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採用サイトを制作するには?取り入れたいコンテンツと作り方のポイントを紹介

採用担当者や採用広報担当者、採用に関する情報をまとめることも多いのではないでしょうか。自社の求人情報を発信する拠点のひとつに採用サイトがあります。採用サイトは自社の情報や魅力を伝えるのにとても便利ですが、制作するにあたってどのような内容を盛り込むべきか悩む人もいるかもしれません。

今回はそのような悩みを解消します。採用サイトの基礎知識をはじめ、採用サイトを制作する手順や効果的なサイトにするためのコンテンツ例、押さえておきたいポイントなどをご紹介します。

目次
  1. 採用サイトとは?

  2. 採用サイトを制作する5つのメリット

  3. 採用サイト制作の6つの手順

  4. 採用サイトに必要な8つの項目

  5. 採用サイトに入れたい7つのコンテンツ例

  6. 採用サイトを制作するときの5つのポイント

  7. 採用サイト制作の参考になるデザインやコンテンツ

  8. 採用サイトは求職者の視点で制作し、自社で働く魅力を伝えましょう

  9. 採用サイトに関するQ&A

採用サイトとは?

採用サイトとは、企業が求職者に向けて、採用に関するあらゆる情報を伝えることを目的とした採用特化型のWebサイトです。

外部が運営する求人サイトや、自社のコーポレートサイト内にある「採用ページ」とは異なります。幅広いステークホルダーへ向けてコミュニケーションを図るコーポレートサイトと違い、採用サイトは、求職者や応募者だけにアプローチしていることが特徴です。また、採用サイトは独立したWebサイトであるため、コーポレートブランディングやサービスブランディングとは別に、採用ブランディングを確立するのにも役立ちます。求職者のニーズに合わせた情報を発信できれば、エントリー数を増やすことにも、自社にマッチする人材を採用することにもつながる便利なサイトです。

採用サイトを制作することで得られるメリットについては次項で詳しく紹介します。

採用サイトとは

採用サイトを制作する5つのメリット

採用ページだけでなく、別途制作した採用サイトにはどんなメリットがあるでしょうか。独立したサイトなので、採用に特化した情報発信が可能になることは、先にお伝えしました。

採用サイトは、採用ページよりも詳細かつ魅力ある情報を掲載できるのがポイントです。多彩な情報が掲載できれば、求職者との良好な関係構築も期待できます。ここでは5つのメリットをご紹介します。

メリット1.入社意向を高められる

採用サイトでは、自社に関するより詳しい情報を制限なく自由に伝えることができ、求職者の入社意向を高めることにつながります

画像や動画を掲載すると、文章の情報だけでなく、ビジュアル面との双方から企業や事業・組織の魅力をアピールすることが可能です。求職者は自社で働くことを具体的にイメージできるため、「この企業で働きたい」という気持ちをより高めることができるでしょう。

メリット2.入社後のミスマッチを防げる

採用サイトを通して、あらかじめ求職者に企業の特徴や風土などを伝えることで、選考に進んだときも相互理解がしやすくなります。また、入社後に「思っていた会社と違った」といったミスマッチを防ぐことができるため、早期離職率を低下させる結果にもつながります

メリット3.競合他社との差別化ができる

採用サイトには、デザインやコンテンツによって自社の特色や強みを伝えやすいという特徴があります。また、求職者は応募前だけでなく、選考中、内定後も企業に関する情報を収集しています。採用候補者が複数の企業から内定をもらった場合に、採用サイトの情報が自社の内定を受諾する決め手になるかもしれません。

また、人的資本開示により、さらに効率的な差別化が期待できます。人的資本を可視化することで、人材育成や社内環境整備など自社ならではの方針・取り組みに訴求しやすくなるためです。

メリット4.継続的な採用につながる

外部の求人サイトを利用する場合、契約期間内でしか求人情報を公開することができません。一方採用サイトは、期間の制限なく求人情報を公開できるため、長期的な採用活動が可能です。特にスタートアップや新規事業の立ち上げで、しばらく人材を募集したい企業など、継続的に採用活動を行いたい場合に採用サイトが役立ちます。

メリット5.自社が求める人材かチェックできる

採用サイトに掲載する情報やコンテンツの工夫次第で、自社が求める人材かどうかをチェックすることが可能です。

例えば、特定のステップを踏むことでしか閲覧できないシークレットページを用意します。選考の際にそのページでしか得られない情報について質問を投げかけることで、その応募者が選考に必要なステップを踏んでいるかどうか明確にすることが可能です。

