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【トレンド徹底活用術 vol.8】こどもの日編:関連性の高い画像と情報収集がポイント!

自社の新情報に時節やトレンド情報をかけ合わせたプレスリリースは、より注目度が上がります。トレンドキーワードをフックにプレスリリースを配信すれば、自社プロダクト・サービスの情報は、メディア関係者だけでなく、生活者にも届く可能性が高まるでしょう。

本記事では「こどもの日」をピックアップ。中食商品やキャラクターグッズ、ギフト商品を扱う企業はもちろん、アミューズメントパークなど体験や思い出に残るサービスを提供する企業まで幅広く活用しやすいトレンドです。重要なステップを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

こどもの日をプレスリリースに活用するSTEP

「こどもの日」は、子どもの人格を重んじて幸福を願い、母親に感謝する日として、5月5日に制定されている国民の祝日です。かつては男児の成長を祝う「端午の節句」として、鯉のぼりを飾ったりちまきを食べたりといった風習があり、「こどもの日」に替わった現代でも恒例行事として広く知られています。

また、5月5日はゴールデンウィークと重なる日でもあるため、子ども向けのイベントに家族で参加する人もいるでしょう。一方でさまざまな情報が行き交うシーズンでもあり、「こどもの日を活かした情報発信はどうすれば効果的なのか」と悩む広報PR担当者もいるはずです。

そのような悩みにお答えすべく、「こどもの日」に関連するプレスリリースを作成する方法をご紹介します。

基本の8ステップは以下です。この8つのSTEPの中でも、特に役立つポイントを事例とともに解説していきます。

トレンド活用術8ステップ

基本となるステップについてはこちらの記事をご確認ください。

画像素材にこだわる

プレスリリースで使用する画像は、テキストでは伝えきれない商品やサービスの魅力を伝えることができます。掲載した画像によって、メディア関係者に注目してもらうだけでなく、生活者に購買意欲や利用の決め手になることもあります。トレンドキーワードとマッチさせ、画像素材にこだわりましょう。

例えば、「こどもの日」のイメージを伝えるために鯉のぼりや兜などの小物を添え世界観を作りこんだ画像、メディアが掲載しやすいように、商品・サービスをわかりやすく伝えるために、単色背景の画像、プロダクトに携わった人の画像などを用意しましょう。

また、「こどもの日」は古くからある記念日のため、各地で伝統的なお祭りを実施することもあるでしょう。地域性や限定性があるものや、独自のアピールポイントが伝わる画像はメディアフックになります。そのような画像はメディアが使用しやすいため、記事として取り上げてもらえる可能性が高まります。

<プレスリリース例>

事例1.
リーガロイヤルホテル東京が、期間限定で提供するケーキ「サッカーグラウンド」。「こどもの日」にちなんだユニークなスイーツで、材料やデザインがわかるよう商品のイメージ写真を掲載しています。
参考:【リーガロイヤルホテル東京】シェフパティシエの遊び心が詰まった、こどもの日ケーキ「サッカーグラウンド」販売

事例2.
東京ソラマチが期間限定で販売する「こどもの日」のキッズメニュー、キャラクターグッズなどを紹介しています。豊富な写真を用いてひとつずつ丁寧に訴求しているため、メディア側もテーマに合わせて掲載しやすいプレスリリースといえるでしょう。
参考:東京ソラマチ(R) こどもの日メニュー・グッズ

事例3.
五方山熊野神社で実施する「くまのこどもまつり」について、現地の写真とともに紹介したプレスリリースです。過去に開催されたイベント写真を複数掲載することで、「こどもの日」ならではの季節性、地域ならではの独自性を具体的にアピールできています。
参考:5月5日に「ご縁を結ぶ」特別祈祷 & くまのこどもまつり

なお、紙、Webメディアどちらの掲載基準にも対応できるように、画像解像度やサイズにも配慮しましょう。

広報PR担当者自身が画像を用意する場合は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

情報収集して傾向をチェック

時節やトレンド情報をかけ合わせたプレスリリースを作成するには、情報収集が欠かせません。世論を調査し、現代の市場でトレンドキーワードがどのように捉えられてるのかリアルな声を調べてみることが大切です。

調べる

生活者の意識調査を実施する

今年の「こどもの日」の傾向を把握するために、まずは生活者の意識調査を実施します。その時々に変化する人々のキーワードに対する捉え方、生活者のニーズなどの傾向をチェックしましょう。

例えば、自社の顧客に意識調査を実施する場合、インターネット調査であれば数日間で結果を入手することも可能です。生活者の意識を知ることは、ニーズにマッチした情報を発信することにつながります。

<調査項目の例>

  • 「こどもの日」は何を目的とした日かご存知ですか
  • 「こどもの日」に意識的に食べるものや行うことはありますか
  • 五月人形や鯉のぼりをお持ちですか
  • 「こどもの日」のお祝いにはどのくらいの予算をかけますか など

