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PR視点で新商品・新メニュー考案!開発の流れとコツ、20社の事例を紹介|お知らせ方法に動画活用も有効

新店オープン以来、PRすることがなくプレスリリースの配信ができていない……という飲食店も多いのではないでしょうか。

「PR TIMESキーワードランキング2022(※)」によると、外食・中食のプレスリリースでは、「新商品(新メニュー)」のキーワードが「デリバリー」を上回り、2021年の9位から4ランクアップ、5位になっています。少しずつではありますが、新しいメニューの発表が増え、PR活動が積極的になっているように見受けられます。

本記事では、「飲食・フード業界向け月別PR施策12選|季節別イベント・キャンペーン企画」「飲食店PR施策10選!企画を考えるステップとポイントを解説|外食・食品の課題解消に」に続き、新商品・新メニューをPR視点で考え、開発していく流れをご紹介します。

※「PR TIMESキーワードランキング」とは
PR TIMESがプレスリリースに多いキーワードのランキングやその推移、傾向を毎年発表するものです。「PR TIMESキーワードランキング2022」は、約27万件のプレスリリース、206万超のキーワードを分析した内容です。2022年企業発表のトレンドはSDGs!コロナのないTOP20 PR TIMESキーワードランキング2022を発表!より

飲食店が新商品・新メニューを考案するポイント

通常の営業のさなかに新商品・新メニューを考えるのは容易くありません。ランチ営業とディナー営業の間や1日の営業後に考えている人が多いのではないでしょうか。また、定休日に時間を取っている人もいるでしょう。

限られた時間で、顧客のニーズに合った新商品・新メニューを考案するために、ポイントを絞って考えてみましょう。

新商品・新メニューが必要な理由、目的を明確にする

大きく分けて3つの理由、目的が挙げられるのではないでしょうか。

1つ目は、「新規顧客数を増やす」ためです。自店にこれまで興味を持っていなかった層や認知すらしていなかった層に対し、アプローチをするチャンスになります。

2つ目は、「リピート率・ロイヤリティを上げる」ためです。1つ目とは反対に、すでにご利用いただいたことがある顧客に対し、飽きさせないことが重要です。

3つ目は、「顧客単価を上げる」ためです。1つ目、2つ目と合わせて、来店した顧客に対し、いかに多くの料理を食べてもらえるかが重要です。これまで提供したことが少ないジャンルや期間限定などの新商品・新メニューを追加で味わってもらえるチャンスになります。

自社で実現したいもの、優先したいものを明確にしましょう。

PR視点で新商品・新メニューを考える

前述した理由、目的の「新規顧客数を増やす」「リピート率・ロイヤリティを上げる」「顧客単価を上げる」を実現するためには、まず新商品・新メニューを出したことを知ってもらう必要があります。

そこで大切なのが、PR視点で新メニューを考えることです。ニュース性がないコンテンツはPRにならないケースがあります。

PR視点で新メニューを考えるために必要なポイントを3つお伝えします。新商品・新メニューを考案する際に参考にしてみてください。

ポイント1.顧客にニーズがあること(顧客目線)

PR施策がどんなに優れていても実施タイミングがずれたり、顧客にとって魅力的でなかったりすると意味がありません。アピールしたい顧客層の生活をイメージし、顧客が喜ぶ内容になっているか、どんなメリットがあるかを考えてみましょう。

ポイント2.通常の運営に負荷がかからないこと(自社目線)

PR施策を実施するための予算、店舗の運営を十分に考慮した内容にする必要があります。特に、継続して稼働していないスタッフや経験が浅いスタッフが多い場合はオペレーションや人員配置、シフトもあわせて検討しましょう。

ポイント3.ニュース性があること(社会目線)

「新メニューが出ました」「〇〇キャンペーンを始めました」だけでは、なかなかニュースになりません。メディアに取り上げられるには季節感や時流があること、社会背景があることが重要です。

以下の記事では、PR施策に役立つ「メディアフック」について解説しています。

新商品・新メニューの開発の流れとコツ

ここからは、新商品・新メニュー考案前の準備から実際に提供するメニューにするまでの流れとコツを解説していきます。

1.新商品・新メニュー考案前の準備

新商品・新メニューを考案する前に、自社で売れているメニューの傾向や顧客層を分析し、実際に運営する体制も正確に把握しておきましょう。

(既存メニューの分析)

  • 売れている商品は?
  • 売れている時間帯は?
  • 一緒に注文されるメニューの組み合わせは?
  • 顧客の利用シーンは?
  • 注文する顧客の年齢層、属性は?

