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飲食業界「コラボ・タイアップ/SDGs」のプレスリリースの書き方|配信する3つのメリット&配信事例4選【PR TIMESテンプレート】

飲食業界において、何か特定の商品や企業・団体などとの「コラボレーション」(以下コラボ)、「タイアップ」に関する発表は、プレスリリース配信するよい機会です。コラボ・タイアップ企画の背景に自社の想いを伝えられたり、潜在的なステークホルダーとの接触機会になったりするなど、新たなファン層を生み出すきっかけになる可能性もあります。また、近年注目されている「SDGs」も見逃せません。飲食業界のコラボ・タイアップにおいて、関連深いキーワードとなるでしょう。

本記事では、飲食業界での「コラボ・タイアップ/SDGs」のプレスリリース作成時に、必ず盛り込みたい内容や注意点などを、PR TIMES社員の監修のもと、細かく解説。参考になるプレスリリース事例を含めてご紹介します。

目次
  1. コラボ・タイアップのプレスリリースを配信する3つのメリット

  2. コラボ・タイアップ/SDGsのプレスリリースに必ず盛り込みたい3つのポイント

  3. コラボ・タイアップのプレスリリース作成にあたり注意すること

  4. 担当者推薦!コラボ・タイアップ/SDGsのプレリリース配信事例4選

  5. コラボ・タイアップ/SDGsのプレスリリース作成の基礎知識

  6. POINT解説付き!テンプレートダウンロードはこちら

  7. さいごに

  8. 飲食業界「コラボ・タイアップ/SDGs」のプレスリリースに関するQ&A

コラボ・タイアップのプレスリリースを配信する3つのメリット

コラボ・タイアップや近年注目が集まるSDGsなどの取り組みは、プレスリリースを配信する絶好のチャンスです。ここでは、配信で得られる3つのメリットをまとめました。

メリット1.「〇〇」×「飲食店」という掛け合わせがニュースバリューになりやすい

飲食業界には、さまざまなコラボ・タイアップがあります。

例えば、特定の食材とのコラボ・タイアップ。この場合は、食材を活かした新たなメニューを展開することが多く見られます。特定のキャラクターとのコラボ・タイアップでは、キャラクターをイメージした店舗装飾や特別メニューなどの提供を開始するケースも。

このように、「何か」と「飲食店」がコラボ・タイアップすることで、それまでにその店になかった「新しいもの」が生まれます。つまり、それがニュースバリューです。プレスリリースを読むときのメディアの視点は「ニュースバリューがあるかどうか」です。コラボ・タイアップのプレスリリースには、その最大のポイントが必ずあるのです。

メリット2.コラボ・タイアップ先のステークホルダーにアプローチできる

このケースのプレスリリースでは、コラボ・タイアップ先の商品名や企業・団体名を記載してプレスリリースを配信するため、これまで自社がコンタクトできていない新たな層にアプローチするきっかけになります。コラボ・タイアップ対象の動向をウォッチしているステークホルダーに、自分たちのお店を知ってもらう機会になるわけです。

潜在的なステークホルダーに接触し、自社のファン層を広げる絶好のチャンスです。積極的に情報を発信していきましょう。

メリット3.コラボ・タイアップ/SDGsの背景を通じて、自分たちの想いを訴求できる

コラボ・タイアップ/SDGsへの取り組みには、何らかの理由・背景があるはずです。コラボ・タイアップのプレスリリースでは、きっかけとなった理由や背景を明記するとともに、自社の想いを伝えましょう。

SDGsのように社会的な課題解決につながる場合は、その課題にまつわる事情や影響などについても言及、その課題解決にかける想いを記載します。

取り組みに対する想いは、自社が持っている理念が反映されます。プレスリリースに触れた人の中には、理念に共感してくれる新たなファンとなる人がいるかもしれません。

コラボ・タイアップ/SDGsのプレスリリースに必ず盛り込みたい3つのポイント

では、コラボ・タイアップ/SDGsのプレスリリースを作成する際に、必ず載せたい内容とはなんでしょう。伝えたい内容を網羅するために、必ず盛り込みたいポイントについてご紹介します。

ポイント1.「何(誰)」と「なぜ」コラボ・タイアップするのかを明確にする

コラボ・タイアップのプレスリリースには、「何(誰)」と「なぜ」一緒に取り組むのかを明確に記載します。どちらかの、あるいは両社の周年イベントの一環であったり、何か特定のキーワードに基づく取り組みであったり、その理由や背景は多岐にわたると思いますが、「どうして一緒に取り組むのか」という理由についてをきちんと伝えましょう。

また、近年世界的に取り組みが課題となっているSDGsは、飲食業界においても意識されるキーワードではないでしょうか。SDGsの掲げる共通目標・ゴールが、新たなコラボ・タイアップを生み出すこともあります。食品ロスの削減やエネルギー資源保護の観点での地産地消など、飲食店が取り組める切り口でのコラボ・タイアップの場合は、SDGsへの取り組みであることをきちんと伝えます。

プレスリリース全体の「起承転結」の中で、この部分は「起」に該当するケースが多くみられます。きちんと書くことで、後に記載すべきことが明確になってきます。

ポイント2.社会的・業界の課題が背景にある場合は、今後の展望を記載する

何かの課題解決のための取り組みである場合は、その取り組みの内容や将来的に実現したい「今後の展望」についても記載しましょう。今回の取り組みだけでは大きな成果が出ないものであれば、最終的に目指すものと、そこに向かう第一歩としての今回の取り組み目標を記載します。

将来的にもたらす効果などが具体的に記載できるようであれば盛り込むこともおすすめです。現状のデータや目指す目標数値など、数字やグラフで表せるものがあるとよりわかりやすく伝わるでしょう。

