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コスメ・化粧品メーカー編|メディアに取り上げられる3つの方法、企画3選を紹介

コスメ・化粧品メーカーで自社の商品・サービスをメディア掲載へと導く方法にはどんなものがあるのでしょうか。商品展開が豊富な美容業界の中で、情報が埋もれないようにするためには、メディア関係者の注目を集めて生活者の認知度を高めたいところです。

本記事では、コスメ・化粧品メーカーの商品が、メディアに取り上げられる方法とヒットへとつなげた企画の事例をご紹介します。今後メディアにアピールする際に、ぜひ参考にしてみてください。

コスメ・化粧品メーカーがメディアに取り上げられる3つの方法

コスメ・化粧品メーカーの商品をメディア露出までつなぐにはどのようなことをする必要があるのでしょうか。ここでは、メディアに取り上げられるための方法として基本的なものを3つ紹介します。

プレスリリースイメージ

1.発売の2ヵ月前には情報解禁する

メディアに取り上げられるためには、商品の情報解禁日は重要です。雑誌なのか、Webメディアなのか、TVなのか、などによってタイミングは異なりますが、発売する2ヵ月前にはメディア関係者に知らせるようにするとよいでしょう。

プレスリリースを配信するタイミングとして、情報解禁、販売開始の2回(もしくは3回)の機会があるので、それぞれ準備をしていきましょう

また、年間の発売スケジュールなどが事前にわかれば、先にメディア関係者のみに伝えるのも有効です。

プレスリリースで情報解禁をする際の注意点はこちらから。

2.メディアキャラバンでメディアにマッチした情報を提供する

メディア関係者に直接アポイントを取り、新商品・サービスを伝えるメディアキャラバン。訪問の際には、新商品だけではなく、季節性や話題性があり、メディアの特色に合いそうな商品の資料やプレスリリースも持参するとよいでしょう。

もし、初訪問でまだ関係性を築けていない場合は、編集者やライターに特集の傾向などをヒアリングし、あとからでもマッチしそうな情報とともに商品サンプルを送るなどするのも一案です。

メディアキャラバンについてはこちらの記事を参照ください。

3.メディア関係者向けの発表会を実施する

コスメ・化粧品メーカーには欠かせないプレス発表会。新商品をメディア関係者に大々的にお披露目する機会です。準備は大変ですが、ブランドコンセプトから新商品、看板商品の情報などを伝えられます。

今までつながりのなかったメディア関係者と名刺交換ができ、これからのメディアリストのアップデートができる場にもなります。来場したメディア関係者によい印象を与えられるよう、ブランドらしさにこだわった工夫をしましょう。

新商品の発表会については下記の記事をご確認ください。

コスメ・化粧品メーカーがメディアに取り上げられるポイント

メディアが商品の情報を取り上げようと思うきっかけは何でしょうか。数あるコスメ・化粧品メーカーの中から、美容情報誌やビューティー情報を発信するWebメディアなどに取り上げられるために必要なポイントを解説します。

コスメ

ポイント1.掲載メディアの発売日とマッチした情報か事前に確認する

掲載を狙いたいメディアの発売・発信日を意識することはひとつのポイントとなります。基本的には、メディアは鮮度が高い情報を掲載します。紙媒体の場合は、発売日に合わせたうえで生活者に新しい情報を届けられるようにピックアップされます。媒体の進行にもよりますが、だいたい2~3ヵ月前の号を制作しているので、情報を売り込む前に対象のメディアの発売・発信の傾向をチェックするようにしましょう。

しかし、多くのメディアが同時期に特集を組むクリスマスコフレなどの情報は、早めに告知すると枠を押さえてもらえる可能性が高まります。大きなトピックとなる商品は、情報解禁できるタイミングで早めにメディア関係者に伝えるようにしましょう。

ポイント2.メディアフックを意識する

メディアは商品・サービスの特色は大切にしますが、中立な発信をします。自社に都合のよい情報はなかなか取り上げられません。メディア関係者の心をつかむためには、以下の9つのメディアフックが重要です。メディアフックとは、メディアがニュースとして取り上げたくなる「情報の価値」を指します。

時流・季節性
画像・映像
逆説・対立
地域性
話題性
社会性・公益性
新規性・独自性
最上級・希少性
意外性

美容情報を扱うメディアの場合は、「話題性」「新規性・独自性」の要素が取り入れられたものを特集やニュース枠で取り上げる傾向があります。新商品を発表するタイミングでプレスリリース配信をすることが多いと思いますが、新商品という新規性にプラスして独自性を意識して情報を発信するとよいでしょう。

メディアフックについての記事もご覧ください。

ポイント3.メディアの企画に応えられる情報を提供する

ケースバイケースですが、新商品でなくともパブリシティ掲載につなげる方法があります。「2.メディアキャラバンでメディアにマッチした情報を提供する」でお伝えした通り、季節性や話題性があり、メディアの特色に合った商品は、編集企画にひもづけて紹介されやすいです。

例として、

春 紫外線/新生活メイク
夏 ダイエット・インナーケア/サマコレ
秋 保湿・美白ケア
冬 クリスマスコフレ

話題になったアイテムは上半期、下半期に分けてベストコスメ特集などに掲載されることがあります。

編集企画に合いそうな商品のあたりをつけて、メディア関係者にプッシュしておくのもよいでしょう。メディアとの関係が構築されていれば、編集者から企画に合いそうな商品を紹介してほしい、と言われることもありますよ。

