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都道府県別に見るプレスリリース。地域特化した情報を配信するメリットとコツを解説

企業の広報PR活動において欠かせないプレスリリースは、メディアだけでなく生活者をはじめとするステークホルダーに自社の1次情報を発信する大切な場です。

一方で、都市部と地方とでは依然として情報発信の格差が存在するのも事実です。地方ならではの強みを活かして自社の魅力を広く発信していくにはどうしたらよいのでしょうか。本記事では、都道府県別に見たプレスリリースの現状と、地域に特化した情報配信を行うメリット、プレスリリース配信のコツについて解説します。

都道府県別に見るプレスリリース配信企業の増加

プレスリリースは、自社のさまざまな情報を広く世の中に伝える効果的な手段のひとつとなり、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の配信数は月間3万9000件超、累計で200万件を超えています(2024年11月時点)。「2023年度新規登録企業数」を見ると、新規登録のトップ5は東京、神奈川、大阪、愛知、福岡と大都市への集中がやや見受けられました。しかし、自社の認知拡大や事業の成長につなげることはもちろん、以下のような観点からも地域を問わず積極的に取り組んでいくのが理想的でしょう。

  1. 資金力に左右されない公平な競争の場:プレスリリースは広告とは異なり金額が一律なため、魅力的な情報や価値のあるコンテンツを見いだすことができれば、資金力にかかわらずメディアや生活者に注目してもらうチャンスがあります。
  1. Webを活用した全国発信が可能:プレスリリースはWebで配信されるため、どの地域からでも世界中に広く情報を届けることが可能です。地方という立地条件の影響を受けることなく、地域の魅力や自社の独自性を全国にアピールする強力な手段と言えるでしょう。
  1. 地方の企業にこそある独自の強み:地域に根差した企業には、その土地ならではの魅力やストーリーがあります。プレスリリースで効果的に発信することによって、メディアや生活者に新たな価値や独自性のある情報を提供することが可能です。

都道府県別特色を活かしたプレスリリース事例

プレスリリースで大切なのは「ニュースバリュー」があること。日々膨大な数のプレスリリースが配信される中で、メディア関係者の目に留まるプレスリリースは、単なる「お知らせ」ではなく、新規性や社会性、時事性などを意識した読み手の心に響く情報です。ここからは、都道府県ごとの特色を活かした効果的なプレスリリースの事例をご紹介します。

北海道・東北のプレスリリース事例

1.北海道

株式会社もりもと

  • 北海道大学と協働した商品開発という独自性が光る
  • 周年記念の限定パッケージや数量限定発売で特別感を演出
  • 北海道大学の研究農場である余市果樹園の取り組みを価値ある情報として発信

参考:〈新千歳空港で連日完売〉「北海道大学×もりもと」による産学協働スイーツ「北大の実り チョコ&クッキー(余市産りんご)」を北大創基150周年記念パッケージで再販売いたします。

株式会社イーストン

  • 北海道産という地元の素材をふんだんに使用していることがタイトルから伝わる
  • 「麦と卵」の質のよさを写真でも表現している

参考:スープパスタで温活第2弾!北海道生パスタ専門店「麦と卵」から、北海道産帆立がゴロゴロ入った、クリームスープパスタが期間限定で登場!人気のピリ辛トマトスープパスタは好評につき販売期間延長!

同社がプレスリリースを配信することになった背景、北海道食材に対するこだわりを広めてきた広報PR活動を伺っていますので、あわせて参考にしてみてください。

2.青森県

appcycle株式会社

  • 青森の特産品であるりんご産業が抱える残渣処理の課題解決と環境問題に貢献
  • りんごの搾りかすでつくる国産レザーという地域に密着した商品開発
  • 弘前市長のコメントを掲載することで公益性のある情報に

参考:【りんごの搾りかすでつくる国産エシカルレザー】東北発スタートアップ企業のappcycleが青森県弘前市とスタートアップとして初の地域活力創造に向けた包括連携協定を締結

3.岩手県

株式会社岩手マイタック

  • 「本州で一番寒い地域」というユニークな視点で寒さを楽しむ新たな観光体験を提供している
  • 寒さを逆手に取った地域振興活動として、地元の特色を引き出している
  • 地元高校生による地元食材を使ったビュッフェなど地域とのリレーションを創出

参考:【岩手県盛岡市】本州一寒い場所!!盛岡市薮川「まほら岩手」のイベント 氷の世界 2月24日まで開催!!