(体制の把握)

  • スタッフの人数は?
  • スタッフの属性(雇用形態やシフト)は?
  • スタッフのスキル・経験は?
  • 現在の運営の状況は?

ここでポイントとなるのは、「顧客にニーズがあること(顧客目線)」「通常の運営に負荷がかからないこと(自社目線)」だけで、開発を進めないこと。あくまでも、この2つの視点は最後のチェックフローとすると、既存のものとは違った新しい商品・メニューに出合えるはずです。

2.ニュース性があること(社会目線)を軸に考案

「ニュース性があること(社会目線)」から新商品・新メニューを考えてみましょう。まずは、実現の可能性を加味せず、さまざまな角度からたくさんのアイデアを出してみてください。

(例)

  • 記念日に合わせる →〇〇の日にちなんだメニュー(例:29日は「にくの日」)
  • 季節性・時流に合わせる →季節やイベントに関連するメニュー(例:3月はひなまつり、お花見、桜、イチゴなど)
  • 自然災害で農作物に影響があった →農家の支援になるようなメニュー
  • 家計が苦しい人が増えた →低価格メニュー/あえてのプチ贅沢メニュー
  • 個食が増えた →おひとりさまメニュー/あえての団欒メニュー

これは、「顧客にニーズがあること(顧客目線)」にもかかわるポイントです。また、生活者の消費行動は、モノ消費からコト消費、トキ消費に変化しています。消費行動、社会的背景を踏まえ、ニュース性のあるメニューを考案してみましょう。

指導 イメージ

3.考案したメニューをグルーピング

考案したメニューの中には、似たものがあるはずです。それらをグルーピングしておきましょう。

(例)

  • 桜をイメージしたメニュー:A、B、C
  • プチ贅沢メニュー:C、D、E
  • 福島県の食材を活かしたメニュー:B、D、F
  • 健康を意識したメニュー:C、G

A……桜をイメージしたメニュー
B……桜をイメージした福島県の食材を活かしたメニュー
C……桜をイメージしたプチ贅沢で健康を意識したメニュー

実際に開発を進めていくうちに、ぜひこのメニューでいきたいけれど何らかの理由から実現が難しいという場面にぶつかった時に代替案を検討しやすくなります。また、より多くのニュース性があるものを一目で確認するのにも役立ちます。

4.顧客・自社・社会の3つの視点でチェック

「ニュース性があること(社会目線)」の軸で考えた新商品・新メニューを「顧客にニーズがあること(顧客目線)」「通常の運営に負荷がかからないこと(自社目線)」の視点でチェックしていきます。

ここで前述の「新商品・新メニュー考案前の準備」で確認したことと照らし合わせ、顧客が喜ぶ内容になっているか、通常の運営に負荷がかからないか、原価は問題ないかなどを見ていきます。

5.実際に提供するメニューに

ここから、いよいよ開発です。思い描いた内容をレシピ化し、メニューに仕上げていきましょう。

原画をつくる(見た目)

どのような見た目で提供するかイメージしていたものを、絵に起こします。複数名が調理する際に、同じクオリティで提供するために必要です。また、実際に調理したときに、改善するポイントを見つけやすくするのにも役立ちます。

レシピをつくる・試食(味)

ここで、素材の仕入れ先の検討やそれを踏まえた原価計算を行います。実際に試食をしてみて、使用する素材を変える必要があったり、考案時と味のイメージが違ったりすることもあるでしょう。その際は、グルーピングしたリストを参考に、どれならもとのイメージに近い形で進められるかを再考してみてください。

提供フローを検証する(運営)

