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【10の事例から学ぶ】プレスリリースのリード文作成のポイント・3つの悩みを解決

リード文はプレスリリースの要約となる内容です。忙しいメディア関係者はリード文だけでプレスリリース全体を把握するため、リード文では、読み手が内容を瞬時に理解できるように、事実を過不足なく簡潔に盛り込むことが大切です。

本記事ではリード文作成のポイントを、10の事例とよくある3つの質問をもとに解説します。

「リード文の書き方に悩む」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次
  1. プレスリリースのリード文を書くときの5つのポイント

  2. GOOD例から学ぶ!プレスリリースのリード文で参考になる事例10選

  3. こういうときはどうする?リード文に関するよくある質問3選

  4. リード文はプレスリリースで2番目によく読まれる場所

  5. プレスリリースのリード文に関するQ&A

プレスリリースのリード文を書くときの5つのポイント

リード文を書くときには、以下の5つのポイントがあります。

ポイント1.5W2H(+展望)を盛り込む

リード文の中には5W2Hの要素を記載しましょう。5W2Hが整理されている文書は、必要な情報が一目で把握できます。加えて、「展望」を載せることもおすすめです。

ポイント2.具体的な数字を入れる

具体的な数字を用いると、情報の説得力が増します。メディア関係者はより確実で、具体的な情報収集を目指しています。数字を提示できない場合でもできる限りわかりやすく伝える工夫が必要です。

ポイント3.リード文だけでプレスリリース全体の内容が理解できるように書く

先述の通り、多忙なメディア関係者はリード文からプレスリリース全体を理解しようとします。本文まで読まれるか否かはリード文で判断されます。

リード文では、具体的に概要を伝えることを徹底し、詳細や想いは本文で展開するように注意しましょう。

ポイント4.形容詞や曖昧な表現・専門用語の使用を避ける

リード文に限りませんが、プレスリリースでは形容詞や曖昧な表現・専門用語の使用を避けましょう。形容詞は具体的な数字を用いたり商品・サービスの性能や特徴を言語化したり、客観的な表現に置き換えます。

読み手は必ずしも業界に通じている人ではありません。誰にでもわかりやすい言葉を選ぶことも意識しましょう。

ポイント5.1~3文かつ250~300文字程度にまとまるよう削ぎ落とす

リード文にあれもこれもと入れようとすると文章が長くなってしまいます。

パッと見て概要が理解できるように、1〜3文かつ、250〜300文字程度にまとめるのが吉。少しでも短く端的にまとめられるように、言い回しを工夫できないかなど細かくチェックしていきましょう。

また、今回紹介した5つのポイントについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

GOOD例から学ぶ!プレスリリースのリード文で参考になる事例10選

「よいリード文とは、どんな内容なんだろう……」「良い例を知りたい」という方に向けて、次に、参考になるリード文の事例を10紹介します。

事例1.企業理念やミッションを掲げて背景や目的を伝えるータカラベルモント株式会社

リード文に企業理念ミッションを盛り込むことで、企業について理解が深まるのと同時に、なぜ今回の発表に至ったのか、背景を自然と読み手に伝えることができます

タカラベルモント株式会社の事例

理美容や医療の業務用設備機器および化粧品などを製造・販売するBtoB企業、タカラベルモント株式会社のネイルカラーの春の新色を発表するプレスリリースでは、会社のミッションを冒頭に盛り込んでいます。「美しい人生を、かなえよう。」と企業のパーパスを冒頭に盛り込むことで、パーパスを実現するためにネイルカラーの発表に至ったことがわかります。

短くまとめることも必要なリード文において、一言で背景や目的が伝わることもポイントです。

また企業理念やミッションを用いることで企業の熱量も伝わり、商品やサービスへの期待感を高める効果もあります。

事例2.形容詞に数字をプラスすることで説得力のあるリード文にー合資会社古屋旅館

文章の中で数字は視覚的にもパッと目を引きます。どれくらい凄いのかを形容詞だけでなく数字で表現することで説得力のあるリード文になります。

会社古屋旅館の事例

合資会社古屋旅館は、和栗スイーツカフェ「和栗菓子 kiito -生糸-」を熱海銀座商店街に開業することを発表しました。

「最も古い」温泉宿と伝えるために「創業1806年」と補足しています。数字を盛り込むことで、老舗の温泉宿であることが客観的に証明されました。200年以上も熱海で商いを続けてきたという歴史が、温泉宿の素晴らしさを言葉にせずとも伝えています。

