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【トレンド徹底活用術 vol.21】秋の味覚編:「映える画像」と「情報収集」がポイント!

プレスリリースをより多くの人に興味を持ってもらうためには、時節やトレンド情報をうまく活用することも大切です。トレンド情報をかけ合わせたプレスリリースは、より注目度が上がり、メディア関係者だけでなく、生活者にも届く可能性が高まります。

本記事では「秋の味覚」をピックアップ。飲食業や観光業、秋の味覚の名産品がある自治体の方々は、特に活用しやすいトレンドのため、ぜひ参考にしてみてください。

「秋の味覚」をプレスリリースに活用するSTEP

読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、と秋の楽しみ方はさまざまですが、中でも、食欲の秋を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

多くの食材が旬を迎える季節は、「秋の味覚」を活用した新メニューやイベントも多くなります。

「秋の味覚」を活かした自社の商品やサービスを周知するには、どのように情報発信するのがよいのか悩む広報PR担当者もいるでしょう。そのような悩みにお答えすべく、「秋の味覚」に関するプレスリリースの作成から配信方法をご紹介。

基本となる以下の8つのSTEPの中でも、「秋の味覚」に関するプレスリリース配信に特に役立つポイントを事例とともに解説していきます。

トレンド活用術8ステップ

基本となるステップについてはこちらの記事をご確認ください。

画像素材にこだわる

プレスリリースに画像を掲載すると、商品やサービスの特徴を視覚的に伝えることができます。また、テキストでは伝えきれない魅力を写真で表現することもできるため、ぜひこだわりましょう。

「秋の味覚」について情報発信するときは、おいしそうな「映える」こだわりの画像を存分に活用しましょう。イチ押しの画像は、プレスリリースのファーストビューを意識して、序盤に挿入するのがおすすめです。

映える画像のポイント

  • 使用されている食材や、秋らしい小物を添える
  • 切断面や中身が分かるように撮影する
  • お茶やカトラリーを添え、実際に食べるイメージを伝える
  • 店舗の雰囲気
  • 背景をぼかし、商品を引き立てる

食欲をかき立てる「映え」を意識した画像のほか、メディアフックとなる画像も用意しておきましょう。目玉となるサービスを全面に推し出した画像や地域性・限定性が含まれる画像は、メディアに取り上げてもらえる可能性が高まります。

事例1.「秋の味覚」をハロウィンの色彩で演出

イベント期間中に提供する料理を複数のレイアウトで撮影し、テーマであるハロウィンの雰囲気にもこだわって演出。おしゃれなアフタヌーンティーと、テーマに合った色彩を統一させた画像は「映え」を意識しているといえます。

参考:魅惑のハロウィンアフタヌーンティー~秋の味覚の饗宴

事例2.キャッチ入れる

香川と瀬戸内の秋を彩る食材をテーマに掲げ、多種多様な創作メニューを展開した秋ならではの企画。「食欲の秋」を連想させるボリュームたっぷりな料理写真が印象的です。コースに登場するメニューを丁寧に紹介し、読者の食欲をそそります。

参考:香川と瀬戸内の秋を彩る旬の味覚大集合「紅葉鯛」「秋鰆」「ひまわり牛」、きのこたっぷり創作メニュー「香川のうまいものビュッフェ~秋~」9月1日よりスタート ~休暇村讃岐五色台

なお、求められる画像はメディアによって異なるため、種類豊富に用意しておくことも大切です。なお、紙・Webメディアどちらの掲載基準にも対応できるように、画像解像度やサイズにも配慮しましょう。

以下の記事では、メイン画像を選ぶポイントと惜しいメイン画像の特徴を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

プレスリリースを作成する際の画像については以下の記事なども参考にしてみてください。

https://prtimes.jp/magazine/prtimes-main-picture-tips/

情報収集して傾向をチェック

より多くの人に「秋の味覚」を伝えるプレスリリースを作成するには、情報収集は欠かせないステップとなります。「秋の味覚」をさまざまな角度から調べ、情報発信をする上で土台となる基礎知識や切り口となりうる関連知識を整理していきましょう。

「秋の味覚」とは何なのか、生活者はどのような捉え方をしているのか、などさまざまな角度から情報収集を行うことで、プレスリリースの最適な配信スケジュールを立てることもできます。