採用サイトを隅々まで確認する応募者は、それだけ自社に共感・理解を示しているともいえます。そのような応募者は、入社後の定着率も高い傾向にあるため、効率的な採用活動につなげることができるでしょう。

採用サイト制作の6つの手順

実際に自社で採用サイトを制作することが決定した場合、どのような手順を踏めばよいか悩む人もいるでしょう。採用サイトは、やみくもに多くの情報を網羅していればよいわけではありません。また、せっかく制作しても応募者が閲覧しにくいページが多かったり、情報の密度が低かったりする採用サイトでは、思うような効果を発揮できません。

ここでは、より効果的な採用サイトを制作するための基本的な6つの手順を紹介します。

1.採用サイトを制作する目的を考える

まずは採用サイトを制作する目的を考えます。

採用サイトを作る目的は企業によってさまざまです。「応募者の増加」を目的に制作する場合もあれば、「母集団の形成」「採用コストの削減」などを実現するために制作することもあるでしょう。目的が定まっていないまま採用サイトを制作しようとすると、何のためのサイトなのかがわかりにくくなってしまいます。

自社にはどのような課題があるのかを洗い出し、その課題の解決を導ける採用サイトを制作しましょう。何のために採用サイトを制作するのか、目的が明らかになっていれば、コンテンツの企画やサイト完成後の運用も円滑に進めやすくなります。

また、目的が明らかになった時点で採用広報担当者との情報共有を徹底し、広報PR活動の目的と食い違うことがないよう注意することも大切です。

2.誰に向けた採用サイトなのかを明らかにする

次に、誰に向けた採用サイトなのかを明確にします。

例えば、アルバイトの募集をメインに行う場合は、長期的に働けることよりも、柔軟な働き方ができることを求める求職者が多いと思われます。その場合、自社のミッションやビジョン、研修制度の充実などをアピールするよりも、勤務日数や賃金などの面を詳しく書いたほうがよいはずです。

また、新卒採用と中途採用でもアプローチポイントは異なります。新卒採用の場合は、チャレンジ精神を持った、ポテンシャルの高い学生にアプローチすることが多いかもしれません。一方、中途採用の場合では、これまでの実績やスキルの高さ、リーダーシップを発揮できることなど、能力値の高い人材にアプローチするケースもあるでしょう。

対象者が誰なのかがわからないまま採用サイトを制作してしまうと、情報を伝えたい相手に伝わらなかったり、自社とは合わない人材ばかりが集まってしまったりといった問題が発生しやすくなります。

3.掲載する情報を決める

誰に向けた採用サイトなのかが決まったら、掲載する情報を決めましょう。

このときに注意しなければならないのは、「企業が掲載したい情報」と「求職者が知りたい情報」の2種類があるということです。採用サイトとしての目的を果たすためには、求職者のニーズにはどのようなものがあるかを整理・理解する必要があります。

求職者が知りたい情報には、次のようなものが挙げられます。

  • どのような事業を展開している企業なのか
  • その事業を行うことにどのような意義があるのか
  • どのような仕事をまかされるのか
  • 一緒に働くのはどのような人なのか
  • どのような環境で働くのか
  • どのようなビジョンやカルチャーの企業なのか

例えば、「一緒に働くのはどのような人なのか」についてであれば、社員のインタビュー記事を掲載するなどを検討しましょう。

4.サイトマップを作成する

採用サイトに掲載する情報・コンテンツが決まったら、サイトマップを作成します。サイトマップは、サイトがどのような構成で構築されているのかを表す資料のようなもの。サイトマップを作成しておくと、サイト全体の構成がすぐに把握でき、スムーズに制作を進められるほか、完成したサイトがイメージと乖離するリスクを防ぐことができます。

なお、サイトマップはあくまでもシンプルであることを心がけましょう。求職者が「どこを見ればどのような情報が得られるのか」がすぐにわかるようなサイトマップがベストです。