岩手県に本社を置く株式会社雨風太陽の代表取締役高橋博之さん、株式会社ヘラルボニー代表取締役Co-CEOの松田崇弥さんが広報PR活動を大切にする理由とは。これから積極的に取り組んでいきたいと考えている方はぜひご覧ください。

4.宮城県

認定NPO法人Cloud JAPAN

  • 気仙沼の自然と地域資源を活用した取り組みである
  • 過去の実績を具体的な数字で示し、都市部から地方への移住を促進
  • 地域の子育て支援団体と協働し「保育士の労働環境」という社会課題の解決を目指している

参考:保育士版ふるさとワーキングホリデー:地方における保育士人材解消を実現する新たな選択肢

5.秋田県

株式会社BaseLine

  • 地域の事業者と連携して地元文化や観光体験を提供している
  • 秋田短角牛や秋田県横手市の地元ならではの食材を活用
  • 旅行者と地域との「つながり」を軸にすることで地域経済の活性に貢献

参考:「地域と再びつながる」をコンセプトにした新たな旅の形を提供する宿泊施設【Regions Hostel】を秋田県横手市にオープン。

6.山形県

株式会社古窯ホールディングス

  • 山形の伝統工芸「七宝焼」の体験で地元作家と交流しながら地域文化を学ぶことができる
  • 山形の自然や雪国ならではの体験を提供している
  • 地元の人との交流をコンセプトに掲げて地域交流を促進

参考:【山形工芸でつながる心温まる冬旅】地域交流が楽しめる体験型グランピング施設yamagata glamからホリデーシーズン限定プラン「七宝焼体験付プラン」が初登場!

事業領域を拡大し続けている同社は、採用も順調に進んでいるそうです。事業も組織運営もうまくいっている裏側も合わせてご覧ください。

7.福島県

福島県農林水産部農産物流通課

  • 福島県産のオリジナル米を全面的に取り上げ、地元農産物の魅力を伝えている
  • Webショートフィルムを通じて、福島の人々との大切なつながりを表現
  • 福島県の豊かな自然環境が育んだ米であることを強調し、独自性を伝えている

参考:福島県のブランド米「福、笑い」WEBショートフィルム「大切な人を笑顔にする贈り物」第2弾「おじいちゃん篇」を12月23日(月)より公開

北関東のプレスリリース事例

8.茨城県

一般社団法人まちのこ団

  • ひたちなか市内の空き家を利活用することで、社会問題である「空き家」の活用法を提示
  • 地域の団体や企業との協働やイベントの提供で地域とのつながりを強調
  • 公益性の高い取り組みで全国的な賞を受賞するなどニュースバリューがある

参考:子どもの居場所「まちのこベース」が日本放課後AWARD2024で「地域賞」「こども参画賞」2部門をW受賞!

公益財団法人筑波メディカルセンターはプレスリリースアワード2022で「ヒューマン賞」を受賞。このプレスリリースにも「茨城県産ヒノキ」という地域性が含まれています。

9.栃木県

有限会社 卵明舎

  • 創業約90年の地元養鶏場という、地元生産者ならではの信頼性と品質の高さが強調されている
  • 地元産の鶏卵「磨宝卵ゴールド」や地元鶏を使用するなど地域の食文化を感じさせるメニューを提供
  • 「ラーメン」という新たな視点で地元食材を活かしている

参考:栃木の養鶏場「卵明舎」が手掛けるラーメン屋【磨宝の鶏中華そば てらうち】2024年11月29日(金)オープン!

10.群馬県

GNホールディングス株式会社

  • 群馬県に本社を置く種苗企業監修のもと群馬県産いちごを自社開発し、地域特有の農産品を活かしている点が特徴的
  • 「こども食堂」へのいちごの寄付を通じて、地元コミュニティへの支援に積極的に関わっている
  • リサイクルオイルの活用や脱炭素にこだわり群馬県の持続可能な農業の推進に寄与

参考:mino-lioが「地球想いのいちご」をクラウドファンディングにて販売開始

関東1都3県のプレスリリース事例

11.埼玉県

株式会社温泉道場

  • 面積の約7割を山林が占めるときがわ町の自然環境を背景に、花粉症対策を意識したユニークな取り組みで地域性を反映
  • 昭和レトロな温泉銭湯の魅力を活かし、地域文化と観光の融合を図っている
  • 「じゃばら」というこの地域ならではの希少な柑橘を使用し、県外からの注目を集める工夫が見られる

参考:面積の約7割を山林が占めるときがわ町・昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉で、花粉症の最盛期を前に「じゃばら風呂」を開催します

12.千葉県

株式会社オークスベストフィットネス

  • 自社の事業領域を活かし、少子化や教員負担増といった地域特有の課題解決に取り組んでいることが伝わる
  • 自治体や学校、地域団体と協力するなど地域社会との連携が見られる
  • 地域住民全体の健康増進を目指し、スポーツを通じた地域の活性化に寄与するなど公益性のある発信

参考:【千葉県内・茨城県内】にて部活動の維持や教員の働き方改革を支援 《部活動地域移行支援事業》を推進するオークスベストフィットネスがスポーツ庁推進「Sport in Life コンソーシアム」に参画決定

13.東京都

BABY JOB株式会社

  • 「こどもスマイルムーブメント大賞」の受賞を通じて、東京都の子育て支援政策と自社の取り組みの連携を強調
  • 紙おむつやおしりふきのサブスクという革新性の高さは、共働き家庭が多い都市部で注目を集めやすい
  • 利用者の声をプレスリリースに盛り込むことでサービスの効果を明確にアピールできている

参考:東京都主催のこどもスマイルムーブメント大賞において、BABY JOB株式会社が保育施設向け紙おむつとおしりふきのサブスク「手ぶら登園」で優秀賞を受賞

14.神奈川県

株式会社ありあけ

  • 横浜市ならではのイベントに合わせた取り組み
  • 特にこの催しを象徴するような中華料理に沿った商品を展開

参考:横浜春節祭2025を記念し「みるく月餅 とうふく」が新登場2025年1月15日(水)より発売開始

そのほかにも同社では神奈川県内のさまざまな企業や団体とのコラボレーションを行っており、地場の企業としての取り組みが活発な印象です。

参考:第6弾 「横浜DeNAベイスターズハーバー 日本一優勝記念缶」数量限定にて ありあけオンラインショップで先着販売12月9日(月)昼12:00より予約開始!