調べる

「秋の味覚」を調査する意味

近年では、ビニールハウスや養殖の技術の発達、輸入の活発化により、多くの食材が一年通して手に入るようになったため、旬を意識することも少なくなりました。改めて旬を確認することで、意外な発見があるかもしれません。

「秋の味覚」をリストアップ

秋に旬を迎える食材はどんなものがあるのか、リストアップしてみましょう。どのようなものがあるのかを知っておくことで、自社商品との相性のよい食材も見つかり、より有益な情報を届けられるかもしれません。

<果物>
栗、梨、いちじく、柿、ぎんなん、ぶどう、りんご
<野菜>
にんじん、かぼちゃ、カリフラワー、チンゲンサイ、みずな、
<芋>
さつまいも、さといも、じゃがいも
<魚介類>
さんま、えび、ます、ぼら、かつお、さけ、さば、
<その他>
黒ごま、松茸、舞茸、しいたけ、しめじ、なめこ

旬の食材はおいしいだけでなく、安価かつ栄養も豊富で、季節に応じて私たちの体調を整えてくれるため、古くから楽しまれてきました。特に秋に旬を迎える食材には、夏の暑さによる疲労を回復し、冬に向けて免疫力を上げる効果があると言われています。

食材の歴史や栄養といった特徴を関連付けて独自の切り口で情報発信できるよう、改めて調べてみましょう。

「食欲の秋」の背景

「食欲の」といえば「秋」ですが、秋以外の季節にも、それぞれの食材が旬を迎えます。

では、なぜ秋だけが、「食欲の秋」や「スイーツの秋」と言われるのでしょうか。それには科学的な背景もあるようです。

秋になると日照時間が短くなるため、脳内の神経伝達物質「セロトニン」の分泌が減少します。セロトニンは精神を安定させる機能と満腹感を与える機能があるため、セロトニンが不足すると食欲の抑制が効きにくくなり、つい食べ過ぎてしまうのです。

セロトニン不足を補うためには、体を動かすこと、そしてさんまやサツマイモといった秋の味覚に含まれるセロトニンの材料となる栄養素を摂取するのが効果的です。ここに「スポーツの秋」や「食欲の秋」と言われる所以があるのかもしれません。

参考:セロトニン | e-ヘルスネット(厚生労働省)

運動やメンタルヘルスとのつながりのように、意外なものとの関連性が見えてくることもあります。「おいしい」という味覚だけでなく、このような情報も補足できるとよいでしょう。

生活者の意識を調べる

生活者が「秋の味覚」をどのように捉えているのかを調べることも重要です。自社の顧客を対象にアンケートを実施してみるのもよいでしょう。アンケート結果から生活者の意識を知ることができるため、ニーズにマッチしたアプローチ方法を検討することができるはずです。

<調査項目の例>

  • 秋を感じ始める時期はいつですか
  • 「秋の味覚」といえば何を思い浮かべますか
  • どのようなシチュエーションで「秋の味覚」を堪能しますか
  • 自宅で「秋の味覚」を使用した料理を作ることはありますか

自社で調査を行う場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

プレスリリースの配信タイミングを探る

調べた情報を落とし込んだプレスリリースは、できるだけ多くの人に読んでもらいたいものです。プレスリリースを配信するベストなタイミングを調べましょう。

Googleトレンドを活用し、「秋の味覚」をキーワードにしたネット検索数を見て見る方法が簡単です。過去3年の推移を見てみると、毎年8月下旬から検索数が増えはじめ、9月中には多くの人が「秋の味覚」に興味・関心を寄せていることがわかります。

このタイミングに合わせて、メディアも記事を発信することが多いため、スケジュールを逆算し、プレスリリースの配信タイミングを検討していきましょう。

ペルソナをイメージ

自社の情報を誰に届けたいのかを整理し、ペルソナをイメージすることも大切です。特定の性別や年代にこだわらず、視野を広げたペルソナ設定を意識しましょう。

<ペルソナ設定で必要な項目例>

  • 年齢層
  • 性別
  • 職種
  • 家族構成
  • 住んでいる地域
  • 年収
  • 情報収集の方法 など

例えば、上記の項目例に沿って「小さな子どもがいるため、自宅で秋の味覚を堪能したい、と考える30代の主婦」というペルソナを設定したとします。自社で「ミールキット」を販売している場合、「お子さまと一緒につくる、秋の味覚ミールキット3品セット」といった提案ができます。