5.サイトデザインを制作する

せっかくユニークなコンテンツを考えたり、求職者のニーズに沿った情報を掲載したりしていても、見にくいデザインの採用サイトでは効果を発揮できません。

サイトのデザインは企業イメージにも直結します。業種や求職者のペルソナ像などを踏まえ、自社に合わせたデザインを考えることが大切です。例えば、イベント企画やレジャー・アミューズメント関連の事業を行う企業であれば、ポップで明るいイメージのデザインが適しているといえます。反対に、老舗ホテルや格式のあるレストランなどを展開する企業であれば、落ち着いた雰囲気のデザインを検討することになるでしょう。

ただし、デザインにこだわりすぎて、情報の薄い採用サイトになってしまわないよう注意も必要です。シンプルでわかりやすく、かつ情報量の多いサイトになるよう心がけましょう。

6.制作会社に制作を依頼する

採用サイトの制作を外注する場合、ここまで整理した情報や、具体的な完成イメージを制作会社に伝えましょう。サイトの制作は丸投げするのではなく、適宜コミュニケーションを取りながら、制作会社と二人三脚で進めなければなりません。制作会社とともに、自社の採用活動を成功させる気持ちで依頼することを心がけましょう。

採用サイトに必要な8つの項目

前項でもお伝えしたように、採用サイトを制作するときには、求職者の視点に立った情報掲載が大切です。とはいえ、具体的にどのような内容を掲載すればよいか悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。ここでは採用サイトに入れるべき8つの項目を紹介します。いずれも自社の採用活動において求職者に伝えるのに重要な項目となるため、押さえておきましょう。

社員インタビューイメージ

1.募集要項

採用サイトでもっとも重要な項目は、募集要項です。求職者にとって、自分が求めている業種やポジションの募集があるかどうかは最重要の情報だからです。

最低限記載が必要な内容は、

  • 給与・賞与
  • 応募資格
  • 諸手当(通勤手当・残業手当など)
  • 福利厚生
  • 勤務地・勤務時間
  • 休日休暇

などが挙げられます。情報が具体的であるほど求職者も判断がしやすくなるため、できるだけ詳しい情報開示を心がけましょう。

2.企業の歴史とビジョン、ミッション

企業設立からの歴史、設立の背景からこれまでの歩み、ビジョンやミッションなどを掲載します。企業の想いが伝われば、「この企業で働きたい」と考える求職者も増えるでしょう。また、共感性の高さは入社後の活躍にも直結します。

社外からはわかりづらいものも多いため、掲載するときは、誰が見てもわかりやすく、具体的な言葉で表現することが大切です。ビジョンやミッションに対して、数値目標などを掲げている場合は、一緒に記載するとよいでしょう。

3.事業紹介

自社がどのような事業を行っているのかも求職者にとっては重要です。特定の事業から自社に興味を持つようになった求職者もいるかもしれません。しかし、実際に働くうえでは、事業を横断することもあります。事業の全体像やどのように事業同士が関わり合っているのかを紹介し、活躍のイメージを持ってもらえるようにしましょう。

会社概要だけでは伝わらない、ステークホルダーへの提供価値や事業戦略など、事業を担う立場からの情報提供を意識することが大切です。働くなかで感じる自社の良いところや未来像を事業部のメンバーにヒアリングしてみると、ヒントを得られるかもしれません。

4.代表メッセージ

代表からのメッセージは、企業としての考え方を知ってもらい、自社に共感や親近感を抱いてもらうのに有効です。求職者からは、代表の言葉が企業の姿勢を表すものだと捉えられます。代表メッセージは人の言葉で情熱を語ることができるため、より共感されやすい側面があります。

代表メッセージを作成するときに注意したいのが、具体的な話をしているかどうかです。ビジョン、ミッションについて述べるだけでなく、どんな人と働きたいのか、どんな未来を作っていきたいのか、この企業に入るとどう成長できるのか、など入社後を具体的にイメージできる内容を心がけましょう。

5.職種紹介

募集要項だけではその職種が具体的にどのような業務をしているのかが見えにくいため、職種紹介も掲載し、働くイメージを持ってもらいましょう

例えば、「広報PR」といっても、企業によって求める範囲は同じではありません。プレスリリースを作って配信する、SNS運用、ブランディングなど、同じ「広報PR」という職種でも業務内容は企業によって違うのです。A社ではマーケティング担当者が行う業務をB社では広報PR担当者が行っている場合もあるかもしれません。