参考:参考神奈川大学×ありあけ「駅伝ハーバー2025」~神奈川大学限定パッケージ~12月26日(木)~数量限定にて販売スタート!

そのほか、横浜市自体も積極的に広報PRを行っています。

  • 鶴見区の銭湯や観光地を活用し、地域の魅力を効果的に広報PRしている
  • 京急線各駅をスタンプスポットに設定するなど鉄道会社との連携によってより広い層に訴求
  • 風呂桶やフェイスタオルなど、銭湯文化にちなんだオリジナルデザインのアイテムを景品にし、話題を集める

参考:【3月9日まで】横浜鶴見で湯めぐり!?「京急×横浜鶴見 周湯スタンプラリー」を開催中!スタンプを集めてオリジナルデザインの風呂桶やフェイスタオルをゲットしよう!

北陸・甲信越のプレスリリース事例

15.新潟県

WEST OUTDOOR LIFE STORE

  • 四季を通じて観光やアウトドア活動が盛んな地域に出店することで幅広い層の顧客を獲得できる可能性がある
  • 地元専門学校との協力で学生の実習機会を創出するなど、国内有数のアウトドア産業の集積地を持つ新潟県ならではの施策
  • コンビニ跡地を活用し、食料品や日用品も提供することで地元住民の暮らしを支援

参考:直営店舗として5店舗目となるフィールド立地型アウトドア専門店【WEST 妙高RESORT店】が2024年10月12日(土)に新潟県妙高市にオープン。オープニングセールも開催

16.富山県

日の出屋製菓産業株式会社

  • 「立山連峰の雪解け水を使用したかき氷」という地域資源の特徴を最大限に活かした商品展開をしている
  • 富山産のいちごを使ったオリジナルソースなど、富山ならではの体験を提供
  • 富山県内の複数店舗で展開するなど地域に根差しながら、地域の特色ある魅力を観光客に広く発信

参考:昨年最大90分待ち!大人気の「かき氷専門店”氷ささら屋”」のかき氷が今夏は期間限定で4店舗展開! 立山の雪解け水を使った本格かき氷

創業100年を超える歴史を持つ同社は、5代目に経営が引き継がれたタイミングでプレスリリースを積極的に活用。その背景や、営業や採用にもつながる活動を合わせてご覧ください。

17.石川県

株式会社Mutubi

  • 能登半島地震後の地域の復興リーダーに焦点を当てた映像に誘導し、地域の魅力と復興活動を効果的に発信
  • 能登の里山里海の美しい風景を映像に取り入れ、地域の文化と自然が復興における重要な資源であることを示している
  • 地元の人々のリアルな声を映像に反映し、地域の課題とその解決策を地域の特色として強調

参考:「それでも、能登を諦めない。」能登復興リーダーからのメッセージ映像を公開《能登半島地震から1年》

18.福井県

山耕株式会社

  • 福井県発の恐竜専門店と人気恐竜漫画のコラボレーションという話題性が光る
  • 「恐竜の町・福井」ならではの恐竜を起点とした施策で、地域活性にも寄与
  • 全国各地での展示会開催により、自社だけでなく「恐竜の町・福井」の認知拡大につなげている

参考:人気恐竜漫画『ディノサン』 × 『ダイナソーベース』「限定コラボTシャツ プレゼント」 2026年にご入学予定の、恐竜好き小学生に送る企画!

19.山梨県

笹一酒造株式会社

  • 富士御坂のもたらす水や大地など地域の自然環境にスポットを当てている
  • 360年以上の歴史を持つ酒蔵として、地域の伝統や文化を尊重している点を強調
  • 日本酒蔵でありながらワインも醸造という意外性は話題を集めやすい

参考:創業360年の山梨の酒蔵「笹一酒造」のブランドムービー「惟神の道」が国際的アワード『w3 Awards 2024』において、日本酒業界初のゴールド(金賞)を受賞!

20.長野県

株式会社つたや本店

  • 中山道という木曽町の歴史的な背景を活かした宿泊施設の新設で、地域文化と観光資源が反映されている
  • 中山道を訪れる旅行者に対する思いを創業の背景として丁寧に発信
  • 江戸時代から続く伝統的な宿場町の歴史と現代のニーズを調和させた革新性が特徴

参考:【中山道の新ホテル】ANNEX HATAGOが1月正式オープン。300年の歴史と現代の快適さが融合。

東海のプレスリリース事例

21.岐阜県

有限会社比嘉建材

  • 地元の建設業として地域密着型の企業文化を大切にし、地域とのつながりを重視していることを強調
  • 地域社会との連携やボランティア活動を積極的に行い、地域への貢献を積極的に発信
  • 働きやすい職場環境づくりに注力している点を強調することで採用面での効果も期待できる