事例3.タイトル内のキーワードをリード文で丁寧に説明ー株式会社湖池屋

プレスリリースでまず最初に目に入るのはタイトルですが、次に注目されるのはリード文です。タイトルで気になったことが、リード文で解説されているとプレスリリース全体への理解が深まります

株式会社湖池屋の事例

老舗ポテトチップスメーカーである株式会社湖池屋では、プレスリリースにてポテトチップスを非常時の備えとして活用する防災の取り組みについて発表しました。

リード文では、プレスリリースにて発表する内容の背景目的について語ることで、読み手の「なぜ」に応えています。

タイトルに登場する「ローリングストック」についてもリード文で補足。一般的に馴染みのないと感じるキーワードは丁寧に説明することがポイントです。読み手への配慮を忘れないようにしましょう。

事例4.金額を明示して読み手に行動を起こすイメージを持たせるーHALEJAPAN株式会社

生活者が商品やサービスを活用したいと思う時に、必ず知りたいのが料金です。料金についてもリード文内に明示することで実際に利用するイメージを持ってもらうことができます。

HALEJAPAN株式会社の事例

フードデリバリーサービス開業支援等を行うHALEJAPAN株式会社は、初期コスト99,900円から開業できるクラウドキッチンを発表しました

自分の店を持ちたい人にとって開業にかかる費用は重要な問題です。本文で詳細を説明する前にリード文でも初期費用について触れている点がGOODです。

事例5.商品のアピールポイントを細かく書き出すー三菱鉛筆株式会社

新商品の発表では、特に何が商品の特徴なのかを明記することが大切です。タイトルでは書ききれなかったアピールポイントもリード文であれば丁寧に盛り込むことができます。

三菱鉛筆株式会社の事例

三菱鉛筆株式会社は油性ボールペン「ジェットストリーム」から新商品を発表しました。リード文には前回好評だったシリーズであることや筆記面が見やすい「ポイントチップ」の機能を採用していることを書き出しています。

アピールポイントは「どのような点が多くの人の役に立つのか」という客観的な視点でピックアップすると良いでしょう。多くの人の悩みを解決する特徴は有益な情報としてメディアだけでなく生活者からも注目されます。

また、本事例ではリード文で目を引く「ポイントチップ」の機能をさらに本文で画像を用いて説明することで読み手の理解を深めています。

事例6.今後の展開予定を提示し期待感を高めるー株式会社AOKIホールディングス

新しい取り組みがいつからスタートするかだけでなく、今後の展開予定も提示することで読み手の期待感を高めます

株式会社AOKIホールディングスの事例

株式会社AOKIホールディングスは新規事業の開始に伴いプレスリリースを発表。サービスがいつから始まり、今後どのように展開していくかを詳細に示すことで注目を集めました。

新しく事業を始めたタイミングで次のアクションまで具体的に提示できると事業に対する期待感が高まり、その後の展開についても継続して注目してもらえる可能性が高まります。自ら話題性を作り、継続的に情報を発信していく努力が必要です。

事例7.実施背景や目的は常に社会の関心事と絡めるー株式会社そごう・西武

リード文に限ったことではありませんが、世の中の関心事にまつわる取り組みは注目度が高まります。

株式会社そごう・西武の事例

株式会社そごう・西武では‘Art meets Life’「暮らしに、もっとクリエーティブを。」をコンセプトに、これまで多くのアーティストとコラボレーションを実現させてきました。

その中で特にボタンフラワーでのお花見をする本プレスリリースでは、コロナ禍において人が集まることが制限され、お花見ができない今だからこそ実施する旨が記載されています。

これまでの開催の目的だけでなく、今年ならではの想いを盛り込むことでさらにニュース性のあるプレスリリースとなりました。

事例8.リード文を箇条書きにする手法でより簡潔にー株式会社asken

繰り返しになりますが、リード文において最も大切なのは簡潔でわかりやすいことです。読み手が理解しやすければ箇条書きで書くこともひとつの手法として効果的です。

株式会社askenの事例

株式会社askenは、自社で開発・運営を行う国内最大級の食事管理アプリ「あすけん」を利用するユーザーの食事記録データを集計し、最新の食事傾向や人気の食品などについて取りまとめた「あすけん食事ランキング」を発表しました

