【トレンド徹底活用術 vol.25】勤労感謝の日編:「ペルソナ」と「画像素材」がポイント!

新商品や新企画の一次情報となるプレスリリース。プロダクトにかけた想いは、できる限り多くの人に届けたいものです。

自社の情報の内容そのものは変えられなくても、季節のトレンドを関連させたり、切り口を変えるなど伝え方を工夫することで、情報に付加価値を与えることができます。注目度が上がれば、メディアに取り上げられて生活者に届く可能性も高まります。

そこで「トレンド徹底活用術」では、PR TIMES編集部が、トレンドキーワードをプレスリリースへ落とし込む方法を考察。

本記事では「勤労感謝の日」をピックアップして、特に重要なステップを解説します!飲食系の企業や、ギフトとなるコスメや雑貨などを販売する企業の方は特に活用しやすいトレンドのため、ぜひ参考にしてみてください。

勤労感謝の日をプレスリリースに活用する重要な3つのステップ

11月23日は勤労感謝の日。文字通り、日々働いている人たちに感謝を伝える日ですが、企業としてこのトレンドを活用するにはどのような情報発信をするのが効果的なのでしょうか。

多くの国民が働いているため、様々な業界にとってチャレンジしやすいテーマである一方、プレスリリースに落とし込むことは容易ではありません。そこで「勤労感謝の日」を活用したプレスリリースの作成について解説。

基本となる全9ステップは以下です。

本記事では特に重要な3つのステップを解説していきます。基本となる全9ステップについては以下のこちらの記事で解説してます。参考にしてみてください。

重要STEP1.勤労感謝の日の由来や現代における意味合いを調べよう

まずは、勤労感謝の日の由来や、現代における意味合いを知るところから始めましょう。

由来を知る意味

令和になってからは、一年で最後の祝日となっている勤労感謝の日。勤労に感謝する日ということは想像がつくものの、そもそもどのような背景で制定された祝日なのか、その意味や由来までを正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。

祝日には制定前からの歴史的な文脈があったり、意外な意義が定められていたりと、調べることで新たな側面を知ることも多いものです。

地道なリサーチではありますが、本来の意味や由来、新たな側面を見出すことは、トレンドを活用した情報発信をする上で、土台となる基礎知識となります。

勤労感謝の日の由来

勤労感謝の日は、その意義を「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことだと法律で定められています。「生産を祝い」との表現からも分かるように、収穫を祝う日でもあり、その起源は弥生時代だという説もあります。

古くから、天皇陛下がすべての神々に新穀をお供えし陛下ご自身も食すことで、稲の収穫を祝い、豊穣を祈る行事「新嘗祭」が行われていました。日付は、それまで旧暦11月の中旬としていましたが、明治時代からは11月23日が新嘗祭として定められ、戦後は同日が勤労感謝の日となり、今日まで引き継がれています。

食に感謝し祈りをささげる日であることを考えると、他国の(収穫)感謝祭であるサンクスギビングと共通する点もあるでしょう。このような点は、「勤労感謝の日」という言葉だけでは想像がつきにくいのではないでしょうか。

同日のその他の記念日

11月23日は、勤労感謝の日にちなんだ記念日が他にもいくつかあります。

例えば、「ねぎらいの日」は、深谷ねぎで有名な深谷市が制定した記念日で、「ねぎ」と「ねぎらい」を掛けて、大切な人や頑張っている人に深谷ねぎを贈るキャンペーンを行っています。勤労感謝の日が、ねぎが旬を迎える11月下旬にある点でもマッチしています。

また、お米の通販・販売会社が、感謝の気持ちを”コメて”お米を贈る風習を根付かせようと定めた「コメニケーションの日」や、新嘗祭で珍味も供えられていたということと11.23で「いいつまみ」との語呂合わせから食物の恵みに感謝し消費者に感謝しようと定められた「珍味の日」などもあります。

他にも様々な企業・団体が、この日を記念日としているので、調べてみると参考になる情報もあるでしょう。

このように、由来や意味、関連する情報を調べてみることで、プレスリリースに活かせる新たな発見を得ることも少なくありません。情報収集は早めのタイミングで積極的に行いましょう。

参考:国民の祝日について(内閣府)
   新嘗祭(コトバンク)
   一般社団法人 日本記念日協会

重要STEP2.誰に届けたい?ペルソナをイメージしてみよう

多くの人が勤労に従事していることからターゲット層が広くなり、情報を届けたい生活者の顔も曖昧になりやすくなります。このような時こそ、ペルソナ像を意識することが重要です。

ペルソナは、プロダクトやサービスの企画・開発の段階である程度決まっていることも多いので企画・開発に携わった他部署とも擦り合わせつつ、情報発信のタイミングでも改めて確認しておきましょう。

<ペルソナごとの提案例>

  • 家事や仕事で日々の疲れが溜まっている夫婦
    →プレゼントを贈って日々の働きをねぎらうだけでなく、贈る側も一緒に楽しめて癒されるような商品の使い方を提案
  • 部下たちの仕事を社内でねぎらう上司
    →個包装のお菓子を、thanksカードや感謝の一言とともに渡すことを提案

提案の内容や切り口、言葉選びは、商品やサービスのペルソナ像によって、些細ではあるものの変化を伴うものです。

プレスリリースは、本来メディアに向けたものですが、近年では生活者が直接目にすることも増えています。そのため、届けたい人の心にまで届けるためには、しっかりとペルソナを意識し、表現の細部までこだわる必要性が増しています。