参考:有限会社比嘉建材、社員を大切にする企業文化を反映した採用サイトを公開。地域貢献と働きやすさを重視した環境づくりを広く周知し、企業の魅力を発信いたします。

岐阜県各務原市にある喫茶室 山脈(株式会社SANMYAKU)の人気商品は岐阜県産の栗を使ったモンブラン。遠方からも連日多くの人が訪れる店になるまでの取り組みも合わせてご覧ください。

22.静岡県

合資会社古屋旅館

  • 歴史がありながらDXを活用した働き方改革を推進している点など革新性がある発信
  • 熱海市内の中心部に社員寮を新設し、地域密着型の取り組みによって地域経済に貢献している
  • 従業員の満足度向上と地域の雇用機会提供に努めることで地域の雇用促進にも寄与

参考:熱海の老舗温泉宿「古屋旅館」が勤務シフト自動作成サービス「Shiftmation」を導入

以前の取材では、熱海で創業200年を超える同社の「熱海」という町を盛り上げるための取り組み、「意外性」「連続性・ストーリー性」「地域性」を表現するためのプレスリリースについて伺っています。

23.愛知県

株式会社一旗

  • 地域のイベントに自社の事業領域を活かすことで、地域での認知拡大と地域活性化を実現
  • 徳川家康ゆかりの岡崎城や文化財をモチーフにするなど地域の歴史・文化を積極的に活用している
  • 歴史的建造物とプロジェクションマッピングの融合により観光名所の新たな魅力を創出

参考:一旗プロデュース「岡崎城天守閣&大手門 プロジェクションマッピング 2025」を開催。徳川家康ゆかりの文化財など、岡崎市ならではの文化歴史をモチーフにした豪華絢爛なプロジェクションマッピングで彩る夜。

24.三重県

城田鋳工株式会社

  • 「鋳物の街」としての伝統を復活させる取り組みを強調することで地域文化の継承に貢献
  • 産業用を主軸とする老舗鋳物メーカーが立ち上げた新ブランドという話題性がある
  • すき焼き用の鍋という家庭向けの商品を展開して鋳物産業を身近な存在にすることで、桑名市の伝統産業の再生に寄与

参考:三重県桑名市の地場産業「鋳物」で地域を盛り上げる「寿喜鍋(すきなべ)」がMakuakeにて先行販売開始!

関西のプレスリリース事例

25.滋賀県

奥伊吹観光株式会社

  • 人工造雪機と人工降雪機を増設することで「関西最速オープン」と「西日本最長営業日数」という話題性を創出
  • スキー場の設備強化により、地域の観光業の活性化を図っている点を強調している
  • 水質浄化などの環境負荷軽減策を導入し、経営理念「2070年地域のこどもたちにスキーを」の実現を目指す

参考:【総額21億8千万円!スキー場への設備投資】「人工造雪機+人工降雪機」の増設「合計45基」で雪造り!エスカレーター6基新設!「グランスノー奥伊吹」は「11月22日〜4月13日」まで「5ヵ月オープン」!

雪のない時期にも滋賀のスキー場に訪れたくなる仕掛けと広報PR活動についてお話しいただいています。

26.京都府

株式会社ビオスタイル

  • 地元大学との産学連携という地域に密着した取り組みであることを強調
  • なぜ産学連携に至ったのかの背景が反映されている
  • 京都らしい「和」テイストのパッケージで、全国展開の可能性を広げている

参考:GOOD NATURE MARKET×龍谷大学藤岡ゼミナール未利用資源を活用したアップサイクル商品「日本茶に合う摘果りんごのマドレーヌ」

27.大阪府

泉大津市

  • 妊産婦家族を対象にした「お泊り避難所体験会」というユニークな取り組みにニュースバリューがある
  • 大阪市助産師会とコラボすることで、ニーズに合った専門性の高い学びを提供
  • 阪神淡路大震災や大阪府北部地震を経験した地域だからこそできる実践的な体験が注目を集めやすい

参考:大阪・泉大津市 1月18日・19日に、1泊2日 妊産婦家族の「お泊り避難所体験会」を開催

地域のイベントへの参加にも積極的な株式会社類設計室の広報PR活動もあわせて参考にしてみてください。

28.兵庫県

株式会社神戸ポートピアホテル

  • 映画やドラマのロケ地巡りを通じて地域の文化的特徴を伝える「映画発祥のまち・神戸」ならではの取り組み
  • 神戸フィルムオフィスとの協働で、映画やドラマの舞台裏や映像制作の側面を地域特有の視点で深掘りしている
  • 県外にも広報PRしやすいホテルならではの施策

参考:“映画のまち”神戸の魅力にふれる「神戸フィルムオフィスのスタッフと行く 神戸ロケ地めぐり日帰りバスツアー」

29.奈良県

株式会社マル勝髙田商店

  • 奈良県桜井市を中心とした三輪エリアが素麺の発祥地であることを強調
  • 災害時に備える「ローリングストック」に素麺が最適であるという新しい視点を提供
  • レシピ公開に至った背景を発信し素麺の活用を広げている

参考:【素麺が調味料に?!】この冬は素麺の食べ慣れ・調理慣れ”備え”に挑戦しませんか?素麺発祥の地・奈良 三輪『三輪の神糸』によるローリングストック啓蒙「パントリーのお守りPROJECT」第二弾レシピ公開!

