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【トレンド徹底活用術 vol.13】熱中症・夏バテ編:夏本番を迎える前からの情報発信がカギに

より多くの人に興味を持ってもらえるプレスリリースを作成するためには、自社の新情報をまとめるだけでなく、時節やトレンド情報をうまく活用することがおすすめです。

時節やトレンド情報に自社の情報をかけ合わせることで、より注目度を上げ、メディア関係者だけでなく、生活者にも届く可能性が高まります。

本記事では「熱中症・夏バテ」をピックアップ。食品や飲食業、医療・ヘルスケアなど夏バテや熱中症対策を想起しやすい企業の方は特に活用しやすいトレンドです。ぜひ記事を参考に、自社のプレスリリース作成にお役立てください。

「熱中症」や「夏バテ」をプレスリリースに活用するSTEP

気温や湿度が上昇すると気をつけたいのが、「熱中症」や「夏バテ」。夏本番だけでなく、初夏、梅雨の時期から症状が出ることもありますよね。

PR TIMESでは熱中症に関するプレスリリースは5月から、夏バテに関するプレスリリースは6月頃から例年増える傾向があるため、早いうちからチェックしておきたいキーワードです。

「熱中症」や「夏バテ」対策の商品・サービスを扱う企業でも「どうやってプレスリリースに盛り込めばいいんだろう……」と悩む広報PR担当者もいるのではないでしょうか。

本記事では、トレンドキーワードをプレスリリースに活用する基本の8ステップをベースに、「熱中症・夏バテ」に関するプレスリリースの作成から配信する方法をご紹介。8つのSTEPの中でも、特に役立つポイントを事例とともに解説していきます。

基本の8ステップは以下です。

トレンド活用術8ステップ

情報収集して傾向をチェック

倦怠感や食欲低下、吐き気・頭痛など、さまざまな症状が引き起こされる「熱中症」や「夏バテ」。共に高温多湿に対して身体が上手く対応できないことが原因といわれています。

調べる

いずれの場合も水分補給や暑さに負けない健康な身体づくりが対策として必要であり、毎年多くの人が興味・関心を寄せるトレンドキーワードのひとつです。

しかし、毎年訪れるシーズントレンドキーワードであっても、毎回同じ情報発信では十分とは言えません。年毎に変化する人々のキーワードに対する捉え方、生活者のニーズなど、その時々の傾向をチェックし発信する情報に活かすことが大切です。

生活者の声を聞く

まずは、トレンドキーワードにまつわるどんな情報が検索されているのか、調査してみましょう。

調べ方はネット検索機能やSNSのワード検索がトライしやすいです。例えばGoogleの検索機能で「熱中症」や「夏バテ」と入力すると、「原因」や「症状」のほかに以下画像のような検索候補が表示されます。

検索候補 1
検索候補 2

こうして検索ワードを調査してみると、キーワードに対して生活者がどんな情報を必要としているのか、またどのように捉えられているのかが分かります。需要に沿った情報を発信するためにも大切なステップです。

また「キーワード」+「調査」と検索すると他企業の調査結果も確認できます。生活者の声が聞けるので参考にしてみましょう。

<他社が実施した調査結果の例>

1.猛暑による子どもたちの過ごし方の変化や、季節行事の制限・縮小を調査
参考:【熱中症対策に関する保育施設・保護者の意識調査】保育現場の9割が”戸外活動中止・制限”に懸念

2.15歳~69歳1,560人を対象に、熱中症の経験やエアコン使用率などを調査
参考:【熱中症対策】今夏のエアコン使用意向は67% 屋外作業では約5割が現場に応じた対策を実施

3.訪問看護現場の熱中症経験の有無や対策に関する調査を実施
参考:【熱中症対策 緊急アンケート調査】酷暑と訪問看護、3人に1人が熱中症を経験 ~6月施行の対策義務化、67%が新ルールを「よく知らない」~

今年ならではの傾向を捉える

熱中症や夏バテといえば7、8月のイメージが強いですが、温度・湿度が高くなる5月末から症状が出てきます。気象庁では1ヵ月予報3月予報など長期での気象予報も発表しているので、参考にしてみましょう。

<参考>

1.猛暑を乗り切る、夏ならではの新感覚な水遊び体験を提案
参考:この夏、猛暑を乗り切る最高の「ずぶ濡れ体験」が上陸!「屋上で楽しめる水鉄砲サバゲー」と「手漕ぎキッズボート」体験ができる新感覚アクティビティ・SPLASH PARKが横浜ワールドポーターズ屋上に誕生!

2.小学生でも使いやすい晴雨兼用の折り畳み傘を猛暑対策アイテムとして提案
参考:小学生に日傘、猛暑で広がる“新習慣”。猛暑・突然の雨にも対応する折りたたみ日傘『晴雫(はれしずく)』が家族でより注目されている理由。楽天週間ランキング1位継続中&口コミ600件超(福岡:ベルモンド)

3.「熱中症ゼロ」を目指すプロジェクトで子ども向けのポスター配布を発表
参考:猛暑到来、全国約6,000の幼稚園・保育園・こども園に公式キャラクター・ポンちゃんの熱中症対策ポスターを配布

ペルソナをイメージ

「熱中症」や「夏バテ」は誰もがなりうるものですが、対象者によって要点の届け方や画像の見せ方なども変わります。プレスリリースを作成する際は、誰に情報を届けたいのかを整理してペルソナを設定しましょう。

