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広報PR担当者に必要なスキル・能力を解説!スキルアップを目指すには?

企画を生み出す発想力や社内外での調整力など、広報PR担当者には多くの能力やスキルが必要とされます。

本記事では、広報PR担当者が身につけておきたいスキル・能力、スキルアップするための方法について紹介します。

広報PRの役割・仕事内容は?

さまざまなステークホルダーと相互にコミュニケーションを行い、社会(パブリック)との良好な関係を築くための営みが「広報PR活動」です。

広報PRの役割や仕事内容をより深く理解するため、ここでは社内広報と社外広報の2種類に分類し説明していきます。

広報PRの役割・仕事内容について、「広報とは?意味や役割、目的、仕事内容を現役広報担当者が解説」でも詳細に紹介しています。

社外広報の役割・仕事内容

社外広報とは、メディア関係者や投資家・株主、生活者(顧客)に向けて行う広報PR活動を指します。企業によっては、サービス広報コーポレート広報に分かれていることもあります。

社外広報の目的は、自社や商品・サービスへの認知・信頼を獲得すること。自社のファンを増やし、企業活動の拡大や成長に貢献します。

具体的な仕事内容としては、プレスリリースの配信やメディアプロモートなどのメディア・リレーションズ、自社への投資判断を促すインベスター・リレーションズ(IR)などが挙げられます。

社内広報の役割・仕事内容

社内広報とは、従業員のモチベーションを高めて、生産性を向上させ、組織の拡大・発展に寄与する従業員とのコミュニケーション活動のことです。「インナーコミュニケーション」「インターナルコミュニケーション」などとも呼ばれます。

従業員は企業にとって重要なステークホルダーであり、企業が持続的に成長していくためには、一人ひとりの従業員が企業理解を深め、自律的に日々の活動を行えるようサポートしていく必要があります。また、雇用の流動化が進む現在、従業員との信頼関係を強化する社内広報の仕事は企業にとって重要な役割を果たしています。

社内広報の仕事内容としては、社内報の発行や社内イベントの企画、社外からのフィードバックの共有などが挙げられます。

社内広報についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

広報PR担当者に必要な7つのスキル・能力

広報PR担当者

広報PRの役割・仕事内容を社外広報と社内広報の2つに分けて紹介しましたが、広報PR担当者に求められるスキル・能力は基本的にどちらも変わりません。

ここからは、広報PR担当者に共通して必要なスキルや能力を7つ紹介します。

1.文章力

広報PRの重要な役割のひとつは「伝える」ことです。プレスリリースやIR資料の作成など、企業の情報を適切に伝えるための文章力はどのような場面においても必要とされます。

特にプレスリリースは企業がメディア関係者に宛てて発表する公式文書であるため、正確な日本語能力や事実確認を行う校正能力が求められます。

もちろん、「文章力」というスキルに含まれるのは「正しい文章を書く」能力だけではありません。「商品やサービスに関する発表内容にニュースとしての価値を見出し、わかりやすく言語化する」能力も含まれます。

2.情報収集能力

広報PR担当者には、社内の出来事だけでなく社会の動きに目を向け、情報をキャッチアップする役割があります。そのため、情報収集能力は必要不可欠なスキルです。

SNSの動向からトレンドの種を見つけたり、一見無関係に思える政局にビジネスチャンスを見出したりと、広報PR担当者には情報感度を人一倍高く持つことが求められます。

また、インターネット上で検索すればあらゆる情報が容易に手に入る時代だからこそ、きちんと情報の出所を確かめ、信頼に足る情報を選別するリテラシーも同時に持ち合わせていなければなりません。

3.企画力

企画力とは、収集した情報を土台に、自社が伝えたい情報を組み合わせて企画を立てる能力です。届けたい相手にメッセージが伝わるよう、見え方を逆算しながら持っている素材を組み合わせることが求められているため、「編集力」と言い換えることもできます。

