュース性が伝わる画像は、メディアに取り上げられる可能性が高まります。
ここからは、「利用イメージ」が伝わる画像、「ニュース性」を意識した画像を用いたプレスリリースの事例を紹介します。
1.利用イメージを膨らませる画像を用いたプレスリリース例
花とワインをセットにした父の日ギフトを紹介しているプレスリリースです。商品が見やすいよう、白い背景で撮影した画像や木目調の背景で、落ち着いた雰囲気を演出し、大人向け商品であることを画像で伝えています。
参考:父の日は「お花とワイン」でおうち時間をプレゼント!お酒とお花で「癒しのひととき」を贈りませんか?お酒のカクヤスが運営する【CORK 浦和蔦屋書店】
2.ニュース性を意識したメディア向けの画像
ユニークな「父の日」のイベントを紹介しているプレスリリース。お父さんが普段感じている苦労64種類が書かれたひのきの角材を背負ったアヒルや、「父の日」当日限定で楽しめる三助イベントなどを画像で紹介。昭和のレトロな雰囲気を楽しめるイベントであることを画像で伝えている事例です。
参考:昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉にて、父の日イベント。お父さんの苦労を代わりに背負う「父の日アヒル風呂」とお父さんの苦労を流す「三助」を開催します
画像作成については以下の記事も参考にしてみてください。
<PR TIMES MAGAZINEノウハウ記事>
プレスリリースに画像は必要?広報が教えるおすすめの画質・サイズ・枚数
【プレスリリース用の画像編集】メディア掲載にも対応できる画像を作る5つのテクニック
情報収集して傾向をチェック
「父の日」は、20世紀初頭にアメリカで生まれた記念日とされています。母の日のように父にも感謝する日とされており、アメリカでは、「父の日」にはバラを飾り、黄色いハンカチやスポーツシャツをプレゼントする習慣があります。
日本では1980年代にその風習が広がりました。お花やメッセージカードを贈り感謝の想いを伝えるケースもありますが、お父さんの嗜好品(お酒・ファッションアイテムなど)をプレゼントとして選ぶ人も多いかと思います。また、毎年5月の第2日曜日は「母の日」であることから、ペアグッズを用意して「父の日」と「母の日」にそれぞれプレゼントを贈ることもあるでしょう。
毎年訪れるシーズントレンドキーワードですが、年代によって変化する流行や人々の「父の日」の捉え方の変化などを調べ、今年ならではの傾向を知ることが大切です。
生活者の声を聞く
現代の市場では「父の日」が、どのように捉えられてるのかリアルな声を調べてみましょう。調べ方はインターネット検索機能やSNSのワード検索が活用しやすいです。この時点では、自社プロダクトに関連するか否かはあまり気にせず、広く市場の傾向を掴む糸口としてパッと思いつくポピュラーなワードで検索していくのがおすすめです。
<検索ワード例>
「父の日 トレンド」「父の日 2023」
「父の日 プレゼント」「父の日 おすすめ」
「父の日 過ごし方」「父の日 母の日」
ほかの企業が実施している「父の日」に関する調査を分析してみるのもよいでしょう。「父の日 調査」と検索すると情報が得られ、下記のように「お父さんは子育てに対してどう感じているのか」「お父さんはどんなプレゼントを望んでいるのか」といった情報を知ることができます。
<他企業が発表した調査結果例>
参考1.6月19日は父の日!お父さんからお子さんへの想いに関する意識調査 7割以上のお父さんが「自身のもしもに備え子どものために資産形成を行っている」子育てにおいて大変だと感じるのは“お金の確保”と6割が回答
参考2.約60%のお父さんは父の日のプレゼントを期待していなかった!?“若々しい” と思われたいお父さんへ自分ではケアしない…見た目年齢を左右する “髪と肌”
今年ならではの傾向を捉える
長きにわたって続いている「父の日」ですが、今年ならではの視点がないかをチェックすることも必要です。
忙しく、日ごろゆっくりと会えないお父さんは家族のつながりをより大切にしたいのではないでしょうか。そんなお父さんがに届くようにメッセージ性を工夫するのもポイントです。
