PR TIMESの公式サイト上でプレスリリースのサムネイルとして表示される画像を「メイン画像」と呼びます。メイン画像は、読み手の第一印象を左右し、詳細を読んでもらえるかどうかを決める重要な要素です。
本記事では、PR TIMESで配信されるプレスリリースにおけるメイン画像の役割を整理し、望ましいメイン画像の特徴や、メイン画像を選ぶうえで注意したいポイントをご紹介します。
そもそも、メイン画像の役割とは?
PR TIMESでは、プレスリリース入力画面でアップロードした画像から1枚を選んでメイン画像に設定できます。メイン画像には、次の2つの役割があります。
役割1.PR TIMES上でサムネイル画像として表示される
PR TIMES公式サイトの「新着プレスリリース一覧」や検索結果では、プレスリリースのタイトルとサムネイルのみが一覧で表示されます。メイン画像には、タイトルだけでは伝えきれない情報を視覚的に伝えることによって、読み手の興味を引きつけるとともに、内容のスムーズな理解を促す役割があります。
魅力的なメイン画像を設定できれば、プレスリリースの詳細を読んでみたいと思ってもらえる可能性が大きく高まります。

役割2.SNSシェア時のOGP画像になる
PR TIMESで配信したプレスリリースは、設定したカテゴリに応じて、PR TIMES公式Twitterや公式FacebookのアカウントからURL付きで投稿されます。また、PR TIMES公式アカウント以外でも、配信企業の社員や一般の生活者などがプレスリリースへの感想とともにURLを投稿することも考えられます。SNS上でプレスリリースのURLがシェアされた際は、OGP(※1)としてメイン画像が自動で表示されます。
参考例:【急募|働く“大切な人”へ、帰省に贈る言葉】あなたの手書き「おかえり」メッセージを地元駅に。47都道府県別(*)に年越し“伝言板”ポスター掲出|株式会社PR TIMES
▼メイン画像