30.和歌山県

OUTDOOR TRIP株式会社

  • 紀州材と自然豊かな白浜・志原海岸の環境を活用したサービスを提供することで地元の新たな魅力を創出
  • 地元食材を活かした料理や飲み物を提供することで、地域ブランドの向上や地域経済の活性にも寄与
  • 地元飲食店や地域コミュニティとの連携を強調し、地域住民の共感や愛着を醸成

参考:【本格フィンランドサウナ1周年】12/14(土)・15(日)に記念イベント「Hyggeの時間」を開催【和歌山白浜・Sauna Aalto(サウナ・アアルト)】

中国・四国のプレスリリース事例

31.鳥取県

有限会社ひよこカンパニー

  • 鳥取の「農と食の大切さ」を伝える自社の理念が強調されており、地域貢献の文脈が伝わる
  • 天美卵や鳥取和牛、鹿野地鶏など地域の農産物や食文化を活かしたメニューの提供で地域の味を体験できる
  • 閉校した地域の小学校をリノベーションしたという点は話題性として効果的

参考:週4日間限定!鳥取を味わう「卵かけご飯専門店」誕生。

32.島根県

株式会社海士 Entô

  • 隠岐諸島を代表する2つの宿泊施設が連携することで地域観光産業の活性化に寄与
  • 隠岐ユネスコ世界ジオパークを活用するなど、地域の自然や文化をアピール
  • 両施設の連携により、隠岐諸島全体の新たな観光モデルを提案するという革新性が光る

参考:隠岐諸島にて、泊まれるジオ拠点「Entô」と、隠岐ゲートウェイ「隠岐プラザホテル」が連携協定締結

33.岡山県

菅公学生服株式会社

  • コンテストを通じて自社の領域や信頼性、品質が広く認知される
  • SNSを活用することで全国から応募でき、認知拡大にもつながる
  • 学生服メーカーによる「制服フォトコンテスト」というユニークな取り組みは注目を集めやすい

参考:中高生対象 第4回「学校制服フォトコンテスト」応募開始 新テーマは「#私たちのキセツ」 春・夏・秋・冬部門を新設 応募期間を約5か月延長 受賞者は30名程度を予定

同社広報PR担当者の柄川麻紀さんは、岡山県の企業同士でコラボレーション企画を発案。それぞれの企業で得られた効果や実施の思いについても合わせてご覧ください。

34.広島県

株式会社サン・クレア

  • ヴィーガンメニュー考案のきっかけや工夫した点がストーリーとして反映されている
  • 地元ベーカリーに依頼してヴィーガン対応のパンを開発するなど、地域を巻き込んだ施策となっている
  • 昆布やきのこを使ったヴィーガン対応のお味噌汁など、地域の伝統的な食文化を新たな形で活用している

参考:「食の多様性をあたりまえに」福山オリエンタルホテルの朝食レストラン「モンローズ」が福山市内初となるヴィーガン対応ビュッフェ朝食の提供を開始しました。

「くりーむパン」が全国的に有名な株式会社八天堂。全国で有名になっても、地元で限定のフェアを開催するなど、地域との接点も持ち続けています。企業成長のために設立したという広報ブランディング室の活動も参考にしてみてください。

35.山口県

株式会社川棚グランドホテルお多福

  • 愛犬と一緒に楽しめる設備やサービスを充実させた独自性のある取り組みで全国の愛犬家に訴求
  • 下関の「とらふくフルコース」や「地元食材を使った会席料理」などその地域ならではの食文化を体験できる
  • 角島や関門海峡といった地域の観光名所に近い立地で、観光とともに楽しめる滞在先としての特色を打ち出している

参考:【愛犬と泊まれる天然温泉付きの一戸建て】山口県下関市・川棚グランドホテルお多福「わんファミリー温泉付山荘」が12月末にリニューアルオープン

山口県柳井市のあさひ製菓株式会社では、プレスリリースの配信をきっかけに地元企業とのコラボレーションがスタート。以下の取材では、山口県への貢献と全国への挑戦を図っている広報PR活動を伺っています。

36.徳島県

一般社団法人三好みらい創造推進協議会

  • 「親子ワーケーション」という独自性のある取り組みにより、親子で自然豊かな地域を楽しむ体験を提供
  • 里山の廃校を活かした施設でのサマーキャンプやサマースクールを実施するなど地域との交流機会を創出
  • 四国のほぼ中央という恵まれた立地条件を活かし、豊かな観光体験ができることを強調

参考:今年の夏は、親子ワーケーションで四国・徳島を楽しむ

37.香川県

株式会社井上オリーブ柑橘研究所

  • 小豆島で育てたオリーブと柑橘を使用するなど地域の恵みを最大限に活かした製品開発
  • 80年以上続くオリーブ栽培の伝統を、科学的な視点で進化させる革新性を強調
  • 自社商品を通して地域の魅力を効果的に発信している