ポイント3.生活者が「行ってみたい」と思える、魅力的なビジュアルを掲載する

コラボ・タイアップがどんなに社会的意義があろうとも、生活者が「行きたい」「買いたい」と思える何かがなければ、目的を果たせなくなります。取り組みの背景を伝えるとともに、今回のコラボ・タイアップにまつわる店舗デザインやメニューなどの魅力を伝えるビジュアルを準備します。

コラボ・タイアップの対象を活かした店舗づくり・あるいはメニュー開発には、飲食店も力を注いでいるはずです。その魅力が伝わる写真や動画などのビジュアルを準備し、プレスリリースに掲載しましょう。また、メディアが記事化する際にも、画像や動画があることでより大きく取り上げることができたりします。多くの人に情報を届けられるよう、ビジュアルにもこだわって準備しましょう。

コラボ・タイアップのプレスリリース作成にあたり注意すること

プレスリリースを書く時のポイントを見てきましたが、同時にどのようなことに注意して作成するとよいのでしょうか。コラボ・タイアップのプレスリリース作成時に、特に注意したいことを紹介します。

1.コラボ・タイアップ先と確認を取りながら準備をする

コラボ・タイアップのプレスリリースを実施する場合、双方がしっかり連携して準備することが重要です。プレスリリースはどちらが出すのか、日時や配信方法(場合によっては配信先)の確認、作成原稿の相互チェックなど、実施までに連携して行うことがます。

特に商品やキャラクターの場合は、商標権やコピーライトの表記なども確認が必要です。配信後にメディアに提供する画像などについても、きちんと取り決めておくとスムーズでしょう。

2.「想い」を伝えながら、課題に対する客観的な視点も忘れない

プレスリリースに「想い」を記載することで、顔の見えない企画者・関係者の熱を伝えることができます。それは読み手にも伝わり、共感を得るきっかけになります。

しかし、プレスリリースには同時に、客観的に判断する材料も掲載する必要があります。課題の現状や具体的な取り組み、それによってもたらされる効果などを、きちんとした事実に基づいて記載しましょう。数値などで表せるものは、データなどを併記するとわかりやすくなります。

たとえ今回の取り組みによる効果が小さくても、それは大きな成果につながっていく第一歩です。想いと事実をバランスよく伝えることで、真剣に取り組んでいることが伝わります。

担当者推薦!コラボ・タイアップ/SDGsのプレリリース配信事例4選

ここでは、実際に配信された飲食業界のコラボ・タイアップ/SDGsにかかわるプレスリリースの中から、参考になるものをご紹介します。整理された簡潔な説明や写真の効果的な活用など、各社とも工夫を凝らしたプレスリリースを作成しています。

事例1.株式会社トレンドファクトリー

  • コラボ内容が一目でわかるタイトル
  • 目を引くコラボ商品の画像一覧
  • 「コロナ禍に明るい話題を提供したい」という主催者の想いを明記

参考:現在放送中のTVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』とのコラボ決定!「ロールアイスクリームファクトリー」が全国8店舗で開催!

事例2.株式会社アークス

  • 読み手の「食べてみたい」気持ちを刺激する美しいイメージ画像
  • 時流が反映したコラボ背景を明記
  • 上記をメインのネタに、通販情報などもメニューとともに紹介

参考:カラオケCLUB DAM×100時間カレータイアップ企画!とろ~りチーズと肉厚ハンバーグがご馳走感溢れる「チーズフォンデュバーグカレー」限定販売スタート!!

事例3.株式会社コークッキング

  • 飲食店×フードシェアリングサービスによる食品ロス削減の取り組み
  • 実証実験の結果など、説得力ある情報を数値データとともに掲載

参考:株式会社ドトールコーヒー「エクセルシオール カフェ」等99店舗が食品ロス削減のためTABETEを導入

事例4.株式会社金福商店

  • コラボ内容が一目でわかる簡潔なタイトル
  • 特定のエリアの飲食店×特定のエリアの食材にフォーカス
  • 食材や料理の魅力が伝わる美しい画像

参考:『浅草グルメプロジェクト』第2弾!浅草の飲食店が仕掛ける『滋賀県長浜市』とコラボ企画(11/26~12/6)

コラボ・タイアップ/SDGsのプレスリリース作成の基礎知識

プレスリリース作成にあたり大切なことは、行動した人の想いを込めることです。しかし、見せ方にも工夫は必要です。

どのようなプレスリリースにもあてはまる、プレスリリース作成の基礎知識をご紹介します。

プレスリリース作成の基礎

POINT解説付き!テンプレートダウンロードはこちら

飲食業界「コラボ・タイアップ/SDGs」のプレスリリースの見本

さいごに

届けたい相手に、想いを届ける。そのための必須スキルのひとつとしてプレスリリース作成のスキルが挙げられます。

数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報が増えています。受け取る側にとっても正しい情報、自身が本当に知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっていると言えるでしょう。

届けたい相手である、メディアや生活者一人ひとりに自社の想いを届けることは、決して容易ではありません。情報を詳細かつ届けたい相手にとってわかりやすく、そして魅力が伝わるプレスリリースにすることが求められます。

ひとつでも多くの企業の想いをのせたプレスリリースが配信され、届けたい相手に想いを届けるためにお役立てしていただけると嬉しいです。

【関連リンク】

飲食業界「コラボ・タイアップ/SDGs」のプレスリリースに関するQ&A

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この記事の監修者

小林保

小林保

2013年PR TIMESへジョイン。美容・コスメ、自動車、飲料、ガジェット、ホームプロダクツ用品、自治体などのコンシューマー商材の認知拡大や話題醸成、ブランディングに係るPRに携わる。現在はプレスリリースライティングチームの責任者も担当。休日は2人の子どもと激しく過ごす。

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