採用サイトでは、自社の職種が具体的に何をすることを求めるポジションなのかが明確に伝わることをゴールにすると、求職者目線の情報が提供できます。

6.経営層の紹介

役員メンバーなどの経営層も紹介しましょう。どのような人たちがどのような想いを持って、自社の経営に携わっているのか、熱意を伝える大切なページです。

代表メッセージとは異なる切り口から、企業として考えていることや方針を知ってもらうことができます。伝えたい想いを役員メンバーが分担して語るのもよいかもしれません。このときも、求職者のペルソナに合わせた内容にすることが大切です。例えば、新卒採用を対象にした採用サイトでは、難しい経営戦略について語るよりは、どのような企業を目指しているのかなど、将来についてわかりやすく伝えたほうがよいでしょう。

7.FAQ

よくある質問をFAQとしてまとめておきましょう。求職者が応募するときに疑問を解決できるようにすると同時に、採用担当者の負担を減らすことができます。設定項目の例は以下の通りです。

  • エントリー方法について
  • 選考方法や期間について
  • 産休・育休制度について
  • 転勤の有無について
  • 休日や残業について

8.選考スケジュール

特に中途採用の場合、選考スケジュールについて明記しておくと親切です。求職者は「この時期までに転職を完了させたい」と、プランを立てているケースが少なくありません。選考の過程や内定までの期間をできるだけシンプルに記載しておくとよいでしょう。

記載例:書類選考(〇週間程度)→一次面接→二次面接(役員面接)→内定→リファレンスチェック
※一次面接から内定までは、約1ヵ月を予定しています

採用サイトに入れたい7つのコンテンツ例

自社についてより深く知ってもらえるコンテンツを設置することで、採用サイトの強みである、より詳細な情報提供が可能になります。必要な項目以外に自社として伝えたいことや、求職者が判断するときにカギとなる情報は何なのかを検討してみましょう。オリジナリティのある自社らしさが伝わるコンテンツが作れるはずです。

ここでは具体例として、7つのコンテンツをご紹介します。

1.社員インタビュー

働くメンバーのリアルな声を伝えるには、社員インタビューがおすすめです。代表メッセージや役員メンバーのメッセージだけではなく、実際に一緒に業務を行うメンバーのこともコンテンツ化します。具体的な業務内容、働きがい、どんな人と一緒に働きたいか、などをインタビューしてまとめてみましょう。

インタビューする社員は、採用ターゲットに合わせて選ぶようにします。時短勤務やリモートワークなど、働き方に特徴があるメンバーのインタビューを掲載できると、求職者の不安を和らげる助けになるはずです。

2.キャリア紹介

実際に働いているメンバーが自社の中でどのようなキャリア形成をしているのか、どんなキャリアの選択肢があるのかを提示します。事例として、先輩社員が入社してから現在までの間にどのようなキャリアを築いてきたのかを紹介しましょう。

肩書きや役職の羅列だけでなく、どのようなことを学び、どのように今に活かしているのか、今後はどのように活躍していきたいのかなど、リアルな声も掲載します。リアルな声があることで求職者も自分の入社後のキャリアイメージを描きやすくなります。また、入社後の自分のキャリアへの不安を払拭できるかもしれません。

3.オフィスの様子

オフィスの様子も求職者にとっては大切な選択要素のひとつです。オフィス環境はもちろん、どのような雰囲気でメンバーが働いているのかが伝わるコンテンツを作りましょう。例えば、チームミーティングの風景や、従業員が使えるカフェスペースなどの画像を掲載すると、求職者は働く環境をイメージしやすくなります。また、リモートワークを導入している企業なら、オンラインミーティングの一コマなどを紹介するのも一案です。

4.企業文化や歴史の紹介

企業文化や歴史について触れたコンテンツも、より自社への理解を深めてもらえるでしょう。

特に企業文化に関しては、入社してから感じる部分が多いのも事実です。バリューなどの行動指針として言語化しているものがあれば紹介しましょう。そのほか、サークルや部活動などの取り組みがあれば、参加レポートのような形でまとめるのもおもしろいかもしれません。

自社の歴史については、沿革として年表を掲載している企業が多いです。採用サイトに掲載する歴史は、事実の羅列だけでなく、そのときの社会のあり方に対してどのような価値を提供してきたのかを語るようにします。企業としてどんなことを行ってきたのか、その結果が現在にどう影響しているのかが理解できるコンテンツを作りましょう。