参考:創業80余年、香川県小豆島の農家発 農作物を科学し、上質な時短ケアを提供する 新たなスキンケアブランド 「inOli」 2024年12月17日(火)、発売開始

38.愛媛県

キスケ株式会社

  • 愛媛県の晩白柚(ばんぺいゆ)を使用したお風呂という、地域の農産物を効果的に活用した話題性の高い施策
  • 冬至に合わせたイベント展開から地域の伝統や風習を大切にしている企業姿勢が伝わる
  • 松山市や今治市の温泉地を紹介するなど、地域観光の促進にも寄与している

参考:【喜助の湯】直径約20cm!香り豊かな「晩白柚風呂」で冬の癒しをお届け!【愛媛県 松山市 今治市】

同社は「ニフティ温泉 サウナランキング」で全国1位を獲得し、全国でも取り上げられています。また、愛媛県内の企業やお店とのコラボレーションにも積極的で、その取り組みを広報PR活動を通して認知を高めています。

39.高知県

株式会社山岸竹材店

  • インターンシップを通じて、地域の竹文化や持続可能な資源活用を伝えることにより、地域活性化を促進
  • 地元の竹林を実際に訪れ、竹の生態や伝統的な竹細工に触れる体験を通して地域資源の魅力を深く学ぶ機会を提供
  • インターンシップを実施する背景が反映されている

参考:虎竹の里で未来を切り拓く!2025年竹虎インターンシップ募集開始

九州・沖縄のプレスリリース事例

40.福岡県

株式会社beads

  • 超高齢化社会における看取り難民問題に対して、地域密着型のホスピス住宅を提供することで社会課題の解決に貢献
  • 地域の医療機関と連携するなど地域に根差した公益性の高い取り組みを広く発信
  • 投資家からのコメントを掲載し、自社の取り組みの信頼性や将来性を強調

参考:ホスピス住宅「ビーズの家」を運営する株式会社beads、シリーズAラウンドで総額10億円の資金調達を実施

以下、福岡県に本社を置く2社の広報PR活動、プレスリリースの活用も参考になりますので合わせてご覧ください。

ドレッシングが有名な株式会社ピエトロは、CM展開をやめて「ファンベース」を軸にした広報PR活動が成功。商品や店舗の新情報だけでなく、生産工場に関する情報もプレスリリースで配信するなど、企業に対するファンづくりに寄与しています。

各地に店舗を増やしているうどん屋「資さんうどん」は、全国に挑戦しながらもプレスリリースのタイトルは基本的に『北九州のソウルフード「資さんうどん」は』で始まっており、地域性を築き続けています。

41.佐賀県

特定非営利活動法人唐津Farm&Food

  • 地域特有の活動を紹介し、地元の自然資源や人々と協力して持続可能な社会を目指していることを強調
  • 環境保全と生物多様性に関するメッセージを届け、地元住民に楽しみながら学ぶ機会を提供
  • ワークショップ参加者が積極的に廃プラスチックを持参するなど、地域の関心が高い取り組みであることを発信

参考:地域と共に築く循環型社会!「プラスマLifeさが」が森川海人っフェスで取り組みを紹介

42.長崎県

株式会社カラリト

  • 五島産の新鮮な食材を使い、地元の伝統を大切にした朝食を提供することで、観光客に地域の食文化を広めている
  • すべての料理が手作りで提供され、地域の生産者とのつながりを感じられる
  • 五島産のヒノキを使ったオリジナル木箱など地元の資源を有効活用しながら独自性を創出

参考:カラリト五島列島の朝食が2025年2月リニューアル。五島を知り、ふるさとを想う。五島産にこだわった、すべて手作りの一汁四菜膳を。

同社の事業展開の軸のひとつが「Local Good(地域還元)」。この点は、すべてのプレスリリースに反映されています。代表取締役を務める平﨑雄也さんをはじめ、「カラリト五島列島」支配人の原野秀敏さん、広報PR担当の丹羽夏海さんを取材しています。

43.熊本県

株式会社KASSE JAPAN

  • 周遊バスを運行することで観光アクセスの課題を解決し、地域の観光活性化に寄与している
  • 日本語・中国語対応スタッフの同行や地元で使えるクーポンの提供により、海外観光客への利便性向上と地域経済に貢献
  • 阿蘇の自然美や歴史的な文化資源を生かした地域密着型の取り組み

参考:“車がなくても大丈夫!”阿蘇の代表的な観光スポットへ!『阿蘇ぐるっと周遊バス』が1月18日(土)から運行スタート!!

44.大分県

有限会社上田椎茸専門店

  • どんこ椎茸とえびを組み合わせた独自性をアピールし、他社との差別化を図っている
  • 創業70年以上の老舗のどんこ椎茸をパウダー状にするという革新的なアイデアが光る
  • 全国の乾椎茸生産量の約32%を占める大分ならではのどんこ椎茸を使うことで地域の特産品の価値向上に寄与

参考:創業76年の大分県産乾しいたけ専門店が「どんこ椎茸せんべい えび入り」を新発売「大分県産どんこ椎茸パウダー」を日本で初めて(※)「えび」とともにせんべいの生地に贅沢に練りこみ、ちょっとリッチな味を実現

45.宮崎県

株式会社ミヤチク

  • 宮崎ブランドポークや宮崎牛をプレゼントの目玉にすることで、地元の特産品の商品価値を高めている
  • フォローやリポストのみで応募可能な仕組みが、ユーザー参加を促進しながら自然な宣伝効果も創出
  • SNSを併用することで全国の幅広い層にリーチし、エンゲージメント向上につなげている

参考:【簡単応募でお肉をゲット!終了まであと2日!】ミヤチク公式SNSでプレゼントキャンペーン開催中!