実際に顧客に提供するまでのフローを決めます。調理する工程のみではなく、席に運ぶまでのフローで懸念がないか試してみましょう。この際、想定される注文の時間帯に偏りがないかを加味し、演出を必要とするメニューの場合は、その点も踏まえ運営体制面もよく検証しましょう。

メニュー名を決める

メニューができたら、ネーミングです。あらためて新商品・新メニューの目的とアピールしたい顧客を思い浮かべ、メニュー名を決めてください。ここで大切にしたいのは、「一目で理解できること」「魅力が伝わること」「食べたときとのギャップがないこと(期待値調整)」の3点です。

新商品・新メニューをお知らせする方法と動画告知の事例

新商品・新メニューができたらいよいよ顧客へのお知らせです。目的、顧客に合ったアプローチをしましょう。新しい顧客層を開拓するのか、現在と同じ顧客層に対し、より深くアプローチするのか。自店に合った方法を検討しましょう。

新商品・新メニューをお知らせする方法

  • メニュー表:来店者(完全顕在層)
  • LINE・Facebook:来店したことがある人(完全顕在層)
  • Instagram:過去の来店有無にかかわらず、その地域で飲食店を探している人(ほぼ顕在層)
  • SNS・Web広告:行動に沿った広告出稿のため、比較的ニーズがある人(潜在層に近い顕在層)
  • チラシ・のぼり:来店の可能性が高い地域すべての人(顕在層に近い潜在層)
  • 口コミ:その時に飲食店を探していなくても、いつか来店する可能性がある人(ほぼ潜在層)
  • テレビCM:SNS・Web広告と比較して制限がない、とにかく多くの人(完全潜在層)

そして、広告を利用せず、多くの人にアプローチできるのがプレスリリースです。今回紹介した流れで開発する新商品・新メニューは新規性・ニュース性があるはずです。ぜひ、プレスリリースで多くの人に情報をお届けしていきましょう。

新商品・新メニューの動画告知の事例

動画でのお知らせも増えてきています。あわせてチェックしてみてください。

パナソニック株式会社(ビストロ ニコタマ キッチン)
ビストロの“おまかせ調理”を味わえる初のリアル店舗 二子玉川駅構内に期間限定オープン

株式会社ダスキン(misdo meets Toshi Yoroizuka ヨロイヅカ式ガトーショコラドーナツ)
ミスタードーナツが鎧塚シェフと共同開発した『misdo meets Toshi Yoroizuka ヨロイヅカ式ガトーショコラドーナツ』を期間限定発売

株式会社ニッスイ
冷凍食品の本格カツカレーに汁なし担々麺、手軽にタンパク質を摂取できるおさかなバー!ニッスイが2024年春夏新商品44品を発表

PRにつながる新商品・新メニューの事例20社を紹介

ここでは、PRにつながる新商品・新メニューをご紹介します。素材や商品のバリエーションが多くない業態や、少ない店舗でPRを積極的に行っている企業の事例をピックアップ。発信された内容をヒントにしてみてください。

プレスリリース

季節やイベントに合わせた新商品・新メニュー10選

株式会社フェイスネットワーク(八屋<はちや>

季節にぴったりの新商品を発表した株式会社フェイスネットワーク(八屋<はちや>)。秋の味覚や冬のイベントに合わせた限定商品は話題を集めそうです。

株式会社フェイスネットワーク2023年12月1日発表プレスリリース「ノエル抹茶ラテ」
株式会社フェイスネットワーク2023年12月1日発表プレスリリース「ノエル抹茶ラテ」より

株式会社サング(うしごろグループ)

普段のメニューに季節を取り入れ、四季に沿った限定メニューを発表している株式会社サング(うしごろグループ)。ほかに、プレミアムな日本酒を提供する飲み比べセットの発売情報もプレスリリース配信しています。

株式会社サング2023年9月28日発表プレスリリース「日本酒3銘柄飲み比べセット」
株式会社サング2023年9月28日発表プレスリリース「日本酒3銘柄飲み比べセット」より

株式会社ダスキン(ミスタードーナツ/かつアンドかつ)