面白い、ユニークな企画を立てられればいいというものではなく、企業の課題を解決できる企画を立てられることが必要となります。

4.分析力

分析力とは、実施した企画の反響やデータを踏まえ、次の施策をどのように改善していくかを分析する能力です。

限られたリソースで最大の効果を出すためには、自社の現状の課題を分析しどのような広報PR活動を行っていくのか戦略的に計画していく必要があります。

広報PRは一般的に効果測定や分析が難しいと言われている領域ですが、だからこそさまざまな指標を駆使して分析を行える能力は大きな強みになるでしょう。

5.関係構築能力

広報PR担当者の仕事は、ステークホルダーと企業の信頼関係を築くこと。

社内外のさまざまな関係者と齟齬のないようコミュニケーションを行い、自社が円滑に企業活動を行える環境を整えなければなりません。

メディア関係者、顧客、従業員、株主や取引先など、さまざまなステークホルダーへ常に誠実に対応し、良好な関係を構築する能力が必要とされています。

6.プレゼンテーション能力

広報PR担当者は、プレスリリースのように文章で伝えるだけでなく、メディアプロモートなどプレゼンテーションを通じて口頭で情報を伝える場面も多々あります。

プレゼンテーションには、論理性と同時に場の熱気をつくり出す能力も求められます。

言葉だけでなく、口調や態度、振る舞いまで含めて、人の心を打つものになるよう徹底できるようになれば、広報PR担当者として非常に強いスキルを持っていると言えます。

7.危機管理・対応能力

広報PR担当者として、企業の窮地に向き合わなければならない事態も起こり得ます。企業の不祥事や炎上、事故が発生したとき、冷静沈着に対応できる態度も重要なスキルのひとつです。

もちろん、そのような事態が発生しないよう、日頃の情報収集や分析を怠らず、リスクを早め早めに察知することがもっとも重要です。広報PR担当者には、あらゆる未来を想像して行動する慎重さ、手堅さが求められています。

広報PR担当者におすすめの5つのスキルアップ方法

広報PRに必要なスキルを踏まえ、実際にスキルアップするための5つの方法を紹介します。もちろん日々の業務に打ち込むこともスキルアップにつながる重要な道ですが、業務以外でもスキルアップを目指す方法を検討してみましょう。

スキルアップ

1.勉強会に参加する

広報PR担当者のなかには、つながりのあるメディア関係者を招いて合同勉強会を企画している人がいます。多忙なメディア関係者にとっても、さまざまな企業の広報PR担当者から一度に情報提供を受けられるといったメリットがあり、受け入れられやすいようです。

このような合同勉強会に参加することで、メディア関係者に対する理解や信頼を深めたり、業界の最新トレンドなどへの知識を深めたりできます。

企画力をつけるという観点では、ある程度の人脈ができてきた段階で、自ら勉強会を企画してみるのもいいでしょう。

2.イベントに参加する

広報PR担当者に向けたイベントも多数開催されています。広報PR担当者同士の交流を主な目的とするものから、経営者や専門家をプレゼンターに招いたセミナーに近いものまで内容はさまざまです。

いずれにせよ、イベントを通じて新たな視点を得られたり、人脈が広がったりするという点で成長が期待できるでしょう。

3.セミナーに参加する

セミナーや講座を受講するのもスキルアップには有効です。内容は、必ずしも広報PR担当者に向けたものでなくとも構いません。

文章を書くことが不得意な人はライター・編集者の養成講座、プレゼンテーションに苦手意識がある人は営業のセミナーに参加してみるなど、自身の弱い部分を補うためにもセミナーは活用できます。

社外の専門家や経験豊富なスピーカーの話を聞くと、実践的なアイデアや知識を学べるだけでなく、モチベーションの向上につながるでしょう。

4.コミュニティに所属する

SNSなどを通じて、広報PR担当者のコミュニティが設けられていることがあります。Slackなどのオンラインツール上で交流するものや定期的にオフラインで集まるものなど実態はさまざまです。

コミュニティに所属することで、同じ業界やほかの業界の広報PR担当者とつながりが持てます。業界の動向や業務の工夫などを知れるだけでなく、自身のスキルを客観的に評価することにもつながります。

5.書籍や資格試験を通じて勉強する

実践を重ねていくだけでなく理論も学んでいくことで、広報PRに対する理解が深まり、視座を高く持って業務に取り組めるようになります。

広報PRに関する書籍や資格試験の対策を通じて、知識や事例を体系的に身につけていきましょう。

広報PR担当者におすすめの書籍は以下の記事で紹介しています。

広報PR担当者のスキルアップにつながる資格は以下の記事で紹介しています。

広報担当者に向いている人の特徴・性格・考え方

広報PR担当者としてスキルアップを目指す前に、「そもそも自分は広報PRに向いているのか、広報PRに向いているのはどんな人なのかを知りたい」という方もいるかもしれません。

そのような方に向け、広報PR担当者に向いている人の特徴・性格・考え方について以下の記事で紹介しています。

自分の能力を客観的に評価し、スキルアップしていこう

さまざまなステークホルダーと相互にコミュニケーションを行い、社会との良好な関係を築く役割を持つ広報PR担当者。

その仕事内容は多岐にわたりますが、共通して求められるスキルは「文章力」「情報収集能力」「企画力」「分析力」「関係構築能力」「プレゼンテーション能力」「危機管理・対応能力」の7つに大別されます。

自分に欠けている部分や強みとして伸ばしたい部分を客観的に評価し、業務に加えて勉強会やイベント・セミナー・コミュニティ、書籍や資格試験の勉強などを通じて、着実にスキルアップしていきましょう。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

広報に必要なスキルに関するQ&A

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