調査結果のプレスリリースは特にボリューム感のある内容になることも多いですが、調査結果を箇条書きでまとめることでランキングのポイントが一目瞭然です。

事例9.実際にあった声を取り入れて内容をイメージしやすくー奈良県生駒市

現場のリアルな声を盛り込むことで実際に起こっていることをイメージしやすくなり、より説得力のあるリード文になります。

奈良県生駒市の事例

奈良県生駒市では2年間空き家問題に取り組んだ成果を報告するプレスリリースでは、「どこに相談していいのかわからない」「不動産会社に相談したが成約に至らなかった」など実際に空き家所有者から上がった声を盛り込んでいます。

実際に困っている人のリアルな声は生活者も共感しやすく、メディアも取材した時にどんな言葉が返ってくるのか想像しやすくなります。

事例10.リード文内にURLを挿入ー株式会社Cuore

リード文の中にURLを組み込むこともできます。興味関心度の高い読み手がそのまま購入まで辿りつけるような導線を確保しておくことも効果的でしょう。

株式会社Cuoreの事例

株式会社Cuoreではこれまで長友佑都の食事のサポートに従事してきた専属シェフ、加藤超也がプロデュースする野菜のエスプレッソ「THE POTAGE」の新作を発表しました

リード文内に公式WEBサイトのURLを挿入することで、商品に興味を持った読み手がすぐに購入できる流れを作っています。読み手がプレスリリースに興味関心をもってくれた場合、その後どのように行動するのかを考えることも大切です。

こういうときはどうする?リード文に関するよくある質問3選

最後に、リード文に関するよくある質問について回答します。

Q1.リード文は必ず必要?

先述の通り、リード文はプレスリリース全体を要約したものです。スピード感をもって内容を理解したいメディア関係者にとってリード文は重要な役割を果たします。

Googleの検索結果ではタイトルはもちろんですがリード文も表示されます。タイトルに入りきらなかった情報をリード文で補足することで情報を届けたい先に届けることができるため、リード文は必ず執筆するようにしましょう。

Q2.5W2H(+展望)は必ず入れないとダメ?

タイトルとサブタイトル次第では、必ずしも5W2Hのすべての情報を入れた方が良いとは限りません。タイトルで明示している情報について重複を避けるためあえて記載しないことも考えられます。

基本的には内容を整理するためにも5W2Hがすべて入っており、さらに「展望」が記されていることが望ましいですが、プレスリリース全体のバランスを見て総合的に判断することをおすすめします。

Q3.PR TIMES上でリード文はどこに入力するの?

PR TIMES上でリード文を入力する方法は以下の2つがあります。

方法1.入稿画面の「リード文」所定の枠に入力する

プレスリリース入稿画面の「リード文を入力してください」から最大500文字まで入力することができます。この枠に入力した文書はプレスリリース冒頭で太文字で表示されます。

方法2.入稿画面の「本文」に入力する

画像に注力しているプレスリリースは画像を冒頭で見せたい場合もあるでしょう。リード文には画像を挿入することができないため、本文に画像を設定した後、リード文を書き出す方法もあります。

その際には本文の太字機能を活用してみましょう。本文中の装飾機能についてはこちらをご覧ください。

リード文はプレスリリースで2番目によく読まれる場所

リード文はプレスリリース全体の要約です。タイトルで興味を持った読み手が次に注目するリード文はプレスリリースの中でも重要な役割を果たします。

リード文はタイトルよりも多くの情報を盛り込むことができます。5W2H(+展望)の要素を整理しながらも具体的な数値や特徴を明記していくことが大切です。

また、PR TIMESで配信したプレスリリースはGoogle検索でタイトルとリード文部分が結果表示されます。リード文の工夫次第ではプレスリリースを読んでもらうきっかけを作ることができるでしょう。

本記事で紹介したポイントをおさえて、ぜひ魅力的なリード文を作成し、多くの人に読んでもらえるプレスリリースを目指しましょう。

プレスリリースのリード文に関するQ&A

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この記事のライター

釼持 英里子

釼持 英里子

大学卒業後、地方銀行に入行。個人・法人営業を経験した後、2020年にPR TIMESへ入社。営業本部で日々、プレスリリースのアドバイスを行いながら、社員でランチを楽しむ"GArDENランチ"施策にも携わっています。営業担当として、お客様から聞いたリアルな悩み事を解決できるようなMAGAZINEをお届けしていきます!趣味はアイドルダンス。時々ライブハウスに現れます。

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