自社で調査を行う場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

また、インターネットの検索機能やSNSのワード検索を利用した調査方法もあります。まずは、関連ワードを一通り取り上げて、市場の傾向をつかむ糸口とするのがおすすめです。

多くの人が気になっている情報はメディア関係者も注目しています。そこから、今年ならではの切り口が生まれるかもしれません。

<検索キーワード例>
「こどもの日 トレンド」「こどもの日 2024年」
「こどもの日 鯉のぼり」「こどもの日 五月人形」「こどもの日 兜」
「こどもの日 イベント」「こどもの日 旅行」
「こどもの日 レストラン」「こどもの日 レシピ」

ワード検索以外に総務省が発表している調査結果も重要な情報源となるはずです。前年度の子どもの数や、5月の家計調査や消費者物価指数なども調べておきましょう。

参考:我が国のこどもの数 -「こどもの日」にちなんで- (「人口推計」から)

参考:総務省統計局 家計調査

参考:総務省統計局 消費者物価指数

ペルソナをイメージ

自社の商品やサービスを伝えるためにペルソナを設定しましょう。

「こどもの日」のペルソナは、子どもや子どもを祝う家族などを設定することが多いかもしれません。しかし、「こどもの日」は「母親に感謝する日」でもあります。そのため、必ずしも親から子どもへのお祝いや健康を祈るだけの日ではないという捉え方もできます。特定の性別や年代にこだわらず、視野を広げたペルソナ設定を意識しましょう。

<ペルソナ例>

  • 名前
  • 年齢
  • 性別
  • 家族構成
  • 年収
  • 日課にしていること
  • 1日のスケジュール(平日/休日別)
  • 利用しているSNS
  • 情報収集の方法 など

例えば、上記の項目例に沿って「5歳の子どもを持つ30代のワーキングマザー」というペルソナを設定したとします。

自社商品が「電子レンジで簡単に調理できるミールキット」であるなら、「こどもの日に、お子さまと一緒に自宅で簡単に作れる特別メニュー」といった提案が可能です。

ペルソナ設定の仕方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

調べた情報を箇条書きで整理

これまで得た情報をどのようにプレスリリースに盛り込み、自社プロダクトの魅力をアピールしていくのか、箇条書きで整理していきましょう。商品やサービスの特徴だけでなく、時流にマッチしたアピールポイントがあるかを改めて見直すことで、まとまりのあるプレスリリースを作成できます。

<ポイント整理の例>

  • 見た目が華やかな中食グルメ商品を扱う企業
    市場調査で「こどもの日は家庭内でお祝いする家族が〇〇%」という結果が判明。
    →普段のパッケージに鯉のぼりや兜をイメージしたおまけをつけ、「こどもの日」の特別パッケージを提案。
  • ギフト商材を扱う企業
    自社で実施したアンケートの結果、「こどもの日のお祝いの予算は〇〇円以内」という回答が最多だった。
    →予算別に分けた「こどもの日」向けのギフトセットを展開。アンケートの結果で最多だった金額のセットを紹介。
  • ラグジュアリー感あふれる温泉施設
    調査によれば「こどもの日」は母親に感謝する日であることはあまり知られていないことがわかった。
    →母娘をペルソナに設定し、「こどもの日」が持つ本来の意味とともに、非日常が味わえる宿泊プランを提案。

集めた情報を自社商品・サービスに落とし込む際、無理やり「こどもの日」に関連付けていないかどうかが重要です。文脈を客観的に見ても「なるほど」と思えるか、社内のほかのメンバーにも協力してもらいながら確認しましょう。

「こどもの日」と関連性の高いこだわりの画像を用意してプレスリリースを配信しましょう

古くからある行事は、由来や慣習を理解したうえで、現代の市場やトレンドと自社の商品やサービスをかけ合わせることが大切です。さまざまな角度から情報収集し、「こどもの日」の新しい過ごし方など生活者のニーズにマッチした提案を考えてみてください。

また、「こどもの日」をイメージできる画像を用意することも重要です。多くの企業が注目するトレンドキーワードだからこそ、見た目や情報量で伝えたいことがアピールできているかどうかを意識しましょう。

なお、プレスリリースは配信したら終わりではありません。配信ツールを活用した場合は自社のホームページにもプレスリリースを掲載したり、SNSでプレスリリースページのURLをシェアしたりするなど、より多くの人の目に留まるよう自発的に発信を行いましょう。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

こどもの日のプレスリリースの書き方に関するQ&A

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この記事のライター

伊藤 晴揮

伊藤 晴揮

PR TIMES営業本部アカウントプランナーとして規模の大小問わず幅広いクライアントにPR TIMESの活用方法を提案し日々お客様のプレスリリースのアドバイスなども行う。日々お客様と接する中でお聞きする課題などの解決につながる記事をPR TIMES MAGAZINEで執筆していきたいと思います!趣味はサウナ!

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