重要STEP3.プレスリリースで使用する画像素材にこだわろう

画像にこだわる上で重要な点は、次の2点です。ペルソナ像に沿って、贈呈や使用のイメージが湧くような画像を活用すること、そして、メディアも使用することを意識した素材づくりです。

1.イメージが膨らむような画像を作ろう

画像は文字では伝えきれない魅力を伝える手段でもあります。読み手に、購入・使用した際の体験を味わってもらえるよう、モデルや背景、小物、写真のレタッチなどにもこだわりましょう。

例えば、ギフトを直接手渡すなどアクションを伴うものであればSTEP2であげたような使用イメージを忠実に再現した画像や、以前行った際に記録した実際の様子をイメージとして用いることも有効です。

また、ペルソナによっても与えたい印象は異なってくるため、設定したペルソナを念頭に置いて、アピールしたいポイントも考えながら、画像を作りこめるとよいでしょう。

2.メディアが使いやすい画像素材を用意しよう

前項のように、生活者のイメージを喚起する写真は重要な一方で、その画像がメディアにとっても活用しやすいかとなるとまた異なってきます。媒体によってマッチする画像は異なっていたり、掲載できる画像の基準が決まっていたりします。そのため画像は種類豊富に用意しておきましょう。

<用意できるといい画像種類の例>

  • 世界観を作り込んだ華やかな画像
  • 商品が見やすいよう単色背景の商品単体の画像
  • 同一シリーズで展開した類似商品も並べた画像
  • パッケージ有りと無しの画像

<魅力的な画像など多種の画像を用いたプレスリリース例>
五穀豊穣を感謝し神と共食する新嘗祭(勤労感謝の日)に合わせ 今年の新米で製造した2020年の甘酒ヌーボーを11月22日に解禁発売

なお、PR TIMESでプレスリリースを配信する場合、本文に掲載しない画像もアップロードすることができます。豊富に用意した素材はなるべく多くアップロードすることをおすすめします。プレスリリースにおける画像については以下の記事なども参考にしてみてください。

<参考:PR TIMES MAGAZINEノウハウ記事>
【プレスリリース用の画像編集】メディア掲載にも対応できる画像を作る5つのテクニック
【PR TIMESノウハウ】メイン画像を選ぶ3つのポイント&惜しいメイン画像の特徴を紹介

サービス広報の業務

些細だけれど大切なポイント2つ

主に重要となるステップは上記3点です。しかしそれ以外にも些細だけれど大切なポイントがあります。基本ステップに沿って実行する際の参考にしてみてください。

その他ポイント1.調べた情報を自社プロダクトに落とし込んでポイントを箇条書きにしよう

商品やサービスには、様々なアピールポイントがありますが、どのポイントを主にアピールするのか、これまでに調べた情報や設定したペルソナ像も踏まえて整理しましょう。

例えば「勤労感謝の日」専用で企画したプロダクトの場合はアピールポイントは明確ですが、記念日以外でも活躍するプロダクトの場合は、なぜこの記念日におすすめなのかを説得力を持たせて伝えることが大切です。複数あるポイントのなかから知り得た情報と関連付けて落とし込めるポイントはどこか、箇条書きにするなどして整理していきましょう。

<例>

  • 栄養満点なレトルト食品の場合
    調査の結果、成人の単身者は勤労感謝の日を意識していない傾向にある
    →手軽に作れて栄養満点な料理で自身も労おう
  • 20代をターゲットとしたプロダクトの場合
    「勤労感謝の日」は両親や目上の人に感謝する日と認識している傾向が強い
    →国民たがいに感謝する日だから身近な同僚や新たに入社したフレッシュマンにもギフトを贈ろう

アピールポイントに活用できそうな情報は、インターネット検索やSNS、調査リリースなど多方面から集めましょう。

また新たな切り口を探す際は、無理やり関連付けていないか注意しましょう。社内外の第三者にも目を通してもらい、違和感がないか、納得感があるかを確認してもらいましょう。

その他ポイント2.配信設定で届け方をカスタマイズ!

自社の情報が勤労感謝の日に関連しているものだとわかりやすく示すことで、メディアに見つけられやすくなるだけでなく、主体的に情報を探す生活者にも届けやすくなります。

PR TIMESから配信する場合は、「勤労感謝の日」はもちろんのこと、「感謝」「ありがとう」や「ギフト」「プレゼント」など関連するキーワードも盛り込みましょう。最大10個のキーワードを設定することができます。

キーワードの設定方法や選定のポイントについては、以下の記事を参考にしてみてください。

また、位置情報の設定も重要です。特に、地域性の高いギフトショップや飲食店は地元メディアに見つけてもらいやすくなるなど効果が大きいので、設定をお忘れなく。

ターゲットが広いからこそ具体的なイメージを

勤労感謝の日は、生産物や労働者に感謝する日なので、多くの人が対象となる日です。同時に、それぞれの生活者によって感謝の伝え方や伝える相手は異なります。

自社のプロダクトが、誰にどのような「感謝」を提供できるのか。様々な手法で情報を収集して、伝えたいポイントを整理してみてください。

具体的なイメージを抱けるプレスリリースは、多くの人の心を揺さぶるはずです。訴求力を高めた情報発信を意識してみましょう。

<編集:大森 美野>

この記事のライター

小泉 玲雄

2021年に学生インターンとしてPR TIMES入社。趣味で行っていたアプリ開発を通して、PRの重要性と奥深さを痛感。入社後は、多くの方に効果的な情報発信をしていただけるように、Webセミナーの設計をしたり、記事の執筆をしたりしています。お笑いが好きすぎて、大学では言語学の観点からコントの研究をしています。

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