5.1日の過ごし方や1年間の流れ

なかには給与や待遇よりも、「仕事の内容」や「仕事のやりがい」を重視する求職者もいます。入社した場合、1日をどのように過ごすのか、また年間を通してどのような業務をしながら、ステップアップしていくことができるのか、などを紹介してもよいでしょう。

例えば、ある社員の1日のルーティンを、画像とテキストで紹介してみるのも一案です。出社から退社までの流れを知ることで、求職者は入社後の働き方をより具体的にイメージできるはずです。コンテンツを介して、日々やりがいを感じながら仕事ができることを伝えられれば、求職者の入社意欲はより高まります。

6.社員ブログ

社員ブログは、採用サイトに固定コンテンツとして設置するほどではないため、日々の社内の様子を伝えるために最適です。

例えば、社内イベント、福利厚生や制度利用、現在の仕事のやりがいなどは、社員ブログを通じて発信します。実体験を持つ社員が、フランクな言葉でブログを綴れば、社内の雰囲気が伝わりやすくなるだけでなく、親近感を覚えてもらえるかもしれません。

7.独自の採用プロジェクト

自社だけが実施しているユニークな採用プロジェクトがあれば、ぜひ紹介しましょう。珍しく、かつおもしろい取り組みは、自社への興味を高めるだけでなく他社との差別化にもなります。新しく立ち上げたばかりのプロジェクトであれば、採用サイトだけでなくプレスリリースを配信するのも一案です。

例えば株式会社Ballistaでは、日本の新しい時代を作った坂本龍馬になぞらえた採用プロジェクト「坂本龍馬プロジェクト」を立ち上げました。同プロジェクトでは、社会課題の解決や、新たな価値の創造を実現すべく、さまざまな分野のプロフェッショナルを集結させた組織づくりを目指しています。このような独自の取り組みは、コンセプトに共感してくれた人に応募してもらいやすく、自社にマッチした人材を多く集めることが可能です。

参考:Ballista、プロ人材の採用プロジェクト「坂本龍馬プロジェクト」始動!

採用サイトを制作するときの5つのポイント

ここまででお伝えしてきたように、採用サイトは求職者が知りたい情報を網羅しながら制作することが大切です。より効果的な採用活動につながるサイトにするためには、工夫のポイントを押さえておくことも重要です。より多くの人に自社の魅力が伝えられるよう、次の5つのポイントを把握しておきましょう。

ポイント1.応募者を増やすことだけに注力しない

採用サイトを通して、自社にマッチした応募者を集めることが理想です。単に応募者数を増やすことだけに注力した採用サイトにしてしまうと、エントリー数は増えても離脱率が高まったり、入社後のミスマッチによる離職が増加したりといった問題が発生しやすくなります。採用サイトを制作する際は、自社の課題の解決につながるサイトコンテンツを検討しましょう。

ポイント2.具体性やリアリティのある情報を伝える

コンテンツを作るときは、具体性を意識することが大切です。特にビジョン、ミッションなどは、内容が抽象的になりやすいもの。抽象的すぎる内容は、自社の魅力が伝わらなかったり、入社後のイメージを持ってもらうことが難しくなってしまったりします。メッセージ性のあるコンテンツは、社外の人でも理解できる内容になっているかどうかをチェックしたうえで公開しましょう。

また、リアリティも大切な要素です。良いことだけを並べるのではなく、社員インタビューなどを通して、自社が取り組んでいる課題や苦労話なども掲載すると、自社をより身近に感じてもらえるでしょう。

ポイント3.応募への導線を明確にする

採用サイトは応募してもらうことがゴールのひとつです。仕事内容をはじめ、自社の魅力が求職者に十分に伝わったとしても、応募までの導線が複雑だと機会損失の可能性が高まってしまいます。

例えば応募要項と同じページ内に目立つ応募ボタンを設置したり、応募に関する質問窓口を明確にしたりするなど、応募への導線はわかりやすくしておきましょう

ポイント4.SNSでシェアされやすい設計にする

SNSでシェアされやすい設計にすることも、多くの求職者に情報を届けるには効果的です。サイト内のわかりやすい位置にシェアボタンを設置したり、採用担当者が運用するSNSアカウントと連動させ、情報の発信や拡散の仕掛けをするとよいでしょう。

