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障害者の日(12月9日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

今日は何の日障害者の日(12月9日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

12月9日は「障害者の日」。今回は「障害者の日」の意味や由来を解説します。

また、「障害者の日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、関連の広報事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に福祉業界の方や、障害者向けのサービスを展開している方は、ぜひ参考にしてみてください。

「障害者の日」の意味・由来とは?

12月9日は「障害者の日」です。国際障害者年であった1981年のこの日に国際障害者年推進本部が、日本の記念日のひとつとして制定しました。

日付は、1975年12月9日、国際連合が「障害者の権利宣言」を採択した出来事にちなんでいます。2004年の障害者基本法改正によって法律上の「障害者の日」はなくなりましたが、現在でもさまざまな団体が「障害者の日」に基づいたシンポジウムなどを実施しています。

また、12月3日から9日にかけては「障害者週間」です。イベントやキャンペーン情報を記念日と組み合わせて紹介したり、障害者やその家族を対象とした企画につなげたりといった広報PR活動に有用な記念日といえるでしょう。

「障害者の日」をきっかけに広報PR活動をする効果

「障害者の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「障害者の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「障害者の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「障害者の日」を元に発信をする流れ

「障害者の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「障害者の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「障害者の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「障害者の日」を広報PRに活かした事例

「障害者の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「障害者の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「障害者の日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。

事例1.発達障害当事者の視点で描く舞台作品を心斎橋で公演

松竹芸能株式会社は、大阪府心斎橋にて公演が決定した舞台「神様がくれた椅子」のニュースリリースを発表しました。同社事務所の所属タレントであり、重度のアスペルガー症候群である芦田純子氏が原作・脚本・主演を務める作品です。

「自分らしく、いきいきと生きる」をテーマに、同氏が子どものころから想像していたファンタジーの世界観をもとに構成しています。ニュースリリースでは、作品のあらすじとともに、タレントのプロフィールを紹介。個性派なインフルエンサーが描いた、当事者ならではのストーリーを舞台化したプロジェクトです。

参考:総フォロワー6.5万人のインフルエンサーが描く発達障害当事者から見える世界を没入体験 舞台「神様がくれた椅子」12月4日大阪 心斎橋にて公演

事例2.障害者アーティストが秋をテーマに描く絵画ギャラリー「収穫祭」

株式会社パソナグループは、同社の特例子会社である株式会社パソナハートフルにて、絵画ギャラリーをオープンしました。2022年10月25日〜11月4日の第1弾では、秋をテーマにした「収穫祭」を実施。

障害者アーティストの既成概念にとらわれない表現力を絵画に落とし込むだけでなく、季節に応じたテーマを掲げているのが魅力といえます。第2回以降の開催も決定しており、ニュースリリースとして発信することで認知拡大効果を高めた広報PR事例です。

参考:障害者アーティストが描く、季節ごとの作品を展示する絵画ギャラリー『アート村シーズンギャラリー』10月25日 オープン 第1弾:実りの秋・芸術の秋がテーマの作品展『収穫祭』を開催

事例3.視覚障害者向けのサッカー観戦会で体験イベントも開催

株式会社石川ツエーゲンは、視覚障害者向けのサッカー観戦会を開催しました。誰もが共に暮らし続けられるまちづくりを目指す活動「Future Challenge Project」の一環として行われたプロジェクトです。

当日は2種類の観戦コースを設置し、「声出し応援エリア」では自由に声を出して応援できるエリアを展開。さらに、ブラインドサッカーが体験できるオプションや、横断幕の掲出作業が体験できるプログラムを組んでいます。

参考:ツエーゲン金沢【10/2(日)岡山戦】視覚障害者の方向けサッカー観戦会実施!参加者募集のお知らせ

「障害者の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

12月9日の「障害者の日」は、障害者向けのイベントや体験プログラムに注目が集まりやすい日です。福祉事業の企画・展開に携わっている方や、障害者を対象とした商材を扱う企業の方にとっては特に、「障害者の日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。

お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「障害者の日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。

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