※1 OGP:「Open Graph Protcol」の略でFacebookやTwitterなどSNSでリンクをシェアした際に表示されるイメージ画像を指します
メイン画像を選ぶ3つのポイント
プレスリリースに興味を持ってもらううえで重要な役割を担うメイン画像。設定する際には、次のポイントを満たしているかを確認してみましょう。
ポイント1.報道素材として適切か
大前提ですが、プレスリリースで使用する画像はすべてメディア掲載や報道に対応した画像サイズ・解像度である必要があります。メディアにとって画像は非常に重要な要素。画像の解像度やサイズが条件を満たさない場合、掲載や報道が見送られることさえあるのです。
高解像度のデバイスでも対応できるよう、解像度は1920px × 1280px以上が望ましいでしょう。
プレスリリースに最適な画像サイズや解像度については、下記の記事で詳しく解説しています。
ポイント2.プレスリリース内容の理解を促せるか
プレスリリースのサムネイルとして表示されるメイン画像は、タイトルと同様、鍵となる要素が端的に盛り込まれている必要があります。
例えば、「自社が女性の活躍している企業として表彰された」という内容のプレスリリースを配信する場合、メイン画像は「企業のロゴ画像」や「表彰状を受け取る男性役員の写真」より、「笑顔で働いている女性社員たちの写真」などのほうがプレスリリース内容を表していると考えられるでしょう。
「プレスリリースのタイトル事例10選!読まれるタイトルのポイントを解説」ではタイトルのつけ方について実際の企業の事例を紹介していますが、それぞれのプレスリリースがどのようなメイン画像を設定しているかという観点で読んでも参考になります。
ポイント3.画像が自社のトンマナに合っているか
プレスリリースの配信企業名と並んで表示されるメイン画像は、読み手が企業に対して抱くイメージにも影響を与えます。自社のトンマナ(トーン&マナー:デザインやスタイルに一貫性を持たせるルール)に合った画像を設定できるとよいでしょう。
一例として、子ども向けの教育サービスを手がけていて、企業ロゴやコーポレートサイトは明るいポップなデザインで統一している企業の場合を考えてみます。この企業が、新たな役員の就任を発表するプレスリリースを配信することになりました。メイン画像は新たな役員を撮影した1枚に設定しようとしています。
この場合、該当の役員がスーツ姿でカメラに向かってポーズを決めている写真よりも、オフィスカジュアルの服装で、笑顔で写っている写真のほうが企業イメージに合っており、メイン画像として適切だと考えられるでしょう。
このように、画像ひとつでも企業の印象は変わってくるものです。画像の準備になかなか時間や費用を割けないという方もいるかもしれませんが、できる限りこだわりたいところだといえます。
惜しいメイン画像の3つの特徴
メイン画像を効果的に活用するために、注意したいポイントがあります。メイン画像を選ぶ際には、以下に当てはまっていないかチェックしてみましょう。
特徴1.文字が大量に入っている・複数の画像を組み合わせている画像
メイン画像がPR TIMES公式サイト上でサムネイルとして表示される場合は、プレスリリースの詳細画面よりも大幅に縮小されます。そのため、文字が大量に入っている画像だと、文字が読めないだけではなく、背景に写っているものについても伝わりにくくなります。
「読み手の興味を喚起する、プレスリリースの内容をより理解しやすくする」というメイン画像が持つ役割を果たせない状態になってしまうため、文字が大量に入った画像をメイン画像に設定するのは控えるようにしてください。
また、メディア視点では、「そもそも文字が入っている画像は宣伝っぽくて使いづらい」とされることもあります。
文字が全体の2割以上に入っている画像は掲載不可としているメディアもあります。ひとつの目安にしてみてください。
サムネイルとなるメイン画像は情報量を多くしたいという考え方もあるため、文字入りの画像をメイン画像として使う場合には、同じ画像で文字が入っていないものもアップロードしておけるとよいでしょう。
参考例:株式会社ベイクルーズ
CITYSHOP 東京駅店より 老舗だし専門店「やいづ善八」× CITYSHOPコラボメニュー&プレゼントキャンペーン11月23日(水)スタート
メイン画像に自社・コラボ先のロゴを入れていますが、同様の画像で文字が入っていないものもアップロードしています。
▼メイン画像
▼プレスリリース画像一覧
また、同様の理由で、複数枚の画像を組み合わせて1枚の画像にしたものもメディア関係者からは「使いづらい」とされることがあります。複数の画像を組み合わせたものをメイン画像に設定する場合、組み合わせる前の画像も1枚ずつアップロードしておけるとよいでしょう。
参考例:株式会社ほぼ日
好きなカラーと、いつでも一緒に 。Shin;Kuu(シンクー )から、オリジナルポーチつきのホリデーコフレを発売します!
▼メイン画像
▼アップロード画像一覧
特徴2.ロゴ画像
上述のように、メイン画像には「プレスリリースに興味を持ってもらう」という役割があります。そのため、企業のロゴ画像をメイン画像に設定すると、「その企業のプレスリリースである」ということしか伝えられず、その企業にもともと興味を持っている人にしかプレスリリースを読んでもらえない可能性が高いです。
プレスリリースに使用できる画像がほかに1枚もないという場合は、ロゴ画像をメイン画像に設定することもやむを得ないでしょう。メイン画像が設定されていないプレスリリースと、ロゴ画像であってもメイン画像が設定されているプレスリリースでは大きく印象が異なります。
ただ、アイキャッチとして多くの人の目を引きつけるというメイン画像の本来の役割を考えると、できる限りロゴ画像以外をメイン画像に設定したいところです。
特徴3.解像度の低い画像
上述のように、近年のデジタルデバイスは高解像度の画面が多いため、解像度が低い画像だとドットなどのざらつきが目立ち、画像そのものの魅力が十分に伝わらない可能性が高いです。
また、プレスリリースを見て記事として取り上げたいと思ったメディア関係者が、「解像度が低すぎて画像が使えない」と掲載を見送ってしまうケースも考えられます。
特に紙媒体に掲載する画像は、Webよりもさらに高解像度が求められます。紙媒体への掲載を視野に入れて情報を発信する際は、350dpi(※)以上の高解像度の画像をアップロードするようにしましょう。
メイン画像を選ぶときのよくある質問
ここで、メイン画像を選ぶときのよくある質問を見ていきましょう。
Q1.トップに掲載する画像がメイン画像に設定されるの?
PR TIMESで配信するプレスリリースのメイン画像は、入稿画面でアップロードしたすべての画像から1枚選択できます。つまり、トップに掲載する画像をメイン画像にする必要はありません。
メイン画像はプレスリリースの内容を象徴するものを選ぶことが多いため、結果としてトップに掲載する画像を設定しているケースが多いでしょう。一方で、メイン画像とトップ画像の役割を分けて、あえて別の画像を設定する工夫をしているプレスリリース事例もあります。例えば、以下のプレスリリースはメイン画像とトップに掲載する画像を分けています。