ただし、自社のSNSアカウントで採用サイトをシェアするには、ある程度のフォロワー数がいないと効果を発揮できません。SNS施策は長期的に運用することで効果が出てくるものです。採用サイト制作と同時にSNSの運用も検討しましょう。

ポイント5.ほかのサイトとの整合性を意識する

採用サイトと併用し、求人広告を出稿したり、コーポレートサイトにも採用ページを用意したりする場合、それらとの整合性も意識する必要があります。

採用サイトで書かれていることと、ほかのサイトに書かれていることに相違があると、求職者はどの情報が正しいのか判断できません。また、情報がバラバラだと「この企業は社内の情報管理や共有ができていない、いい加減な会社なのか」というイメージを持たれるリスクが高まります。ほかのサイトでも採用に関する情報を発信する場合は、情報の食い違いがないかも念入りにチェックしましょう。

採用サイト制作の参考になるデザインやコンテンツ

自社で初めて採用サイトを制作する場合、他社の採用サイトを参考にするのもよいでしょう。効果的な採用活動が実施できている企業の採用サイトはどのようなデザインなのか、どういったコンテンツを公開しているのか、などヒントを得られるはずです。

ここでは、採用サイトに関するプレスリリースを紹介します。採用サイトのコンセプトやこだわりなど、参考にしてみてください。ただし、採用サイトは企業の規模によって必要な情報が変わります。あくまでも自社に合ったサイト制作を心がけましょう。

株式会社コロプラ

株式会社コロプラは、新しいコンセプト「妥協なきモノづくりを共に」をもとに、2023年1月に採用サイトをリニューアルしました。採用情報をはじめ、社員のインタビューや自社の文化、福利厚生などをわかりやすく発信しています。

また、企業の考え方に共感し、関心をもってもらえるよう、「会社を知る」「仕事を知る」「働く人を知る」の3つの視点で紹介している点がポイント。よりわかりやすく情報を伝えるために、動画やインフォグラフィックスを効果的に活用しています。

参考:【コロプラ】採用サイトリニューアルのお知らせ

AXES株式会社

AXES株式会社では、「私がワタシに還る場所」という採用メッセージを大きく反映させた採用サイトを運用しています。企業ロゴと同じ色味を採用サイトのデザインにも活用したり、組織文化、事業部、社員紹介、福利厚生、休暇制度など多岐にわたるコンテンツを掲載したりしているのが特徴です。

また、手書きの報告書や根性論、時間外労働などの古い風習を排除し、新しい時代の組織づくりに力を入れていることを、わかりやすい場所に記載している点もポイントです。

参考:【私がワタシに還る場所】AXES株式会社は採用サイトをリニューアルいたしました。

株式会社杉孝

株式会社杉孝は、創業70周年を機にコーポレートサイトとともに採用サイトをリニューアル。求職者に向けて、自社の事業をわかりやすく解説したり、社員紹介を充実させたりしています。

1分30秒の動画では、事業や教育制度についてを視覚的に紹介。また、各部署の従業員にスポットを当て、インタビュー記事も掲載しています。多彩な画像と動画を活用した採用サイトで、入社後をイメージしやすく工夫しています。

参考:SUGIKO創業70周年

採用サイトは求職者の視点で制作し、自社で働く魅力を伝えましょう

採用サイトを制作することで、自社にマッチした人材を効果的に募集することが可能です。求職者がどのような情報を必要としているかを精査し、自社の魅力が伝わるさまざまなコンテンツを企画しましょう。

採用サイトは、求職者にとって最初の接点。求職者に寄り添った内容のコンテンツは、自社の認知度を高め、応募のきっかけにつながります。選考が進んだ先で、内定受諾をするかどうかの判断材料になることもあるかもしれません。他社の例も参考にしながら、採用サイトで自社の魅力を存分に伝えましょう。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

採用サイトに関するQ&A

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この記事のライター

長瀬 みなみ

長瀬 みなみ

ITベンチャーにて広報PRを担当したのち、ヘルスケアベンチャーにて広報PR部門の立ち上げ、ブランド責任者として取締役就任。YouTubeチャンネル運営など、さまざまなメディアを活用した分ランディングや広報活動を行う。独立後は、広報PR・ブランディング・コミュニティ運営など幅広く活動している。これまでの経験から広報・ブランディングに関する戦略立案からプレスリリース執筆まで幅広くカバーしたコンテンツを作っています。

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