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ワールドキャンサーデー(2月4日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

今日は何の日ワールドキャンサーデー(2月4日)|意味や由来・広報PRに活用するポイントと事例を紹介

2月4日は「ワールドキャンサーデー(旧称:世界対がんデー)」です。今回は「ワールドキャンサーデー」の意味や由来を解説します。

また、「ワールドキャンサーデー」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイント、実際に広報PRに活かしている広報事例をご紹介します。

広報やマーケティングネタを探している方、特に医療関係者や介護関係者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

「ワールドキャンサーデー」の意味・由来とは?

2月4日の「ワールドキャンサーデー」は、2000年の「対がん同盟結成を呼びかけるパリ憲章」に基づいて、国際対がん連合(UICC)が2002年に制定した記念日です。

癌は、21世紀において私たちの健康と幸福を脅かす最大の敵のひとつです。世界中の一人ひとりが、がんに関する意識を高め知識を増やし、がんに対して行動を起こすことを目的としています。

日本では「世界対がんデー」とも呼ばれ、日本対がん協会は毎年2月4日に、イベントの開催やキャンペーンなどを実施しています。

「ワールドキャンサーデー」をきっかけに広報PR活動する効果

「ワールドキャンサーデー」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「ワールドキャンサーデー」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。

特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「ワールドキャンサーデー」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。

自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。

「ワールドキャンサーデー」を元に発信をする流れ

「ワールドキャンサーデー」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。

STEP1.「ワールドキャンサーデー」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む

STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める

STEP3.自社サービスやプロダクトと「ワールドキャンサーデー」をかけ合わせ、発信内容を検討する

STEP4.発信するコンテンツを作成する

STEP5.媒体を選び情報発信する

特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。

トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。

「ワールドキャンサーデー」を広報PRに活かした事例

「ワールドキャンサーデー」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。

次に、これから「ワールドキャンサーデー」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。

事例1.がん患者と家族向けのオンラインシンポジウムを開催

武田薬品工業株式会社は、2023年2月4日の「ワールドキャンサーデー」のプレスリリースを配信しました。2023年のテーマである「Close the Care Gap!(がん医療のギャップを埋めよう)」にちなんで、オンラインシンポジウムを開催するプロジェクトです。

がん患者と家族向けのシンポジウムで、プレスリリースではポータルサイトの開設や冊子の製作についても触れています。「ワールドキャンサーデー」に特化したプレスリリースとしてはもちろん、自社の取り組みについて発信する広報PR施策にも有用な事例です。

参考:ワールドキャンサーデー2023における当社のアドボカシー活動について

事例2.「ワールドキャンサーデー」にちなんだ限定パッケージを発売

日本酒を製造・販売する株式会社haccobaは、酒蔵「haccoba -Craft Sake Brewery-(ハッコウバ クラフトサケブルワリー)」から新商品「はなうたホップス + deleteC」を発売しました。2月4日の「ワールドキャンサーデー」にちなんだ限定パッケージです。

認定NPO法人・deleteC「みんなの力で、がんを治せる病気にするプロジェクト」に賛同して実現した取り組みで、売り上げの8%を寄付。お酒を通じて社会課題に触れるきっかけを、という想いとともに、商品についても詳しくまとめたプレスリリース内容が参考になります。

参考:2月4日 “ワールドキャンサーデー” に、「はなうたホップス + deleteC」をhaccobaより発売。みんなの力で、がんを治せる病気へ。

事例3.がんサバイバーによるトークイベントを「ワールドキャンサーデー」に開催

北海道テレビ放送株式会社は、2人のがんサバイバーによるトークイベントについてプレスリリースを配信しました。「がん患者とココロ」の持ち方について語り合うトークセッションを、2月4日の「ワールドキャンサーデー」に合わせて実施するプロジェクトです。

イベントの一部は、北海道テレビが運営するYouTubeチャンネルにて配信。イベント開催日の直前にプレスリリースを配信することで、多くの注目を集めました。登壇者の著書など、プロフィールをわかりやすく掲載した構成もGOODです。

参考:2月4日はワールドキャンサーデー 子宮頸がんサバイバー・古村比呂さんと語る 『がん患者とココロ』YouTube SODANEチャンネルで一部配信 (HTB/北海道テレビ)

事例4.「ワールドキャンサーデー」の特別パッケージ

カルビー株式会社は、2月4日の「ワールドキャンサーデー」にちなんだ特別パッケージを展開しました。「みんなの力で、がんを治せる病気にするプロジェクト」を実施する認定NPO法人・deleteCと、カルビー最薄のポテトチップス「シンポテト」ブランドのコラボレーション企画です。

既存商品を特別パッケージに変更する取り組みで、デザインの由来をプレスリリース内で詳細に記載したのがGOOD。「ワールドキャンサーデー」の活動を知ってもらうのはもちろん、自社製品の認知拡大効果も期待できるでしょう。

参考:2月4日は“ワールドキャンサーデー”『シンポテト』+deleteC がんの治療研究を支援

「ワールドキャンサーデー」をきっかけに広報PRの取り組みをしてみよう

2月4日の「ワールドキャンサーデー」をきっかけにしたチャリティーイベントや、がん患者やそのサポーターに向けたイベントの事例を紹介しました。

記念日をきっかけとしたプレスリリースを配信することによってその日にまつわるサービスや製品だけでなく、企業のサービス全体を知ってもらうよい機会にもなります。

いまや、日本人の2人に1人が生涯でがんになる時代になり、がんは身近な病気です。がんに対する誤った認識や社会的な偏見をなくすためにも「ワールドキャンサーデー」を使った広報PRをしてみてはいかがでしょうか。

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