コスメ・化粧品メーカーがメディアアプローチで注意すること

ここまでメディアに取り上げられる方法とポイントを紹介してきました。ここでは、アプローチの際に注意すべきことについて解説していきます。

1.自社の情報を押し売りをしない

新商品が出てから、何度も知らせるのは好ましくありません。例えば、プレスリリースの配信やサンプルを送付した後に、何回も電話などでプッシュするのはNGです。取り次ぎがうまくいかなかった際は、窓口の人にいつが都合がよいかを尋ねます。それでもなかなかつながらない場合は、メールに切り替えてメディアキャラバンとして来訪できるようアポイントを取るほうがよいかもしれません。適切な距離感を見極め、メディアリレーションズ活動を実施しましょう。

メディアと良好な関係を構築するためには、メディアリレーションズは不可欠です。以下の記事を参照ください。

また、自社だけでタイミングが計れない場合は、PR会社などに依頼することも一案です。

2.メディアとアンマッチな情報提供をしない

メディアの特徴を理解しないまま、むやみに情報提供をするのはおすすめしません。メディアのカテゴリーや掲載内容を必ず確認しましょう。広報PR担当者として、事前に媒体研究をすることは重要です。

美容情報誌、美容紹介枠があるファッション誌はもちろんですが、その他の情報誌でも新商品のニュース枠として美容アイテムが紹介されている場合があります。掲載例があったかどうかの確認、購読者の年齢層などをリサーチのうえ、情報提供を行います。

媒体研究に関する記事はこちらをご覧ください。

3.情報発信の前にニュース性のある情報かどうか確認する

メディアフックがある情報は、メディアに掲載されるケースが多いことを本記事のポイント2でご紹介しました。

掲載されるケースが多いということはメディアフックの要素が含まれていない場合は、ニュース性がないと判断され、掲載に至らないこともあります。事前に、自社の発信したい情報にメディアフックが含まれているかを確認するようにしましょう。

また、情報解禁する際には、SNSやメディア対応を統一する必要もあります。解禁前に情報を出されないように注意しましょう。

コスメ・化粧品メーカーのヒット企画3選

コスメ・化粧品メーカーでヒットした企画を3つご紹介します。今後の参考にご覧ください。

ベストコスメ16冠達成! ユーザーを味方につけた実力プライマー|&be

ヘアメイクアップアーティスト河北裕介プロデュースのライフスタイルブランド「&be(アンドビー)」。「&be UVプライマー」は、さまざまな媒体のベストコスメを受賞しているアイテムです。2022年度には、ベストコスメ1位の16冠を達成。ブランドプロデューサーの河北氏が提唱する河北メイクにおいて大切にしている、ベースメイクに関するアイテムを多数の評価を獲得しています。

メディアフック:新規性・独自性/話題性/最上級・希少性

PR企画:インフルエンサーや有名人の美容感度が高い人からの注目を集め、SNSで話題拡大。話題性と商品の独自性、最上級などの実力も兼ね備え、メディアへの露出も多い商品です。

参考:&be<アンドビー>が2022年度ベストコスメ16冠達成!|&beのプレスリリース

視覚も使用感もジェンダーレスなロングセラー化粧水|株式会社イプサ

化粧品メーカーの株式会社イプサの「ザ・タイムR アクア」は、独自の保湿成分でうるおいあふれる肌へと整える化粧水。2014年5月に発売されて以来、長年愛されるイプサを代表するロングセラー商品です。化粧品のみずみずしい世界観を表現するアーティスティックなイベントを開催したり、限定ボトルを発表したり、どの時々のニーズにも合うように訴求しています。

メディアフック:新規性・独自性/話題性/画像・映像

PR企画:長年SNSを活用し、定期的に商品に関連させた芸術的な投稿をして話題を集めました。周年に合わせて通常のシンプルボトルをカラーリングしたり、成分をプラスしたり、特別感がある限定品を発売することも。

参考1:IPSAの化粧水「ザ・タイムR アクア」のみずみずしい世界観を表現したARフィルターが登場!5月17日より、Instagramで公開
参考2: AQUA PLAY ART | IPSA アーティストによるARアートが体験できるイマーシブなアクア美術館が登場

圧倒的なカラバリを誇るアイシャドウで目元を魅了|ADDICTION BEAUTY

株式会社コーセーが誇るメイクアップブランド「ADDICTION BEAUTY(アディクション ビューティ)」。ほかではあまり見られない4色×11セットと豊富なカラーバリエーションで「ザ アイシャドウ パレット」を発売。定番商品としても定評がある中、Fall 2022 Collection「BE TIMELESS」として、季節にマッチした圧倒的な色の展開で話題を集め、人気を博しました。商品の画像のインパクトもあり、視覚的に興味・関心を高めたアイテム。

メディアフック:話題性/新規性・独自性/画像・映像/時流・季節性

PR企画:プレスリリース配信後、インフルエンサーやメディアからのレビューを含むパブリシティ掲載を獲得。認知度の高いメディアのSNSで計2,000件前後のいいね!も得ています。発売直後に売り切れが続出しさらに話題を集めたアイテムです。

参考:4色×11セット、圧倒的なカラーバリエーション!ADDICTIONより待望のアイシャドウパレットが新登場

メディアにマッチした情報提供をして、認知の拡散を

数あるコスメ・化粧品の中から、選んでもらうためには広報PRがとても大切です。この記事では、メディアに取り上げられる方法やポイント、注意点についての基本的な部分をお伝えしましたが、あくまで一例にすぎません。現在はオンライン形式だけでなくオフライン形式も増え、数多くの広報PR手段があります。自社に合う方法を取り入れていきましょう。

とはいえ、時代の変化とともに選択肢が多くなったものの、変わりなく必要な点としては、メディアフックを意識した情報発信と媒体研究、メディアリレーションズを築くことです。

自社の情報をメディアに取り上げてもらい、ヒット商品へと導くためには広報PR担当者の力が必要となります。メディアにマッチした情報が何かを確認したうえで提供し、生活者への認知の拡散へとつなげてヒット商品を生み出しましょう。

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