異なる業態をもつダスキン。それぞれの特徴を活かして季節やイベントに合わせた限定メニューを発表しています。なかでも、正月シーズンやバレンタインなどのイベントならではの楽しみ方をイメージしやすい発想がとても参考になります。

株式会社ダスキン2024年1月25日発表プレスリリース「misdo meets GODIVA プレミアムハートコレクション」
株式会社ダスキン2024年1月25日発表プレスリリース「misdo meets GODIVA プレミアムハートコレクション」より

H1GLOBAL株式会社(テディーズビガーバーガー)

世界4ヵ国、日本では9店舗(2024年1月19日時点)を展開するテディーズビガーバーガーの新メニュー。夏には激辛バーガー、年始には「開運バーガー2024」など、季節に合わせたユニークなメニュー展開で注目を集めています。

H1GLOBAL株式会社2024年1月19日発表プレスリリース「開運ハンバーガー2024」
H1GLOBAL株式会社2024年1月19日発表プレスリリース「開運ハンバーガー2024」より

株式会社フクナガ(名代とんかつ かつくら)

とんかつ店を運営する株式会社フクナガは、とんかつだけでなく、おみそ汁や茶碗蒸しなど一見メインではない新メニューにも力を入れて展開しています。季節に合わせた素材やメニューの紹介がうまくプレスリリースに盛り込まれており、思わず足を運びたくなります。

フクナガ2024年1月12日発表プレスリリース「『あべのハルカスダイニング店』グランドオープン!」
フクナガ2024年1月12日発表プレスリリース「『あべのハルカスダイニング店』グランドオープン!」より

株式会社京はやしや(京はやしや)

京はやしやは季節に合った新メニューをたくさん生み出しています。2023年は20件以上の新メニューを発表。特に、春の訪れの時期やクリスマスなど、スイーツ業界がより盛り上がるタイミングでは、京はやしやも積極的な発表が見受けられます。

株式会社京はやしや2024年1月15日発表プレスリリース「いちご琥珀餅(こはくもち)」
株式会社京はやしや2024年1月15日発表プレスリリース「いちご琥珀餅(こはくもち)」より

株式会社ダイニングイノベーション(Italian Kitchen VANSAN)

顧客の「ストップ」の合図までのせ続けるVANSANの看板メニューに、パクチーのせ放題の「灼熱のパクチニスト」が新登場。夏を乗り越える栄養面に訴求したのも特徴的です。

株式会社ダイニングイノベーション2023年7月5日発表プレスリリース「灼熱のパクチニスト」
株式会社ダイニングイノベーション2023年7月5日発表プレスリリース「灼熱のパクチニスト」より

猿田彦珈琲株式会社(猿田彦珈琲)

バレンタイン限定ドリンクとして新商品を発売した猿田彦珈琲。チョコレートをふんだんに使用したリッチな大人の味わいに加え、3種類のフルーツを隠した組み合わせがユニークです。

猿田彦珈琲株式会社2024年1月9日発表プレスリリース「バレンタイン限定ドリンク リッチホットショコラ」
猿田彦珈琲株式会社2024年1月9日発表プレスリリース「バレンタイン限定ドリンク リッチホットショコラ」より

C-United株式会社(カフェ・ベローチェ)

C-United株式会社が運営する「カフェ・ベローチェ」で、先行販売を経て新メニューの全国展開を発表。発売に合わせて、割引価格で注文できるキャンペーンも開催しました。

C-United株式会社2024年1月9日
発表プレスリリース「じっくり煮込んだ『ビーフカレー』とピリッと旨辛な『タッカルビ炒飯』の2つのライスメニュー」
C-United株式会社2024年1月9日 発表プレスリリース「じっくり煮込んだ『ビーフカレー』とピリッと旨辛な『タッカルビ炒飯』の2つのライスメニュー」より

株式会社ファイブフォックス(カフェコムサ)

素材の産地という地域性や季節性を取り入れた新商品を発表している株式会社ファイブフォックス(カフェコムサ)。独自の記念日である「ショートケーキの日」「ミルクレープの日」のほか、1月15日の「いちごの日」などにちなんだケーキを発表しています。

