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Instagramの効果測定の方法は?広報がチェックしたい5つのKPI

企業の広報担当者としてSNSを運用している方の中には、どのように効果測定を行なえばよいのか、迷っている方もいるのではないでしょうか。

自社でInstagramアカウントを運用している場合、単なる広告としてのツールではなく、企業のマーケティング戦略においても非常に重要な役割を担っています。だからこそ、どのように効果が出ているのか、今後どうすればより効果をあげられるのかを知るための効果測定が重要です。

本記事では、Instagramの効果測定の方法について、おすすめツールやチェックしておきたい5つのKPIなどと合わせてご紹介します。

Instagramを運用する場合は効果測定が重要

Instagramの効果測定では、自社が運用しているInstagramが目標をどの程度達成しているのか、どこに改善点があるのかを把握することができます。しかし、効果測定を行わずに運用していると、目につきやすいフォロワー数の増減やいいね数に振り回されてしまいがちになるでしょう。そうなれば、結局半年や1年間運用してきた中でどう進歩したのか、あるいは退化してしまっているのかということが確認しづらくなってしまいます。

また、Instagramの効果測定は、単なる運用者の評価のためだけの軸ではありません。今後のアカウントの方向性を決めたり、改善点を明確にすることでさらに消費者に対するエンゲージメントを高めるためにも必要なことなのです。

Instagramの効果測定の方法は?

では、Instagramの効果測定は、具体的にどのように行なえばよいのでしょうか。

まずはKGIを設定する

効果測定を行うためには、まずKGIを設定する必要があります。KGIとは、Key Goal Indicatorの略称で、最終的に達成したい最重要指標のことです。

例えば、「自社商品の認知度を前年比30%向上させる」というのもKGIになります。企業の経営戦略や事業戦略、外部環境の変化に応じて、KGIを設定しましょう。

KGIが達成できるKPIを設定する

KGIをゴールとするなれば、KPIはいわばゴールまでのプロセス。KPIとは、目標を達成する上で、その達成度合いを測るための定量的な指標のことです。次は、KGIを達成するためのKPIを設定します。

1つのKGIに対して、KPIは複数設定するのが基本です。しかし、設定しすぎてしまうとどの指標を見ればいいのかがわかりづらくなってしまうため、優先順位をつけていくつかの項目に絞った方が良いでしょう。

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Instagramの効果測定に使われることが多い5つのKPI例

SNSごとに数値化できる要素は変動するため、KPIを設定する際には、それぞれのSNSが持つ特徴を把握する必要があります。ここからは、Instagramの効果測定に使われることが多い5つのKPIの例をご紹介します。

1.フォロワー数

最も基本的な指標になるのがフォロワー数です。フォロワー数が多ければ、それだけ多くの人にリーチできているということになります。フォロワー数は、いいね!やコメント数など他の指標にも影響を与えるため、定期的に見ておきたい指標の1つです。

2.連携している自社サイトへの遷移数

Instagram上に、自社サイトなどへの導線を設置している場合には、外部リンクへの流入割合をKPIとして定めます。新商品の紹介など、売上に直接つながる投稿をしている場合には抑えておきたい指標です。

このKPIについては、最初から目標値を決めるのは困難なため、3ヵ月〜半年を目安に計測しながら様子をみつつ、具体的な目標値を定めましょう。特にInstagramをキャンペーン告知に利用しているようなケースでは、重要視しておきたい項目でもあります。

3.Instagram経由でのカートイン数

Instagramには、ショッピング機能として「Shop Now」というサービスがあります。Shop Nowは、投稿した画像内にタグ付けをして、ECサイトにダイレクトにユーザーを誘導できるというもの。この機能を利用している場合は、Instagram経由でのカートイン数も重要な指標の1つです。 

4.投稿ごとのエンゲージメント率

エンゲージメントとは、Instagramの投稿に対する「いいね数」「保存数」「コメント数」のことを指しており、エンゲージメント率は、エンゲージメントをフォロワー数やインプレッション数、リーチ数などで割った数値のことを指します。つまり、投稿に対するユーザーの共感や満足度を数値に落とし込んだもの、と言えるでしょう。

エンゲージメント率が高ければ、それだけ投稿に対するユーザーの熱量も高いと取れます。もしフォロワー数やインプレッション数が多くてもエンゲージメント率が低ければ、アカウントや投稿に対する興味関心が低いと言えるでしょう。1つの投稿ごとのエンゲージメント率を見ることで、より質のいい投稿が多いアカウントを作っていくことにも繋がります。

5.保存数

Instagramには、「いいね!」の他にユーザーが気に入った投稿をブックマークするための機能として、保存機能が備わっています。ユーザーは「あとで見返したい」「あとで試してみたい」と思ったようなコンテンツには「いいね!」ではなく「保存」を行います。つまり、保存数を見れば、どれだけユーザーに有益な投稿ができていたかが読み取れるのです。