なお、ペルソナは、プロダクトやサービスの企画・開発の段階である程度決まっていることもあります。企画・開発に携わった他部署とも擦り合わせてくことをおすすめします。

ペルソナ設定についてさらに詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。

プレスリリースを作成

「秋の味覚」に関するプレスリリースでは、商品やイベントの紹介といったファクトが中心となりがちです。自社ならではのプレスリリースを作成するには、責任者やシェフなど企画の考案者からのコメントを盛り込むことで、「秋の味覚」に関する企画への想いや本気度を示せて、共感を呼ぶことができます。

例えば、以下のプレスリリースではメニューを考案するシェフのコメントを掲載。企画に対する想いや一品一品に込めた情熱を伝えています。
参考:【ひらまつレストラン】注目のブランド和牛「鳥取和牛オレイン55」を使ったガラディナー&フェアを開催 ~東京・銀座「アルジェント」~

加えて、試食アンケートなどで得た第三者からの評価があれば、そのコメントや感想をいくつか盛り込むことも有効です。自社の言葉だけで発信するより、説得力のあるプレスリリースを作成することができるでしょう。

プレスリリースを作成する際は、独自性や話題性も意識することが大切です。ただし、企画の責任者やシェフのコメントが1~2段落で収まらないようであれば、プレスリリースとは分けて紹介することをおすすめします。

PR TIMESでは、プレスリリースの裏側にあるストーリーを発信するプラットフォーム、PR TIMES STORYも提供しています。

細かな配信設定を活用してプレスリリースを配信

プレスリリースを配信する際は、誰に届けたいのか具体的にイメージすることが大切です。PR TIMESでは広く情報を公開できるだけでなく、届けたい相手にしっかりリーチするための配信機能があります。

「秋の味覚」のキーワードには幅広いステークホルダーがいるため、「キーワード登録」を有効に使うことをおすすめします。自社商品やサービス名のほか、商品・サービスのジャンル、「秋の味覚」「秋」などのキーワードも必ず含めるようにしましょう。

さらに、位置情報も設定することで、ご当地グルメとして取り上げられやすく、また、地方メディアに取り上げられて地元の生活者に届く確率も高くなるので、キーワードと併せて登録しましょう。

キーワード

PR TIMESからプレスリリースを配信する場合は、以下の記事も参考にしてみてください。

なお、どんなにトレンドキーワードと関連付けていても新規情報がないとプレスリリースにはなりません。PR TIMESで配信する際はこちらの記事を参考に、掲載基準を満たしているかもチェックしましょう。

プレスリリース配信以外のツールでも情報を発信

プレスリリースは配信したら終わり、ではありません。配信ツールを活用した場合はコーポレートサイトやサービスサイトにもプレスリリースを掲載したり、SNSでプレスリリースのURLをシェアしたりするなど、より多くの人の目に留まるよう、自発的に届けに行きましょう。

またリリース配信直後だけでなく、商品の発売日直前や、駆け込み需要を見込んでイベント・キャンペーン終了日の間際にも再びSNSでシェアし、できるだけ多くの人と接点を持つことが大切です。

プレスリリース配信後の活用方法については以下の記事で詳しく解説しています。

食欲をそそるこだわりの画像と情報収集を活かし、印象に残るプレスリリースを作成しましょう

秋は多くの人の関心が食に集まり、「秋ならではの食を楽しみたい」と考える方も多いでしょう。「秋の味覚」のプレスリリースはメディアや生活者からの注目度も高く、多くの人に情報を届けられるチャンスです。

一方で、情報の供給も多くなるため、思わず食べたくなる画像や調べた情報を活かし、生活者の印象に残るようなフックを設けるよう心がけましょう。生活者の意識を捉え、最適なタイミングでプレスリリースを配信することも大切です。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

秋の味覚のプレスリリースの書き方に関するQ&A

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この記事のライター

小泉 玲雄

小泉 玲雄

2021年に学生インターンとしてPR TIMES入社。趣味で行っていたアプリ開発を通して、PRの重要性と奥深さを痛感。入社後は、多くの方に効果的な情報発信をしていただけるように、Webセミナーの設計をしたり、記事の執筆をしたりしています。お笑いが好きすぎて、大学では言語学の観点からコントの研究をしています。

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