株式会社ファイブフォックス2024年1月19日発表プレスリリース「岐阜県産のいちご『華がかり』のショートケーキ」
株式会社ファイブフォックス2024年1月19日発表プレスリリース「岐阜県産のいちご『華がかり』のショートケーキ」より

そのほか、飲食店からの発表ではないものの、ヒントになる事例を2つ紹介いたします。

株式会社阪急阪神百貨店

2月3日の「節分の日」に合わせて、さまざまなタイプの恵方巻をデパ地下で発売。定番の巻いていない恵方巻だけでなく、子どもが食べやすいカットタイプや、そばを巻いたユニークな商品も展開しています。年中ある記念日「〇〇の日」は、新商品・新メニューの考案・開発に役立つのでおすすめです。

株式会社 See you soon(名店)

「賄い≒実はおいしい」を連想させるネーミングの新商品。賄いが顧客から評判だった、という経験を持つ飲食店も多いのではないでしょうか。

関連リンク:今日は何の日 | PR TIMES MAGAZINE

話題性が高い新商品・新メニュー10選

アークランドサービスホールディングス株式会社(マンゴツリーカフェ)

本格タイ料理を提供するカフェと、CS放送局「ヒストリーチャンネル」による異色のコラボレーション企画。発売に合わせてSNSプレゼントキャンペーンを開催し、より多くの注目を集めています。

アークランドサービスホールディングス株式会社2024年1月19日発表プレスリリース「マンゴツリーカフェ×ヒストリーチャンネル期間限定オリジナルパッタイ」
アークランドサービスホールディングス株式会社2024年1月19日発表プレスリリース「マンゴツリーカフェ×ヒストリーチャンネル期間限定オリジナルパッタイ」より

有限会社アイズ(名古屋羽根付き餃子 にこにこ餃子)

名古屋名物の味噌煮込みと、餃子を組み合わせた新商品を発売。名古屋ならではのグルメをメインにすることで、観光客にも訴求できるメニューとなっています。

有限会社アイズ2024年1月17日
発表プレスリリース「味噌煮込み餃子」
有限会社アイズ2024年1月17日 発表プレスリリース「味噌煮込み餃子」より

株式会社インターナショナル・ダイニング・コーポレーション(三ツ矢堂製麺)

冬の期間限定商品として発売された新メニュー。冬の味覚であるあんこうの身と肝を使用し、寒い季節ならではのメニューに仕上げています。

株式会社インターナショナル・ダイニング・コーポレーション2023年12月22日発表プレスリリース「あん肝味噌つけめん」
株式会社インターナショナル・ダイニング・コーポレーション2023年12月22日発表プレスリリース「あん肝味噌つけめん」より

合同会社パラード(肉工房 志方)

使用する食材や仕入れ先を選んだ背景や考えによって、ニュースとなった新商品です。企業としてどんな考え方で、どんな取り組みをしているのか。普段の営業では伝えきれないことを訴求でき、共感してくれる顧客に出会えるかもしれません。

合同会社パラード(肉工房 志方)プレスリリース
パラード2023年2月2日発表プレスリリース「パイナップルパンバーガー」より

ユーアールエー株式会社(淡路島生パスタと窯焼きピザ Trepici )

生パスタと窯焼きピザが楽しめる飲食店で、2つの新メニューを発売。「玉ねぎ王国」と呼ばれる淡路島産の玉ねぎを使用し、ニュース性を増しています。

ユーアールエー株式会社2024年1月15日発表プレスリリース「『ズワイ蟹』と『淡路島産玉ねぎ』を使った期間限定メニュー」
ユーアールエー株式会社2024年1月15日発表プレスリリース「『ズワイ蟹』と『淡路島産玉ねぎ』を使った期間限定メニュー」より

株式会社ホテル小田急サザンタワー(小田急ホテルセンチュリーサザンタワー)

1月15日の「いちごの日」に合わせて、ストロベリーアフタヌーンティーを発売。冬のスイーツを使ったメニュー企画はもちろん、記念日にちなんだ新メニュー開発にも参考になります。