Instagram画面操作の写真

Instagramの効果測定におすすめのツール

では、Instagramの効果測定を行うためには、どのようなツールを利用すればよいのでしょうか。ここではおすすめのツールを3つご紹介します。

1.Instagramインサイト 

Instagramインサイトは、Instagram公式が無料で提供しているツール。一般ユーザーでは利用できませんが、InstagramをFacebookと連携させている企業アカウントであれば利用可能です。連携が完了していれば、プロフィール画面や各投稿からインサイトが閲覧できます。

Instagramインサイトでは、リーチ数やインプレッション数はもちろん、投稿からプロフィールが閲覧された回数やWebサイトのクリック数なども確認ができます。また、100人以上フォロワーがいるアカウントに限り、フォロワーの性別の割合や年齢層、位置情報、アクセスが多い時間帯などの細かな情報も収集可能です。

2.MASAI

MASAIでは、Instagramのアカウントを運用する上で確認したいフォロワー数やエンゲージメント率などのあらゆる推移をわかりやすくビジュアライズしブラウザで一元管理できるツール。また、ただ自社の数値を把握するだけではなく、競合アカウントやベンチマークアカウントの動きまでもチェックすることができます。

3.Iconosquare

IconosquareはInstagramだけではなく、Facebookの分析も行えるツール。Iconosquareではエンゲージメントが高いフォロワーを表示してくれる機能があるため、大勢のフォロワーの中でも特にどのようなフォロワーに好まれているのかを確認できます。

ただし、英語版のみのリリースで、日本語版はリリースされていないので注意しましょう。

パソコン操作の写真

Instagramの効果測定をするときの注意点

最後に、Instagramの効果測定を行う際の注意点を3つご紹介します。

1.事前にKGI・KPIをしっかり設定する

KGI・KPIは、どちらもInstagramの効果測定だけではなく、マーケティングにおいての目標設定や、施策を評価するために必要な項目です。

KGIに対してKPIを設定することで、もしKGIを達成できなかった場合に、どのプロセスに問題があるのか検証できます。また、KPIをすべて達成していてもKGIが達成できなかった場合には、KPIの設定が適切でない可能性もあるため、指標自体の見直しを検討しましょう。

KPIやKGIを設定しないでInstagramの効果測定を行うと、ただの情報発信ツールで終わってしまいます。より効率的にInstagramのアカウントを運用していくのであれば、まず最初にKGIとKPIをしっかりと設定しておきましょう。

2.定期的なチェックを行う

Instagramの効果測定はなんとなく体感値でチェックするのではなく、定期的にデータを取得して客観的な視点でチェックをおこないましょう。

単なるデータとして見るのではなく、投稿やキャンペーンを行った際の増加数・率など、普段の増加数・率に加えて特別な行動をしたときではどのくらい変化があるのかもチェックすることが重要です。ただデータとして蓄積するだけではなく、どう運用した時にどう変化があったのかを記録しておくことで、今後の運用において有効な指標になってくれることもあります。

3.長期的な視点でチェックする

Instagramの効果測定は、長期的な視点でチェックすることを心がけましょう。

ある程度の知名度がある企業であれば、アカウントを開設してHPや実店舗で告知をするだけで、ある程度のフォロワー数を一気に獲得できるかもしれません。しかし、その時点で獲得できている層は、そもそも普段から企業に対して強い関心を持ってくれている顧客だけであるとも言えます。Instagramを運用する目的は、そのような強い関心を持っている層だけではなく、今まで企業を知らなかった層、認知はしていたが購入やサービスの利用には至らなかった層を取り込んでいくためであることもあげられるでしょう。

そのような興味が薄い層は、アカウントを開設してすぐにアプローチできるものではありません。そのため、アカウントを開設して数日は急激にフォロー数を獲得できるものの、1ヵ月も経てば増加数・率は減少傾向に差し掛かります。

しかし、それはアカウント開設が失敗しているわけではありません。今後のアカウント周知やキャンペーンの実施など、様々な施策によって継続的にフォロー数を獲得できるようにもなってきます。

手軽に始められるからこそ効果にも速効性を求めてしまいがちですが、Instagramの効果測定は長期的な視点で分析しなければ本来の効果は実感できないと覚えておきましょう。

自社に合うKPIを見極めることが重要

本記事では、Instagramの効果測定の方法について、おすすめツールやチェックしておきたい5つのKPIなどと併せてご紹介しました。

Instagramの効果測定にはさまざまなKPIが考えられますが、何を目的に運用しているのかによって、見るべきKPIの優先度は変わります。まずは、自社に合ったKPIを見極めることが重要になるでしょう。

また、Instagramの効果はすぐには実感できません。長期的な目で見ながら、方針をぶらさずに運営していくことも大切です。

Instagramの効果測定に関するQ&A

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