「スポーツチーム・団体とのコラボレーション(以下:コラボ)」に関する発表は、あらゆる業界において、プレスリリース配信するよい機会です。コラボの背景や目的、想いを盛り込むことで、認知拡大やブランディング、新たなユーザー層への情報伝達につながります。
本記事では、「スポーツチーム・団体とのコラボ」のプレスリリース作成時に必ず盛り込みたい内容や注意したい事項などを、PR TIMES社員の監修のもと、細かく解説。参考になるプレスリリース事例を含めてご紹介します。
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プレスリリースを配信する目的の整理
スポーツチーム・団体とのコラボは、プレスリリースを配信する絶好のチャンスです。ここでは、配信する目的を明確にするために、整理するポイントをまとめました。
1.コラボの意図をしっかりと伝えて認知獲得につなげる
スポーツチーム・団体とのコラボに関する情報は、ニュースバリューを高める要素が多くありますが、中でもコラボの意図をしっかりと伝えることが必要です。コラボの意図が明確で話題性があれば、テレビや新聞などのメディアからの取材を獲得し、露出される機会が増えることで認知拡大が期待できます。
業界にとって新しく意外なことであれば新規性や意外性を、時流に沿ったことであれば社会性を組み込めます。海外チームとのコラボなら、国際性もニュースになります。著名な選手とのコラボであれば、その人とのエピソードを取り入れることでドラマ性が訴求できます。
こういったニュースバリューが高ければ高いほどメディア関係者の目にとまりやすく、取り上げてもらいやすくなるため、結果的に認知拡大の可能性が高まります。スポーツチーム・団体とのコラボの情報発信の際は、コラボの意図をしっかりと明記したうえで、積極的に情報を発信していきましょう。
2.企業の姿勢を伝えることでブランディングにつなげる
プレスリリースは企業の姿勢を社会に伝えるよい手段です。企業の取り組み姿勢を伝え、ブランディングにつなげていきましょう。
スポーツチーム・団体とのコラボで業界はどう変わるのか、今後どう変えていきたいのかなど、企業の取り組みを発信し想いを伝えます。
そうした想いは、コラボした自社やスポーツチーム・団体のブランディングにつなげることができます。また、スポーツチームをハブとした情報発信の促進、地方創生に貢献する姿勢も伝えられるでしょう。
3.これまでとは違ったユーザーに訴求する
スポーツチーム・団体とのコラボに関するプレスリリースを配信することは、これまで自社でリーチしていたユーザーとは違うユーザーへの情報伝達につながります。つまり、新たなユーザー層へアプローチできるきっかけになるということです。
スポーツチーム・団体とのコラボによって、自社だけではリーチできなかったメディアに掲載される可能性もあります。新たなユーザー層の来店促進、購買促進のチャンスです。
昔はメディア関係者しか読めなかったプレスリリースは、今や生活者が読むことも一般的になりつつあります。生活者が直接読んでくれることを想定して、プレスリリースを活用していきましょう。
プレスリリースに必ず盛り込みたい4つのポイント
スポーツチーム・団体とコラボしたプレスリリース配信に、盛り込みたい4つのポイントをご紹介します。情報が正しく伝わるように、内容を整理しましょう。
ポイント1.コラボに至った理由や背景を明確にする
まず、欠かせないのは「なぜ自社がそのスポーツチーム・団体とコラボしたのか」を明確に記すことです。
スポーツチーム・団体のプレスリリースでは、5W1Hの「Why」が重要です。
意外性の高いコラボであるほど、メディア関係者はまず「Why」に関心を持ちます。取材に至ったら必ず聞かれる部分でもあります。どうして一緒に取り組むことになったのか、しっかりと記載しましょう。
ポイント2.コラボによる今後の展望や目標を記載する
スポーツチーム・団体とコラボすることで何を目指したいのか、何を実現したいのか「このコラボによる未来の姿・今後の展望」について明記しましょう。今後の展開に期待できる内容であれば、メディア関係者に継続して注目してもらえる可能性が広がります。
メディアだけではなく、スポーツチーム・団体のファンである生活者から「自分も応援したい」とメッセージが届いたり、支援者が増えたりすることも考えられます。具体的な目標がない場合も、配信時点で目指していることを明記し、前向きな印象を与えるように心掛けましょう。
また、生活者から「自分も応援したい」とメッセージが届いたり、支援者が増えたりと、スポーツチーム・団体のファンや業界そのものも盛り上がるきっかけとなるでしょう。
ポイント3.担当者のコラボへの想いを記載する
コラボするスポーツチーム・団体の代表者や企画担当者から今回の取り組みに向けたメッセージをもらってプレスリリースに掲載しましょう。自社についても同様です。代表者はもちろんのこと、企画担当者だからこそ語るメッセージに、厚みのあるプレスリリースになります。生活者からの共感も得られやすくなるはずです。
ポイント4.どんなコラボなのか一目でわかる写真を掲載する
どんなコラボかが一目でわかる写真・画像を入れましょう。写真・画像を入れることで、直感的に伝えることができます。
例えば、記者会見時に撮影したチームメンバーも入った集合写真だと「スポーツチーム・団体とのコラボらしさ」が伝わります。選手の写真が載っているとSNSによる拡散も期待できます。
写真の用意が難しければイラストでもよいでしょう。
プレスリリース作成・配信にあたり注意すること