株式会社ホテル小田急サザンタワー2024年1月12日発表プレスリリース「苺のスイーツ」
株式会社ホテル小田急サザンタワー2024年1月12日発表プレスリリース「苺のスイーツ」より

株式会社Globridge(アジアン屋台PACPAK食堂

アジア・エスニック料理を身近に楽しめるアレンジメニューのシリーズを冬季限定で発売。普段の食事とは少し変わった見た目や味と、期間限定であることから話題に挙げられやすいでしょう。

株式会社Globridge2023年12月20日発表プレスリリース「アジアンスープごはん」
株式会社Globridge2023年12月20日発表プレスリリース「アジアンスープごはん」より

また同社が運営する「日本酒・米屋 蔵バル」では、長期にわたり話題となっている名古屋名物のひつまぶしならぬ、お肉でつくった「肉まぶし」を2022年2月にはじめて発表。以来、ランチメニューの改定や夏限定のメニューとして提供しています。

株式会社Globridge2023年8月3日発表プレスリリース「牛タンの肉まぶし」
株式会社Globridge2023年8月3日発表プレスリリース「牛タンの肉まぶし」より

ロイヤルフードサービス株式会社(ロイヤルホスト)

シンガポールやイギリスなど、世界各国の料理をロイヤルホスト風にアレンジしたメニューを展開。2~3ヵ月おきにメニューを変更することで、飽きさせない工夫がされています。

ロイヤルホールディングス株式会社2023年11月29日発表プレスリリース「ブラックアンガスアメリカンステーキ」
ロイヤルホールディングス株式会社2023年11月29日発表プレスリリース「ブラックアンガスアメリカンステーキ」より

株式会社フォーシーズ(生パスタ専門店SPALA)

寒い季節にぴったりなクリームパスタの新メニュー。発表のタイトルにある通り、北海道産のいくらと博多明太子、さらにスモークサーモンの競演は、贅沢さを感じるものになっています。

株式会社フォーシーズ2023年11月8日発表プレスリリース「北海道産いくらと大葉の明太子クリームソース」
株式会社フォーシーズ2023年11月8日発表プレスリリース「北海道産いくらと大葉の明太子クリームソース」より

株式会社イーストン(北海道焼鳥いただきコッコちゃん

北海道産の食材を使ったメニューを展開する企業と、担担麺が人気の「175°DENO担担麺」によるコラボレーションです。いつもとは異なる切り口で新メニューを展開することで、話題を集めやすくなっています。

株式会社イーストン2023年12月1日発表プレスリリース「175°DENO担担麺×いただきコッコちゃん」
株式会社イーストン2023年12月1日発表プレスリリース「175°DENO担担麺×いただきコッコちゃん」より

新商品・新メニューこそ、飲食店のPRのチャンス

飲食・飲食・フード業界向け月別PR施策12選|季節別イベント・キャンペーン企画」「飲食店PR施策10選!企画を考えるステップとポイントを解説|外食・食品の課題解消に」に続き、新商品・新メニューをPR視点で考え、開発していく流れをご紹介しました。

限られた時間で、顧客のニーズに合った新商品・新メニューを考案するためには、ポイントを絞って考えるとよいでしょう。顧客・自社・社会の3つの視点を持ち、「ニュース性があること(社会目線)」の軸から開発してみてください。

これまで以上に「新規顧客数を増やす」「リピート率・ロイヤリティを上げる」「顧客単価を上げる」の目的を実現するPRのチャンスがある新商品・新メニューになるでしょう。

飲食店の新商品・新メニューに関するQ&A

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この記事のライター

丸花 由加里

丸花 由加里

PR TIMES MAGAZINE編集長。2021年、PR TIMESに入社し、「PR TIMES MAGAZINE」、ご利用企業向けのコミュニティイベント「PR TIMESカレッジ」の企画・運営を行う。2009年に新卒入社した大手インターネットサービス運営会社では法人営業、営業マネージャーとして9年半、その後オウンドメディアの立ち上げに参画。Webコンテンツの企画や調査設計に携わる。メディアリレーションズを主とした広報を経て、現職。

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