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駅弁記念日(7月16日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

今日は何の日駅弁記念日(7月16日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

7月16日は「駅弁記念日」。今回は「駅弁記念日」の意味や由来を解説します。

また、「駅弁記念日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、企業で取り入れている関連の事例もご紹介。広報やマーケティングネタを探している方、特に飲食業界の方や、駅弁向けの商品を開発・販売している方は、ぜひ参考にしてみてください。

「駅弁記念日」の意味・由来とは?

7月16日は「駅弁記念日」です。1885(明治18)年7月16日、日本ではじめて駅弁が発売された出来事にちなんで、記念日として制定されました。

日本初の駅弁発売場所は、日本鉄道東北線(現:JR東北本線)の宇都宮駅。旅館を経営していた白木屋が、竹の皮に握り飯2個とたくわんを包み、5銭の価格で販売したのがはじまりといわれています。

毎年7月16日前後には、全国各地で「駅弁記念日」にちなんだイベント・キャンペーンを実施。たとえば、東京駅の駅ナカ商業施設「グランスタ」や「グランスタ丸の内」では、2019年7月に「駅弁祭り」と題した1ヵ月限定の販売イベントを開催しました。

「駅弁記念日」をきっかけに広報PR活動する効果

「駅弁記念日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「駅弁記念日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「駅弁記念日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「駅弁記念日」を元に発信をする流れ

「駅弁記念日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「駅弁記念日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「駅弁記念日」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「駅弁記念日」を広報PRに活かした事例

「駅弁記念日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「駅弁記念日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。記念日に関した事例ではないものも、今後「駅弁記念日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。

事例1.品川駅の仮開業150周年を記念した駅弁開発に協力

公益財団法人・横浜市ふるさと歴史財団は、横浜市歴史博物館での特別展「みんなでつなげる鉄道150年-鉄道発祥の地よこはまと沿線の移り変わり-」にて、株式会社崎陽軒のコラボレーション企画として、JR東日本品川駅と協働で「品川駅仮開業150年記念弁当」を発売しました。

同財団がJR東日本品川駅に協力するかたちで、品川駅の仮開業150周年を記念した取り組みです。東京や品川らしさをモチーフに、仮開業当時の養殖状況を表現したメニューが特徴。150年という歴史を詰め込んだ、記念行事ならではの広報事例です。

参考:横浜市歴史博物館×崎陽軒・JR東日本品川駅の企画商品「品川駅仮開業150年記念弁当」の製作協力について【横浜市歴史博物館】

事例2.新大阪~岡山間開業50周年の記念イベントで、駅弁を提供

西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は、2022年3月から「山陽新幹線 岡山開業50 周年記念キャンペーン」を開催しました。山陽新幹線「新大阪~岡山間」の開業50周年を記念した特別プランです。

普段立ち入ることのできない支所への乗り入れを見学したり、洗浄線の通過を体験できたりといったプラン内容が魅力。さらに、昼食では大人に「こが~なえ~もんぎょ~さん岡山弁当」、小学生には「岡山名物大集合弁当」、幼児には「500系ハローキティ新幹線弁当」と、参加者に応じた駅弁を提供している点がGOODポイントです。

参考:【JR西日本×日本旅行 共同企画】山陽新幹線岡山開業50周年特別企画「新幹線車両所(岡山)乗り入れメモリアルツアー」発売について

事例3.「駅弁味の陣2021」の投票結果をニュースリリースで発信

東日本旅客鉄道株式会社は、同社が開催する「駅弁味の陣2021」に関する情報を発信しました。ニュースリリースでは、「駅弁大将軍」に選出された「ワインのめし」や、アンケート評価・Web投票で総合評価が高かった駅弁などをピックアップ。

同イベントが10周年を迎えることから、歴代の駅弁のなかから「10周年記念賞」を選出した点がGOODポイントです。投票結果はWebで閲覧でき、各地の駅弁を首都圏近郊で販売する取り組みも行っているため、駅弁を食べる機会が少ない人にもアプローチしやすい広報事例となっています。

参考:「駅弁味の陣2021」受賞駅弁決定!~駅弁大将軍は山梨県の「ワインのめし」(株式会社 丸政)

事例4.国内最大級の駅弁イベントをオンライン・オフラインで開催

株式会社京王百貨店は、2021年1月7日から20日にかけて「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」と題したイベントを開催しました。百貨店の物産展としては、国内最大級の規模・売り上げを誇る名物催事のひとつです。

プレスリリースでは、本大会の概要を5つのテーマ・コンセプトに分けて紹介しています。「がんばろう!!駅弁 人気駅弁屋 新作弁当の競演」「“駅弁無い県”の復活駅弁」など、鋭くユニークなカテゴリを設けているのが特徴。コロナ禍に配慮し、Webでの予約や、冷凍駅弁の販売に対応した点もGOODポイントです。

参考:第57回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会

事例5.新潟県内7ヵ所の駅弁直売所をめぐる「越の駅弁7箇所巡り」

三条印刷株式会社は、「越の駅弁7箇所巡り」と題したイベントについて、ニュースリリースを発表しました。駅弁王国と呼ばれる新潟県内を7ヵ所めぐり、「駅弁御朱印帳」に各店オリジナルのスタンプを集める期間限定イベントです。

駅弁御朱印帳は先着350人限定で、コンプリートした人には記念スタンプをプレゼント。各店の駅弁を食べるきっかけになるだけでなく、新潟県内の駅周辺や、各線の魅力を知る結果にも貢献できる広報事例といえるでしょう。

参考:駅弁王国・新潟が誇る駅弁工場直売所を巡って“推し駅弁”を味わい尽くそう!「駅弁御朱印帳」が貰える「越の駅弁7箇所巡り」スタート

「駅弁記念日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

7月16日の「駅弁記念日」は、全国各地の駅弁に注目が集まり、電車の利用や遠方への旅行を想起させるきっかけになる日です。駅弁用の商品を企画・開発する企業の方にとっては特に、「駅弁記念日」を切り口として自社商品・サービスの魅力を伝える良い機会になるでしょう。

お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品・サービスと「駅弁記念日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。

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