【トレンド徹底活用術 vol.23】文化の日編:「自社との関連性」と「画像」がポイント!

想いが詰まったプレスリリースは、せっかくならより多くの人に興味を持ってもらいたいものです。

自社の新規情報をまとめるだけでなく、時節やトレンド情報をうまくかけ合わせることで、よりニュースバリューを高め、メディア関係者だけでなく、生活者にも届きやすくなります。

トレンド徹底活用術」では、PR TIMES編集部が、トレンドキーワードをプレスリリースへ落とし込む方法を考察。

本記事では「文化の日」をピックアップして、特に重要なステップを解説します!芸術関連団体はもちろん、イベント業界や飲食業など幅広い業界の方にとって活用しやすいトレンドのため、ぜひ参考にしてみてください。

文化の日をプレスリリースに活用する重要な3つのステップ

11月3日は国民の祝日「文化の日」として広く知られていますが、どのように過ごす日なのかは定着しておらず、プレスリリースへの落とし込み方に悩む方も少なくないと思います。そこで、今回は「文化の日」を活用したプレスリリースの作成について解説。

基本となる全ステップは以下9つです。

トレンドキーワードをプレスリリースに活用する基本の9ステップ

本記事では特に重要な3つのステップを解説していきます。基本となる全9ステップについては以下のこちらの記事で解説してます。参考にしてみてください。

プレスリリースの確認イメージ

重要STEP1.文化の日の由来や現代における意味合いを調べる

まずは、文化の日の由来や、現代における意味合いを知るところから始めましょう。

由来を知る意味

文化の日には入館料を無料にする美術館や博物館も多くありますが、そもそも何を目的とした祝日なのか、意味や由来まで正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。

由来や本来の意味などを調べることで意外な側面を知ることも多いものです。また、時代の変化とともに、全く新しい形で親しまれるようになっているケースもあります。

地道なリサーチではありますが、本来の意味や由来、新たな側面を見出すことは、トレンドを活用した情報発信をする上で、土台となる基礎知識となります。

文化の日の由来

11月3日の文化の日は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という意義の下、1948年に法律で定められた国民の祝日です。

しかし実は、明治天皇の誕生日であることから、文化の日が制定される以前の明治時代から祝日とされていました。戦前は元旦(新年節)と並ぶ四大祝日(四大節)の一つとして広くお祝いされていたのです。

終戦後の1946年の11月3日に平和憲法で知られる日本国憲法が公布されると、その2年後、憲法の公布日として「文化の日」になりました。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」が意義とされているのは、この日が平和主義を国内外へ宣言した日であることと関連しています。

文化の日の意味合い

文化の日は秋の叙勲等が授与され、皇居では「文化の発達に関して顕著な功績のあった」人に対して文化勲章の親授式が開かれます。

それでは、そもそも文化とは何なのでしょうか。文化の定義は複雑で難しく、様々な議論がなされています。ここでは、文化庁の組織図から、大きなカテゴリーを捉えてみます。

  • 国際文化
  • 日本語
  • 著作物(文芸・芸術・学術・音楽など)
  • 有形文化財・無形文化財
  • 宗教
  • 生活文化
  • 芸術文化・映画
  • 食文化

これらからもわかるように、文化には様々な側面があります。

「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日である文化の日。自社でもなにかしらの文化を持ってないか、また促進しようとしていないか、改めてチェックしてみると新たな切り口が見つかるかもしれません。

補足:気象との関連

ちなみに明治時代から祝日となっているこの日は、なぜか晴れることが多い「晴れの特異日」と言われています。

実際に1981~2010年のデータでは、東京における晴れの出現率は「70%」の高い確率を記録していたのですが、最新のデータ(1991-2020年)では「57%」となっていました。果たして今年は晴れるのでしょうか。お天気も楽しみですね。

このように調べてみると、皇室との関連や気象との関連など、意外な側面が見えることもあります。自社に沿った切り口を発見することができれば、他社との差別化も図れるので、ぜひ一度調べてみましょう。

参考:国民の祝日について(内閣府)
   文化の日とは(コトバンク)
   天気出現率(東京管区気象台)

メモイメージ

重要STEP2.調べた情報を自社プロダクトに落とし込んでポイントを箇条書きにする

文化の日が様々な側面を持つことはわかりましたが、自社プロダクトの情報発信に活用するためにも関連性を見つけていきましょう。

ここで重要になるのが、調べた情報と自社プロダクトの魅力の整理です。様々な情報整理方法がありますが、今回はシンプルで分かりやすい、箇条書きを使った整理方法をご紹介します。

<飲食業界の例>

  • 文化には「食文化」も含まれている
    →真新しい新メニューの発表で、新たな「食文化」を作る
  • 「国際文化」もまた文化である
    →世界各国のご当地料理アレンジメニューを提供し、文化体験を促す
  • 天気が晴れる傾向にある
    →快適な天候のもとテラス席での食事を楽しめる可能性が高いとアピール
  • 言語文化の観点では、アイヌ語の絶滅が危惧されている。
    →「シシャモ」はアイヌ語が語源であると言われることを前面に押し出しながら、シシャモを使った料理を提供する。

<参考>
シシャモとは(コトバンク)

このようにポイントを整理し、どのような関連性があるのか今一度整理しましょう。考えたポイントをすべて用いる必要はありません。無理やり結びつけてしまっていないか、周りの方の意見も聞きながら、納得感のあるポイントを選びましょう。

重要STEP3.画像素材にこだわる

高尚な、いわゆるハイカルチャーに限らず、どんな文化を発信するのであれ、画像素材にこだわったプレスリリースを作成するのは重要なことです。画像素材を活用することで、テキストだけでは伝えにくい魅力も存分に伝えることができます

芸術系の場合、作品の画像や演技の画像・映像を掲載するのが有効です。どのような作品が見れるのか、どのような公演が見れるのかを、予告編としてメディアや生活者に伝えましょう。

<効果的に画像を使用した他社のプレスリリース例>
国内の美術館では初の個展を開催中 ケリス・ウィン・エヴァンスの大型ネオン作品が9月7日からついに公開!