<ペルソナ例>

  • 名前
  • 年齢
  • 性別
  • 職業/役職
  • 年収
  • 日課にしていること
  • 1日のスケジュール(平日/休日別)
  • 最近の悩み  など

例えば、設定したペルソナが「小学3年生と年長の子どもを持つ30代の専業主婦」だとします。自社の商品が「軽量で手頃なサイズの水筒」であるなら、「子どもでも持ち運べる軽さのミニボトルで熱中症対策を提案」といった切り口で提案することが可能です。

ペルソナ設定の仕方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ペルソナは商品開発の時点で設定されていることも多いので、社内の関係部署に確認してみましょう。自社の商品やサービスを誰に伝えたいのかペルソナをしっかりと設定することによって、どのような切り口で提案するとよいのかも見えてきます。

また、人間だけでなく動物・ペットなどにも「熱中症」や「夏バテ」の危険性があります。ペルソナ設定の項目に「ペットを飼っているかどうか」を加えてもよいでしょう。

ペットの熱中症対策や夏向けアイテムを紹介するプレスリリースも複数配信されているので、こちらも参考にしてみてください。

<参考>

1.飼い主が不安視している熱中症について調査し、対策例を紹介
参考:どうぶつたちの“暑さ”対策、ほぼ100%の飼い主様が実施中!

2.ペットと夏を乗り切る冷感シリーズ商品を複数ピックアップ
参考:愛犬・愛猫にも熱中症対策を ペットが夏を快適に過ごせる“ひんやり”冷感アイテムが勢ぞろい

調べた情報を箇条書きで整理

これまでに得た情報で、自社のプロダクトやサービスの魅力を発信するうえで活用できそうなものをピックアップし、箇条書きで整理してみましょう。自社のプロダクト・サービスのアピールポイントとトレンドがなぜ合致しているのか、言語化しておくことが大切です。

<ポイント整理の例>

  • 冷感マスクなどの日用品を扱う企業
    →「『マスクの着用による熱中症リスクを感じる』と応えた人が○○%」などの調査結果をプレスリリース内に加える
  • 疲労回復効果のある成分○○が豊富な食品を扱う企業
    →毎年夏バテによる食欲低下・栄養不足を感じる人などターゲットを明確にする
  • ペット向けのフードや洋服などを扱う企業
    →ペットにも熱中症の危険性があることを飼い主に認知してもらい、その対策を丁寧に伝える

プレスリリースの本文を作成

調べた情報と共に自社のアピールポイントがまとまったら、プレスリリースの作成に取り掛かりましょう。

自社プロダクトやサービスの概要はもちろん、それに加えて、リサーチした情報と組み合わせてニーズにマッチしたアピールポイントをまとめていきましょう。商品概要のみで紹介するよりも、世論の需要に沿った供給であることが伝わり訴求力がアップします。

その際、根拠を信ぴょう性の高いものにするためにも、調べて得たデータもぜひプレスリリースに引用しましょう。情報源を明記することで訴求力も高まります。他社が行った調査結果を用いる場合は許諾を得るなど注意も必要です。著作権に関しては以下の記事も参考にしてみてください。

また健康に関する切り口で発信する場合は、調査だけでなく管理栄養士など専門家のコメントをプレスリリース内に盛り込むことにより、説得力が高まります。以下のプレスリリースを参考に、社内の有識者や専門家に協力してもらえるよう呼びかけてみるのもよいでしょう。

<参考>

1.氷が長持ちする保冷バッグを「開発ストーリー」「先行体験者の声」とともに紹介
参考:氷を12時間キープする“まるで持ち運べる冷蔵庫”誕生 ─ デュポン™タイベック採用の保冷バッグがMakuakeで応援購入サポーターが公開24時間で300名突破。

2.熱中症・夏バテに関する調査結果に加え、管理栄養士による熱中症対策レシピを紹介
参考:【管理栄養士が教える】熱中症や夏バテを防ぐための食材や食事は?予防に効果的なレシピもご紹介

プレスリリース作成の基本的な構成は以下の記事を参考にしてみてください。

「熱中症」や「夏バテ」は誰しもがなりうる症状。夏本番を迎える前に情報を集め、有益な情報を発信しましょう

近年の7月、8月は気温が30度を超える真夏日や猛暑日も多く、健康管理が難しくなる場面も少なくありません。また、猛暑の屋外だけでなく室内でも熱中症にかかる可能性があることから、プレスリリースでも「油断は禁物だ」と呼びかけられるとよいでしょう。

熱中症や夏バテは誰もがなりうる症状だからこそ、幅広い人が対象者になります。前述の通り、早ければ5月末から症状が出始めるため、夏本番を迎える前に自社のプロダクト・サービスの特徴を整理し、それを活用することへの安心感を持てるような情報発信を意識していきましょう。

なお、プレスリリースは配信したら終わり、ではありません。配信ツールを活用した場合は自社の公式HPにも掲載したり、SNSでリリースページのURLをシェアしたりするなど、より多くの人の目に留まるよう、自発的に発信してみてください。

<編集:PR TIMES MAGAZINE>

熱中症・夏バテのプレスリリースの書き方に関するQ&A

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この記事のライター

吉田 優

吉田 優

2020年新卒でPR TIMESに入社。営業本部で様々な企業の広報・PRをサポート。2021年4月から「アクティブサポート担当マネージャー」として初めてプレスリリースを執筆するお客様へのサポートを中心に、カスタマーサクセスを担当しています。スポーツチーム・団体の広報・PR支援を行う「SPORTS TIMES」の責任者も担当。野球とビールとアイドルが好きです。

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