参考:東京駅エキナカ商業施設「グランスタ東京」2022年新商品 東京駅限定手土産(スイーツ)売上ランキングTOP10 発表
PR TIMESでメイン画像を設定する方法は下記の記事でご紹介しています。
Q2.メイン画像に適切なサイズは?
前述のように、メイン画像はプレスリリースや提携メディアへの掲載、そしてTwitterやFacebookといったSNSのOGPに反映されます。
現在は、TwitterやFacebookでWebサイトのリンク(URL)を共有した際に、読み込まれる画像サイズの縦横比(アスペクト比)が「1.91:1」に統一されています。例えば以下のような比率になります。
<アスペクト比「1.91:1」の画像サイズ例>
・960px × 502px
・1280px × 670px
・1920px ×1005px
プレスリリースに適した画像サイズなどについては、以下の記事も参考にしてみてください。
ただし、必ずしもこのサイズでなければならないということではありません。
例えば、スマートフォンでメールを見る場合、正方形の画像が印象に残ることも。正方形でメイン画像を設定する場合は、SNSのOGPには上記のアスペクトが反映されるため、画像が横長にトリミングされても情報が欠けないようにすることをおすすめします。
商品・サービスの魅力を伝えるトップ画像事例
<正方形や縦長の画像をメインに設定>
参考例:株式会社阪急阪神百貨店
【阪神梅田本店】東京駅でしか買えなかった話題のスイーツ【COCORIS(ココリス)】が、ついに期間限定で登場!
正方形のトップ画を設定。サムネイルの表示も崩れないようになっています。

参考例:ゴディバ ジャパン株式会社
スイーツの人気のフレーバーがゴディバのチョコレートドリンクに登場!「ラムレーズン風 ショコリキサー」
縦長のトップ画を設定。サムネイルの表示も崩れないように調整されています。

▼メール
参考例:株式会社ヒューマンフォーラム
京都のヴィーガン対応カフェ「mumokuteki cafe」(ムモクテキカフェ)が、栽培期間中無農薬で育てられた安納芋のデザートを期間限定販売
大きめの正方形に近いトップ画は、プレスリリースでもPR TIMESヘッドラインのメールなどでもインパクトがあります。

参考例:株式会社TOKYO TOWER
サッカー日本代表の一次リーグ突破を祈念し、東京タワーは本日(11/24)の夜も、SAMURAI BLUE に輝きます!
アスペクト比「1.91:1」のトップ画像はサムネイル、SNSに投稿しても表示が崩れにくいです。

<複数の縦長写真を使用>
参考例:株式会社マックスマーラ ジャパン
マックスマーラ 2022年秋冬コレクション
プレスリリースのトップに複数の画像をうまく並べた事例です。サムネイルにはひとつの画像が掲載されます。

メディア掲載のときの表示イメージと注意点
PR TIMESで配信したプレスリリースに使用している画像がWebメディアに掲載されたとき、PR TIMES上とは異なる表示になることがあります。ここからは表示形式に関する注意点と、プレスリリースに使用する画像のチェックフローについて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
一部のWebメディアでの画像の表示形式
PR TIMESで配信したプレスリリースがPR TIMESのパートナーメディアに転載される際、一部のWebメディアでは、画像(表も含む)がPR TIMES上と異なる形式で掲載されることがあります。
具体的には、下記のようにプレスリリース中の画像がURL(テキストリンクも含む)として表示され、そのURLをクリックして初めて画像が表示される、といった形式があります。
このように画像がそのまま掲載されないWebメディアもあるため、画像が表示されなくても情報がしっかりと伝わるプレスリリースを作成するように心がけてください。
チェックフロー
プレスリリースに使用する画像がさまざまな推奨条件を満たしているかどうかのチェックリストを作成し、プレスリリースを配信するフローに確認作業を組み込むことをおすすめします。ミスを防ぎ、担当者間で画像の運用に差異が生まれないようにするためです。
具体的な項目としては、下記のような内容が挙げられます。
- ファイル形式はjpg/pngになっているか?
- 画像サイズは横1920px × 縦1280px以上(縦長の場合)、横1667px × 縦2500px以上(横長の場合)あるか?
- 画像解像度は350ppi/dpi以上あるか?
- プレスリリースの内容に合っている画像か?
- 余白付け以外の加工を行っていないか?
- 加工を行っている場合、加工していない画像もPR TIMESにアップロードしているか?
- 画像全体の2割以上に文字が入っていないか?
- 文字が入っていない画像もPR TIMESにアップロードしているか?
スプレッドシートなどで担当者が毎回チェックを入れられるようにして管理できるとよいでしょう。
プレスリリース配信の目的に合わせ、メイン画像を効果的に活用しよう
メイン画像は、タイトルと同様にプレスリリースの内容を読み手に伝える重要な役割を担います。
設定する際は、「報道素材として適切か」「読み手の理解をより促せるか」「自社のトンマナに合っているか」を確認し、プレスリリース配信の目的に応じた最適な画像を選ぶようにしましょう。
PR TIMES上でも、SNS上でも重要な役割を担っているメイン画像。効果的に活用して、より伝わるプレスリリースを目指していきましょう。
メイン画像を選ぶ3つのポイントに関するQ&A
PR TIMESのご利用を希望される方は、以下より企業登録申請をお願いいたします。登録申請方法と料金プランをあわせてご確認ください。
PR TIMESの企業登録申請をするPR TIMESをご利用希望の方はこちら企業登録申請をする