46.鹿児島県

株式会社なかたね農産

  • 栽培が困難な「安納こがね」に特化した新ブランドを立ち上げ、その希少性と品質を強調
  • 耕作放棄地の復活や農業指導、移住支援を通じた種子島の地域問題の解決に取り組む姿勢を明示
  • 初回限定のお試しBOXを低価格で提供することで、新規顧客が試しやすい仕組みを取り入れている

参考:幻の安納芋「安納こがね」に特化した新ブランド『Unknown芋®〜誰も知らない安納芋〜』立ち上げ!

47.沖縄県

まさひろ酒造株式会社

  • 「島唄に合う相方」を投票で決める消費者参加型の企画でブランドへの関心を高めている
  • 沖縄文化をフックに泡盛『島唄』の魅力をアピールすることで地域色を打ち出している
  • InstagramとXでの応募を促進し、若い層を含めた全国の幅広いターゲットに訴求

参考:島唄相方総選挙の開催が決定〜島唄に1番合うのはどの相方?〜

地域特化したプレスリリースを配信するメリット

豊かな自然や歴史ある文化など、地方には地方ならではの魅力が数多く存在します。その特色を活かしたプレスリリースを配信する5つのメリットは以下の通りです。

メリット

1.メディア掲載につながる

地方メディアや地域に特化したメディアは、プレスリリースから情報収集をすることが多いため、地域に特化したプレスリリースは記事化されやすいのもメリットのひとつ。地方の企業がいきなり全国区でのメディア掲載を目指そうとしてもハードルが高すぎるため、まずはその地域で親しまれている地方紙やメディアに繰り返し掲載されることを目指すのがポイントです。

定期的に何度も掲載を獲得してその地域での認知を拡大することで、他メディアからの信用度が高まり、新たな掲載につながることもあるでしょう。また、全国メディアも各地域ならではの特色を活かした情報を求めているため、地方メディアでの掲載を起点に全国区でのメディア掲載を目指すというのも有効な方法のひとつです。

2.ブランドロイヤリティを高められる

地域に特化した情報発信を続けることで、地域住民との間に信頼関係を築き、ブランドロイヤリティを高めることができます。地域住民は地元情報への関心が高く、情報が効率的に拡散されやすいのも地域に特化した情報発信の大きなメリットでしょう。

また、具体的な活動を示し、地域への貢献を感じてもらうことで共感を得るとともに、企業イメージの向上や信頼を深めることもできます。地域の人に応援されるからこそ地域と一緒に盛り上げていく姿勢が大切で、それが住民に親しまれる存在として支持され続けることにつながるのです。

3.採用活動への効果が期待できる

地域に根差した活動や社会貢献を積極的に発信することで、採用面での効果も期待できるでしょう。なぜなら、企業が単なる利益追求の組織ではなく、地域社会の一員としての役割を果たしていることは、社会貢献に関心のある求職者にとって企業選びの重要な判断材料となるからです。

また、プレスリリースは自社の社風や価値観を伝える絶好の機会となるため、求職者の共感を得ることができれば応募につなげることが可能でしょう。さらに、地域に特化したプレスリリースは、地域密着型企業としての認知度を高め、その地域の出身者やUターン・Iターンを検討している人の目に留まりやすくなります。その結果、「地域で活躍したい」「地域貢献したい」と考える多様な人材の応募を促す効果も期待でき、採用活動の効率化につなげることもできるでしょう。

4.新規顧客を獲得できる

地域メディアは地元で広く読まれていて地域住民の信頼度が高いため、地域に特化したプレスリリースが掲載されることで多くの潜在層に情報を届けることができます。地域限定のキャンペーンやイベントへの出展といった広報PR施策を併せて行うことで、地域の人々とのコミュニケーションの機会を作り出すこともできるでしょう。このような取り組みによって、自社への理解を深めてもらい親近感を醸成することで、地域住民との関係性が強化され、より多くの新規顧客を効果的に獲得することにつながります。

5. 他社や地域とのリレーションを創出できる

地域に根差した情報をプレスリリースで配信することは、企業にとって地域住民への認知度を向上させる効果的な方法のひとつです。地元メディアや自治体、地域の団体などに関心を持たれるだけでなく、他社や地域のキーパーソンとの連携や協働プロジェクトの可能性も広がるでしょう。こうした他社や地域とのリレーションは、その地域での信頼感や存在感を高めるだけでなく、自社の社会的価値を創出することにもつながります。

地域性を活かしたプレスリリース作成のコツ

プレスリリースは単に自社のサービスや商品を紹介するだけのものではなく、自社のさまざまな活動や大切にしている思いを広く発信することができる効果的なツールです。企業の規模やリソースにかかわらず、日本全国どこからでも情報を届けることができるため、地方企業こそプレスリリースを積極的に活用することを戦略的に検討すべきでしょう。