プレスリリースの準備を整えたら、実際に配信するまでにどのようなことに注意をしたらいいでしょうか。プレスリリースの作成時と配信するときのポイントをまとめました。
1.プレスリリースの内容はコラボ先と事前にすり合わせしておく
プレスリリースの内容は、自社と先方とで必ず確認し、整合性を取っておきましょう。問い合わせ窓口を自社の広報担当者に設定していても、先方の代表電話に連絡が入る場合も考えられます。いつ、どんな内容を発表したのかを双方で認識しておき、スムーズなメディア対応ができるよう備えておくことが必要です。
また、メディアキットや想定問答も用意して、両者で事前に共有しておきましょう。「本日中に掲載したいので、すぐ写真を送ってもらえませんか」と依頼される可能性もあります。都度確認しなくてもよいように、事前にいくつか素材や回答例を用意しておくと便利です。スピーディに対応できるのでメディア関係者の待ち時間も少なく、喜んでくれます。
2.配信リストを見直す
自社がこれまで配信してきたリストを必ず見直しましょう。今回のプレスリリースの内容は、これまで自社が配信してきたメディアの報道テーマとは大きく異なる場合があります。
スポーツチーム・団体に関連するメディアは入っているか、今一度確認しましょう。また、地域に根付いたスポーツチーム・団体であれば、積極的に現地メディアも配信リストに入れてみてください。今の時点で現地メディアとのつながりがなくても、都道府県庁などの代表電話に連絡して、「記者クラブにつなげてほしい」といえばつなげてもらえます。スポーツチーム・団体が活動する地域の記者クラブを活用してみましょう。
担当者推薦!プレスリリース配信事例4選
プレスリリースの準備を整えたら、実際に配信するまでにどのようなことに注意をしたらいいでしょうか。プレスリリースの作成時と配信するときのポイントをまとめました。
事例1.株式会社haccoba
- 地元のチームとともに、地元の食材を使った商品を展開。地域性のメディアフックが含まれたプレスリリース
- なぜこの両社が取り組むのか、企画の裏側の想いが記載
- 販売概要や楽しみ方も丁寧に記載。生活者が手に取りやすい内容
事例2.ソシオークホールディングス株式会社
- 選手とともに取り組んでいる企画であることが、画像や選手のコメントから伝わる
- 企業全体として取り組んでいるSDGsの取り組みの一つであることが分かり、企業理解にもつながる
参考:プロバスケットボール選手と管理栄養士のコラボ給食が実現! Bリーグを応援するオリジナルレシピ「Z飯」を開発|ソシオークグループのプレスリリース
事例3.株式会社GINKAN
- 企画概要、背景、チーム・企業関係者のコメント、今後の展望を網羅
- チームをハブとして「川崎の飲食店のDXを支援する」という社会性や地域性が明確
参考:グルメSNS「シンクロライフ」×川崎フロンターレ、川崎フロンターレの勝利が川崎飲食店の応援に繋がる「メシアガーレ川崎」が10月24日スタート |株式会社GINKANのプレスリリース
事例4.株式会社茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメント
- 選手が参加する地元の水族館でのイベントが、チームから発信されている事例
- なぜ水族館とのコラボなのか、企画の背景がしっかりと伝わる
- 簡潔ながら当日のイベント情報が丁寧に書かれていることにより、当日の取材誘致につながる
参考:茨城ロボッツとアクアワールド・大洗がコラボ! 「AQUA WORLD OARAI ARENA 谷口大智選手一日館長DAY」開催!|株式会社茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメントのプレスリリース
プレスリリース作成の基礎知識
プレスリリース作成にあたり大切なことは、行動した人の想いを込めることです。しかし、見せ方にも工夫は必要です。
どのようなプレスリリースにもあてはまる、プレスリリース作成の基礎知識をご紹介します。
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ダウンロードファイルは、「解説付きWordのテンプレート」と「PR Editorのテンプレート」の2種類。活用方法については、「Wordファイルインポート機能とは?使い方とメリット・注意点」をご覧ください。
テンプレートを使ったインポート機能の詳細は、以下の記事をご覧ください。
さいごに
届けたい相手に、想いを届ける。そのための必須スキルのひとつとしてプレスリリース作成のスキルが挙げられます。
数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報が増えています。受け取る側にとっても正しい情報、自身が本当に知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっていると言えるでしょう。
届けたい相手である、メディアや生活者一人ひとりに自社の想いを届けることは、決して容易ではありません。情報を詳細かつ届けたい相手にとって分かりやすく、そして魅力が伝わるプレスリリースにすることが求められます。
ひとつでも多くの企業の想いをのせたプレスリリースが配信され、届けたい相手に想いを届けるためにお役立てしていただけると嬉しいです。
【関連リンク】
スポーツチーム・団体とのコラボするプレスリリースに関するQ&A
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