他の業種の場合でも、画像は重要です。例えば飲食業であれば、美味しそうに見せる工夫が求められます。イチオシの画像は、ファーストビューを意識して序盤に挿入するのがおすすめです。

業界を問わず、魅力的な写真を掲載することはもちろん重要ですが、加えて多様な素材を準備することも重要です。これによって、メディアにとっての取り上げやすさは向上し、さらに生活者にとっても抽象的な「文化」が具体的にどのようなものなのかのイメージも湧きやすくなります

<バリエーション豊富に素材を用意する例>
-アイヌ語が語源である「シシャモ」を使用したメニューを文化の日に展開する飲食店の場合

  • 普段通りのメインディッシュにピントを合わせた画像
  • サイドディッシュの「シシャモ」にピントを合わせた画像
  • 小物をセッティングするなど背景にこだわった画像
  • 単色背景のすっきり見せた画像

なお、PR TIMESで配信ではプレスリリースの本文に利用しない画像もアップロードすることができます。豊富に用意した素材はなるべく多くアップロードすることをおすすめします。

プレスリリースにおける画像については以下の記事なども参考にしてみてください。

<参考:PR TIMES MAGAZINEノウハウ記事>
【プレスリリース用の画像編集】メディア掲載にも対応できる画像を作る5つのテクニック
【PR TIMESノウハウ】メイン画像を選ぶ3つのポイント&惜しいメイン画像の特徴を紹介

プレスリリースの5つの効果

その他に大切なポイント2つ

主に重要となるステップは上記3点です。しかし、それ以外のポイントも大切です。

その他ポイント1.今年ならではの傾向や対策をチェック

文化を肌で感じるイベントが多い文化の日ですが、実はコロナ禍で生活者の関心は高まっているようです。Googleトレンドで「文化の日」の検索数を調べてみると、2020年の検索数は、コロナ前の2018、2019年の倍以上になっていることがわかります。

世間の注目度の上昇もあって、今年も文化を感じられる様々なイベントが開催されることが予想されます。しかし、新型コロナウイルスの感染状況によっては中止や延期・開催方法の変更といった判断をせざるを得ないこともあるでしょう。残念ながら中止の判断を下す場合も、プレスリリースを配信するなど情報発信は継続しましょう。

<開催中止を発表したプレスリリース例>
こちらのプレスリリースでは、さくら祭りの中止を伝えるのみではなく、代替策が提示されているため、このイベントを楽しみにしていた方々とのリレーションを保ちやすくなります。さらに、例年の様子がわかる画像が掲載されているため、このイベントを知らなかった読み手とも新たなリレーションを築くきっかけとなるかもしれません。 

予定通りの開催を判断する場合でも、取り組んでいる感染対策や、部分的に変更した点があればしっかりと伝えることが重要です。生活者の不安感を軽減でき、メディアも取り上げやすくなります。

<感染対策を明記したプレスリリース例>
こちらのプレスリリースでは、専門家の指導のもと感染対策を徹底していることや、入場者数を定員の半分以下に制限していることを明記しており、安心感を与えています。

感染拡大状況によって、適切な判断が求められることに変わりはありませんが、いずれの場合も丁寧に情報を発信することでが大切です。

その他ポイント2.届け方をカスタマイズ!細かな設定を活用して情報を求めている人に届くように配信

自社の情報が文化の日に関連しているものだとわかりやすく示すことで、メディアに見つけられやすくなるだけでなく、主体的に情報を探す生活者にも届けやすくなります。PR TIMESから配信する場合は、「文化の日」「文化」といったキーワードを設定しましょう。特に、「文化の日」を設定しているプレスリリースはまだ少なく、競合が少ないといえるため、設定をおすすめいたします。

また、実際に体感するような企画が多いことから、地域性もポイントになってきます。PR TIMESでの発信であれば、位置情報設定を活用することで、地元のメディアや生活者に届きやすくなります。誰に届けたいのかペルソナ像もイメージしながら、配信設定を最大限活用しましょう。

<参考:PR TIMES MAGAZINEノウハウ記事>
【PR TIMESノウハウ】キーワードの表示先と設定するときの5つのポイント
【PR TIMESノウハウ】プレスリリース配信のための入稿方法は?基本の7ステップを紹介

情報の整理とこだわりの画像で自社らしい文化を発信

文化の日は、美術や音楽といった芸術系の業界が盛り上がるイメージが強くありますが、実は幅広い業界で活用できるトレンドです。

文化というものは漠然としているため、多くの方に活用できるチャンスがあるものの、取り扱いが難しいからかまだまだプレスリリースは少ないです。情報を整理して、自社との関連性を分かりやすく示すことが重要です。

画像や配信設定も活用することで、より効果のあるプレスリリースに仕上げましょう。

<編集:大森 美野>

トレンドキーワードをプレスリリースに活用する基本の9ステップの重要ポイント

この記事のライター

小泉 玲雄

2021年に学生インターンとしてPR TIMES入社。趣味で行っていたアプリ開発を通して、PRの重要性と奥深さを痛感。入社後は、多くの方に効果的な情報発信をしていただけるように、Webセミナーの設計をしたり、記事の執筆をしたりしています。お笑いが好きすぎて、大学では言語学の観点からコントの研究をしています。

この記事に関連する記事

今注目の記事