また、「父の日」は「母の日」と対の関係にある記念日と捉えることができます。「母の日」の傾向や施策をリサーチし、それを踏まえて「父の日」について考えてみましょう。
調べた情報を箇条書きで整理
これまでに調べた情報で、自社のプロダクトやサービスの魅力を発信するうえで活用できそうなものをピックアップし箇条書きで整理してみましょう。自社プロダクト・サービスのアピールポイントとトレンドがなぜ合致しているのか、言語化しておくことが大切です。
ここで大切なのは無理やり関連づけないこと。落とし込んだ文脈を客観的に見て「なるほど」と思えるか、社内のほかのメンバーにも協力してもらいながら確認することが重要です。
例えばお酒を取り扱う企業が、父の日のプレゼント需要を見据えて情報発信を行うとしたら、以下のように世論と自社製品のポイントを並べるのはいかがでしょうか。
<例>
- 調査の結果、お父さんが父の日にもらって嬉しいプレゼントは〇〇
- 〇〇に関する商品、△△△を発売
- お洒落なビジュアルが特徴で、父の日のプレゼントにうってつけ
お父さんがどんなプレゼントをほしがっているかをイメージしづらい場合もあるでしょう。調査結果や画像を用いて「こういう商品なら喜んでくれそう」と想起できるような表現も大切なポイントです。
ほかにも、よりプレゼントに最適だということを伝えるためにも、下記のようなメッセージを添えることも検討してよいでしょう。
例1.配送料無料で、離れたところにいる家族にも感謝を届けることができます。
例2.今年はお家でお父さんに感謝を伝えませんか?
例3.リモートワーク中のお父さんも、これで仕事がはかどります。
例4.お父さん世代では、最近~~~が流行っています。
例5.毎年父の日が近くなると、平時の〇倍お問い合わせが増えています。
細かな配信設定を活用してプレスリリースを配信
プレスリリースを配信する際は、誰に情報を届けたいのか具体的にイメージしましょう。PR TIMESでは広く情報を公開できるだけでなく、届けたい相手にしっかりリーチするための配信機能があります。
多くのメディアは5月から6月上旬にかけて「父の日」に関する記事を公開します。自社の情報が「父の日」に関連しているものだと見つけてもらいやすいよう、PR TIMESから配信する場合は自社プロダクトやサービス名のほか、商品・サービスのジャンルに加え、トレンドキーワード「父の日」も必ず含めるようにしましょう。
<PR TIMES MAGAZINEノウハウ記事>
【PR TIMESノウハウ】キーワードの表示先と設定するときの5つのポイント
【PR TIMESノウハウ】プレスリリース配信のための入稿方法は?基本の7ステップを紹介
ただし、どんなにトレンドキーワードと関連付けていても新規情報がないとプレスリリースにはなりません。PR TIMESで配信する際は掲載基準を満たしているかも要チェックです。
なお、プレスリリースは配信したら終わりではありません。プレスリリース配信サービスを利用した場合は自社のホームページにも掲載したり、SNSでプレスリリースページのURLをシェアしたりするなど、より多くの人の目に留まるよう努めましょう。
プレスリリース配信後の活用方法については以下の記事も参考にしてみてください。
画像や調査結果で、お父さんのほしい物をイメージさせやすく
多くの方がお父さんへ日ごろの感謝を伝える「父の日」。お花やメッセージカードだけでなく、お酒やファッションアイテムなど、父親世代が喜ぶアイテムに注目が集まるタイミングでもあります。
とはいえ、どんなプレゼントをお父さんが望んでいるのか、誰でもわかるわけではありません。画像や調査結果などを用いつつ、「これをプレゼントしたらこんな反応をしてくれるだろう」「お父さん世代はこれが好きなんだ」と、喜んでくれることが想起しやすいプレスリリースを発信できれば、受け手の行動変容にも繋がりやすいのではないでしょうか。「父の日」をきっかけに、よりよい情報発信を目指していきましょう。
<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>
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