UFOキャッチャー®の日
6月1日は「電波の日」。今回は「電波の日」の意味や由来を解説します。
また、「電波の日」をきっかけに、広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例を紹介します。
広報やマーケティングネタを探している方、特に電波を利用する商品・サービスを提供する企業や、電波を活用する研究・開発などを行っている企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
「電波の日」の意味・由来とは?
6月1日は「電波の日」です。1950年(昭和25年)のこの日、「電波法、放送法および電波監理委員会設置法」が施行され、政府に限られていた電波の利用が広く国民に開放されるようになりました。
このことを記念し、当時の郵政省(現:総務省)が記念日を制定。電波利用に関する知識の普及・向上などを目的としています。
「電波の日」をきっかけに広報PR活動をする効果
「電波の日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「電波の日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「電波の日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「電波の日」を元に発信をする流れ
「電波の日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「電波の日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「電波の日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「電波の日」を広報PRに活かした事例
「電波の日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「電波の日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日にちなんだプレスリリースではないものでも、今後「電波の日」を活かした広報PR活動を実施するうえでのヒントを得られるはずです。
事例1.電磁波の基礎や電磁波シールドのコツ評価法を解説するセミナー
化学や自動車、医療機器など幅広い分野のR&D(研究開発)を手掛ける株式会社AndTechは、「ミリ波・テラヘルツ波 電波吸収体/遮蔽材」講座の開発をプレスリリースで発表しました。R&D開発支援向けZoom講座の一環として実現したプロジェクトです。
電磁波遮蔽・吸収材での課題解決ニーズに着目しており、第一人者が講師となり電磁波の基礎などを解説。「電波の日」に関するプレスリースではありませんが、セミナーの概要や学べる内容、受講形式などを細かく見出しに分けて記載し、必要な情報をピックアップしやすいよう構成されています。
参考:6月12日(水) AndTech WEBオンライン「ミリ波・テラヘルツ波の電波シールド/電波吸収体の概要と原理、 材料設計、応用展開」Zoomセミナー講座を開講予定
事例2.産業連携による新開発製品をプレスリリースで発表
紙製品・化成品メーカーの株式会社マルアイは、東京都市大・青山学院大と連携し、電波制御シートを新開発しました。5Gで利用されるミリ波帯とSub6帯で、特定の周波数の電波を反射・吸収・透過できる製品です。
プレスリリースでは本製品の特徴に加え、近日中に開催される「nano tech 2024 第23回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」のブース情報にも触れています。「電波の日」の事例ではありませんが、開発の背景や今後の展望について触れた記事内容もGOODです。
参考:5G/Sub6帯で特定周波数の電波を反射・吸収・透過可能な電波制御シートを新開発 東京都市大・青山学院大と産学連携。軽量で厚さ1mm以下・低コストで設置容易
事例3.学会で発表した共同開発結果をプレスリリースで紹介
パナソニックグループのパナソニック コネクト株式会社は、国立大学法人・金沢大学との共同研究結果についてプレスリリースを配信。世界初となる電磁ノイズの可視化システムを開発し、アメリカ、札幌で開催された学会にてその結果を発表しました。
プレスリリースの内容は専門的な要素が多いものの、「電子ノイズ可視化の課題」「世界発の技術」など、共同研究に至った背景や技術力がわかる解説を明記しています。こちらも「電波の日」の事例ではありませんが、自社実績を発信する広報PR施策として参考になるのではないでしょうか。
参考:世界初、スタック型メタサーフェス電波吸収体を用いたセンサを搭載した電磁ノイズの可視化システムを開発、国際学会IEEE、URSIで発表
「電波の日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「電波の日」の意味や由来、広報PRに活用できそうな事例を紹介しました。
スマートフォンを活用するサービスなどを提供する企業では、「電波の日」にちなんだプレスリリースを配信してみてはいかがでしょうか。そのほか、電波に関連する研究・開発を実施している企業においても、記念日を活用した広報PRが行えそうです。6月1日の「電波の日」をうまく活かしながら、自社の取り組みやサービスをより多くの人に周知しましょう。
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