憲法記念日
6月13日は「はやぶさの日」です。今回は「はやぶさの日」の意味や由来について解説します。
また、「はやぶさの日」をきっかけにした広報PRの事例もご紹介。宇宙に関する本を扱う出版社や宇宙に関連する事業を行っている企業はぜひチェックしてみてください。
「はやぶさの日」の意味・由来とは?
6月13日は「はやぶさの日」です。宇宙航空研究開発機構に関係した4市2町(秋田県能代市・岩手県大船渡市・神奈川県相模原市・長野県佐久市・鹿児島県肝付町・北海道大樹町)で構成された、銀河連邦にて制定されました。
制定のきっかけは、記念日の名称の通り、小惑星探査機「はやぶさ」です。7年間の歳月を要したミッションを成し遂げ、2010年6月13日に地球に生還した「はやぶさ」を記念して、記念日が設けられました。
「はやぶさの日」はその偉業から、諦めない心や努力する心の大切さを伝えるために制定されています。10周年を迎えた2020年には、はやぶさに関わったチームによるリレートークが開催されるなど、関連する企画が目白押しでした。
なお、「はやぶさの日」は日本独自の記念日ではあるものの、科学的偉業を果たしたということで世界中からの関心が高いのが特徴。特に、はやぶさチームのメンバーによるコメントは世界中の宇宙ファンが注目しています。
「はやぶさの日」をきっかけに広報PR活動する効果
「はやぶさの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「はやぶさの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「はやぶさの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「はやぶさの日」を元に発信をする流れ
「はやぶさの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「はやぶさの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「はやぶさの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「はやぶさの日」を広報PRに活かした事例
「はやぶさの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「はやぶさの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。また、記念日に関した事例ではないものも、今後「はやぶさの日」を広報PRに活かすうえでヒントになるでしょう。
事例1.「はやぶさ2」の帰還2周年を記念した市民向けキャンペーンを開催
相模原市は小惑星探知機「はやぶさ2」の帰還2周年を記念し、市民優待キャンペーンを開催することをプレスリリースで告知しました。
この企画は、をJAXA宇宙科学研究所のスタッフたちがリレー形式で講演する会と、相模原市民を対象にした、宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)とのコラボ企画キャンペーンを実施するというもの。
記念日にちなんだ事例ではありませんが、「はやぶさ2」の帰還に関することやX線分光撮像衛星XRISMなど宇宙に関する話を聞ける貴重な講演会を開催することで宇宙に興味がある人へのアプローチに有用な事例といえます。
参考:【相模原市】「はやぶさ2」カプセル帰還2周年記念!JAXA講演会と宇宙ミュージアムTeNQコラボ企画を初開催
事例2.2024年打ち上げ予定のMMX公式ミッションマークのデザインコンペを開催
アメリカのボストンに本社を置く人材エージェンシー エイクエント・エルエルシーは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)/JAXA MMXプロジェクトからの委託を受け、MMX(火星衛星探査計画)の公式ミッションマークのデザインコンペを開催。2024年に打ち上げ予定のMMXは、打ち上げ後に火星衛星周回観測やフォボス着陸をした後に2029年に地球への帰還を目指します。
「はやぶさ2」に続く大型ミッションであり、NASA(アメリカ)をはじめ、CNES(フランス)、DLR(ドイツ)などのさまざまな国が協力しています。コンペは、誰でも応募が可能なもので、1次審査と最終審査の2回に分けて実施。
プレスリリースには、コンペの詳細以外に、ミッションマークの目的や審査スケジュールなども記載されています。タイトル、サブタイトルを見るだけでどんな内容なのかが伝わる点がGOOD。
参考:JAXAの火星衛星探査計画 MMX (Martian Moons eXploration)公式ミッションマークデザインコンペを開催いたします。
事例3.岡山大学惑星物質研究所の活動がYouTube動画で公開
国立大学法人岡山大学は、岡山大学惑星物質研究所の活動が国立大学共同利用・共同研究拠点協議会(JURC)の動画「知の拠点【すぐわかアカデミア。】」内で紹介されたことをプレスリリースで配信しました。
プレスリリースでは、研究所についてや探査機「はやぶさ2」が小惑星のリュウグウから採取した試料の分析過程を知ることができるなど動画の内容を端的に説明しています。
実際に公開されたYouTube動画をリンクで貼り付けることで、気軽に見ることができ、視聴数増加にも貢献しているといえるでしょう。
参考:【岡山大学】岡山大学惑星物質研究所「すぐにわかる小惑星リュウグウの起源と進化」が知の拠点【すぐわかアカデミア。】で動画配信スタート
「はやぶさの日」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう
「はやぶさの日」は偉大な功績から、毎年のように話題になる記念日です。後継機である「はやぶさ2」が開発されていることもあり、今後の引き続き注目されるでしょう。2021年には13年ぶりに日本人宇宙飛行士の募集が開催され、職業として宇宙飛行士やJAXAへの関心も高まっています。宇宙に関連する書籍やイベント、講演などの広報PRをするなら、「はやぶさの日」を活用してみてはいかがでしょうか。
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