では、実際にどんな情報をどのように発信していけばよいのでしょうか。ここからは、地域性を活かしたプレスリリース作成のコツを5つのポイントでご紹介します。

ポイント

ポイント1.地域貢献・地域とのつながりを意識する

地方企業の広報PR活動において、地域住民からの共感や支持を得ることは重要課題のひとつといえます。そのためには、地域貢献や社会とのつながりを意識して発信していくことが大切です。地域イベントへの協賛や地元食材を使った商品開発、地元資源を活用したサービスの提供など、地域に根差した活動や地域社会への貢献は地元メディアの関心を集めやすく、メディア掲載を獲得できればさらに効果的な情報発信が可能になります。

また、地域住民や他企業との連携を通じて地域の一体感を醸成することによって、地域課題の解決や地域の活性化に貢献することができるでしょう。こうした活動は、企業の社会的責任を果たすだけでなく、新規顧客の開拓や従業員のロイヤリティ向上にも寄与するはずです。

ポイント2.地域ならではの魅力や新たな発見・驚きを提供する

地域に密着した情報発信をする際には、「その地域ならではの魅力」を活かすことも効果的なポイントのひとつ。特に、新たな発見や驚きを含む情報発信は地域住民にとっても価値があり、全国展開する大手企業との差別化が図れるだけでなく、競合他社との違いを際立たせることができるからです。

その際に大切なのは、数字やデータを用いて客観的な根拠を示し、情報の信頼性を高めること。写真や動画、地域住民のコメントなどを積極的に活用することもおすすめです。独自性や新規性のある情報は地元メディアだけでなく、全国メディアの関心も高いため、掲載につなげることができればより広く情報を発信していくことができるでしょう。

ポイント3.ストーリーテリングを大切にする

プレスリリースは事実を網羅するだけでは単なる「企業のお知らせ」になってしまうため、ストーリーを効果的に盛り込むことが大切です。新商品の開発秘話や地域の人々との関わり、企業の創業秘話などをストーリーテリングを意識することで、読み手に感情移入してもらうことができ、独自性が高く記憶に残るプレスリリースになります。メディアは日々新規性のある情報を求めているため、こうしたプレスリリースがきっかけで深掘り取材につながる可能性もあるでしょう。

なお、自社のこれまでの歩みや歴史、当事者本人だからこそ語ることのできる苦悩や決断、信念などを発信していきたいときには、「PR TIMES STORY」の活用もおすすめです。

参考:【STORYノウハウ】PR TIMES STORYとは?機能や配信方法を紹介

ポイント4.地元メディアの特性を理解する

地域性を活かしたプレスリリースを作成する際には、まず地元メディアの特性を理解することも忘れてはいけないポイントのひとつです。メディアによって扱っているテーマや記事の長さ、掲載タイミングは大きく異なるため、あらかじめ各メディアについてしっかりと分析しておきましょう。

地域の経済に関する記事を多く取り上げている新聞社や、地域のイベント情報が中心のフリーペーパー、地域の若者をターゲットにしたWebメディアなど、各メディアの特性や読者層を意識しながら、発信する情報や表現の仕方などを工夫していくことが大切です。また、メディアの関係者と積極的にコミュニケーションを取ってリレーションを築くことで、そのメディアが必要としている情報を知ることができるでしょう。

ポイント5.SNSを併用し、より広く情報を届ける

プレスリリースは広報PR活動において欠かせないものですが、新しいニュースでないと配信はできず、一つひとつの発表には時間が必要なのも事実です。プレスリリースは配信して終わりではなく、より広く知ってもらえるようにSNSやオウンドメディアと併せて発信するのがおすすめです。

また、メディア関係者が取材先としての企業を見つけるためにSNSの発信をチェックするケースも少なくありません。プレスリリースの展開だけでなくSNSを通して日常的に発信をしていくことで、企業としての認知、独自性を高めることができるでしょう。さらに、双方向のコミュニケーションができるSNSでの発信を継続的に行うことで、地元住民の共感や自社に対する愛着を醸成することも可能です。

地方の企業ならではの独自の強みを武器に積極的な情報発信を

豊かな自然や伝統ある文化、地元の食材を生かした商品やサービスを展開できることは、地方の企業ならではの強みです。プレスリリースを通じてそうした地域の魅力を積極的に発信することで、地方の企業は地域社会との信頼関係を構築しながらブランドの認知度を高めることができるでしょう。

プレスリリースは企業の規模やリソースにかかわらず、全国どの地域からでも情報を発信することができる優れた広報PR活動のツールです。まずは地元メディアへの掲載を積み重ね、その地域で注目される企業になることが全国メディアへの掲載の可能性にもつながるでしょう。本記事で紹介したポイントを参考に、地域に特化した情報発信をしていきましょう。

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この記事のライター

PR TIMES MAGAZINE執筆担当

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『PR TIMES MAGAZINE』は、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」等を運営する株式会社 PR TIMESのオウンドメディアです。日々多数のプレスリリースを目にし、広報・PR担当者と密に関わっている編集部メンバーが監修、編集、執筆を担当しています。

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